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アクティブ vs インデックス?の議論に終止符を。

長らく「アクティブ型 vs インデックス型?」の議論が続いている気がしますが、世の一般個人投資家には"正解"が出ている気がしているのです。特に、私たちのような、長期の資産形成を目的とした素人にとっては、データがそれを示してくれています。

ではなぜアクティブ型を推す人もいるのか?騙されないような知識が必要な中で、新NISAを老後のために続ける皆さんにとって、とても重要なことだと思うので、今回記事にしてみることにしました!

長文になっちゃいましたが、最後までお付き合いください!


アクティブとは?インデックスとは?

まずはそれぞれの定義からおさらいしていきましょう。

そもそもの目的も違いますし、運用方針も違います。株価指数(日経平均やS&P500)に連動するなら安く済みますが、アクティブの場合、金融プロが銘柄を厳選して、市場を超えるリターンを狙う。そこの人件費も乗っかっているので、手数料も高くなるのです。

どちらがいいか?は永遠の議論な気もしますが、実際今どちらの方が人気なのか、世の傾向をみてみましょう。


今年「インデックスの勝利確定」と題して、Morning Starから記事が出てました(もう題名から…笑)。インデックス型という商品が70年代に発明されてから、着実に人気を高めてきたとのこと。このグラフは世界データで、今年でちょうど半々くらい。このトレンドが続けばインデックス型が主流になりますね。

(出典:Morning Star

ちなみに、日本は少し遅れているのでまだアクティブ型の方がボリュームが多いですが、トレンドは全く同じで、インデックス型が急上昇していますね。

さて、アクティブ型 vs インデックス型の議論するにあたって、リターンの観点、そしてコストの観点両方を見ていきたいと思います。



1️⃣ リターン

まずはリターンの観点から。


結論から言うと「インデックス型が圧勝」です。

もともとの思想として、市場を超えるリターンを目指すのがアクティブ型ではあるものの、実はこれはめちゃくちゃ難しいことです。高学歴・高年収の金融プロを集めても、それだけ市場の動きを読むのは難しいものなのです。

以下にアクティブとインデックスの勝率をまとめています。1年間の期間であれば五分五分で、いい勝負。ただ、期間を長く見てみると、アクティブ型の勝率が20%程度に急減。市場平均に「勝ち続けること」の難しさが伝わると思います。

(出典:ウォール街のランダムウォーカー)

これは言い換えると、20年間運用するのであれば「80%の確率でインデックスに投資していた方がリターンがよい」ということ。

ホントに?と思うかもしれませんが、国ごとでも見てみましょう。

全く同じ傾向がみられますよね。どの国をとっても、インデックスの圧勝。アクティブ運用が株価指数="市場"に勝てた割合がとても低く、投資期間を長くとればとるほど、その差はより顕著に。それだけ「勝ち続けること」が難しいということですよね。



2️⃣ コスト

そしてもう一つの観点がコスト。リターンがよかったとしても、それ以上にお金かけてしまっては、手元に残る資産が増えないので、意味がありません

ただ、インデックスについては株価指数に連動しています。株価指数=銘柄の集合体なので市場全体の動きを表していることから、”市場平均”である、とか”市場”に連動している、と言ったりします。例えば、日経平均だったら225の銘柄、その重みづけも事前に決まっていますよね。なので、金融プロが銘柄をリサーチして、厳選して、目利きをはたらかせる必要がありません。従って、インデックス型の方が手数料が安い

どれくらい違うの?に関しては、モノによってまちまちですが、1%は違うとみていいと思います。以下の記事でも解説している通り、大体0.3%の手数料だと優秀な商品、と言われている中、アクティブ型は「手数料が高い」に分類されてしまいますよね。

ということは、インデックスはコストも安いということ。リターンもいいし、コストも安い。なので、インデックスが最強なのです。
(そんな最強なワードをペンネームに使ってしまって… すみません笑)



アクティブにするのはいつ?

結論としてリターン面からもコスト面からも、「インデックス圧勝」と、わかったと思います。では、アクティブは全く買わないのか?というとそうではありません。どんな時にアクティブがファンドを買うのか、一つの場面に絞られると思います。

インデックス型がない、アクティブ型しか商品がないとき

私たち素人投資家がアクティブ型に手を出すときは、この時に絞られるのではないでしょうか。選択肢がないのであれば仕方ありませんよね。

例えば、インド株。以下の記事のようにインド株のインデックス型の新商品が出始めたのがここ1年。それまでは手数料1.5%以上の、アクティブ型しかありませんでした。なので私たちもインド株には投資がしたかったので、仕方なくアクティブ型に投資をしており、最近インデックス型に移行しました。

ここで疑問が上がります。こんなにも明確な差があるなら、なぜアクティブ型を推す人がいるのでしょうか。。?



なぜアクティブ型を推す人がいるか?

それは、証券会社がアクティブ型の方が儲かるから、に尽きます。そちらの方が手数料が高いのですから。業界人がおすすめ商品を話す場合、ポジショントークが多いにあるのは注意をして、一歩引いた客観的な目線でみるようにしましょう。

新NISAも「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、後者では個別株!やアクティブ型やろう!的な番組やブログをよく見ますが、皆さん騙されないでくださいね。国として、金融業界として手数料の安い(ノーロードで信託報酬0.05%)商品だけ売っていたら商売にならないので、しっかり業界にもお金が流れるように誘導しているだけです。でも「成長投資枠」も同じように手数料の安いインデックス型にちゃんと投資できます。私たちも理由なく手数料の高い商品は一つも持っていません。

この図は面白いので、ぜひしっかり確認してみてください。運用会社側の裏のビジネスモデルがよーくわかります。

ただ一方で、運用会社の立場からすると真逆になりますよね。eMAXIS Slimのようにコストが低い=薄利多売になる=同じ規模のファンドでも、三菱さんに入る収益は全然小さいのです。繰り返しになりますが、アクティブの方が儲かるのです。


🏃‍♂️ 行動に移そう!

皆さん、いかがだったでしょうか?私たちはペンネームに「インデックス」と入れている理由はこういった理由になります。私たちは決して金融のプロではありません。ただ、市場の成長に賭けたい気持ちはあるのと、インフレ防止として最低限目減りしない資産を形成したい。でも不要なコストをかけて、負け戦に参加はしたくない

本当の上級者は、小規模市場や新興市場への投資する場合、ESG等の特定の投資戦略を求める場合、技術に深い理解が必要な投資の場合、はアクティブ型を検討してもよいかもしれません。ただ、日本の9割以上の人はまずインデックスで間に合う、そう私たちは思っています。

そのため改めて、ご自身が買っている銘柄をチェックし、アクティブがないか確認してみてください。あった場合、本当に必要か?その意義を説いてみてください!



再掲)どんなブログにしていくの?

改めて、1か月前からこのブログ始めました、インデックス夫婦です!ここでは、新NISAについて、初心者から中級者に向けて有益情報を発信していこうと思います。特徴としては 「図解で」「一口サイズで」学んでいく、そんな場にできたらと思っています!これまでも以下のような記事書いていますのでもしよかったらぜひ!

今後このようなトピックを扱っていこうと思っており、Xも始めたのでぜひフォローお願いできたらと思います!

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