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INDEPENDENTS 参加店④ THE STABLES

THE STABLES オーナー・店主 小田原史典

イラスト by sundayseaside

プロフィール

おだわらふみのり・1978年青森県青森市生まれ。1999年〜2002年に渡英、広告会社勤務後、2007年6月に「THE STABLES」立ち上げの一員となる。店舗では選品や企画・撮影などを担当。また、店舗外ではつくり手と協働した他店舗の商品開発や店舗コンサルティングなども行なう。

イラスト by sundayseaside


生業が自動車整備士rootsの父と看護師の母のもと生を享ける。
「映画で観る典型的な郊外型の新興住宅地に生まれたんです。でもそこは何もなくて…いつかはその場所を離れたいとばかり夢想してました。」

そんな中でも、部活の野球に歴史ゲームにと日々明け暮れていた史典少年だったのだが…中学入学と同時に、当時多数派だった校則〝坊主刈り〟に異を唱えるべく生徒総会で動議を提出!校則改革!!でPUNKイズムに目覚める。

またその頃、深夜時折、イリーガルに映り込む洋楽番組までもCheck it out! 海外音楽事情をDigっては音源入手を試みる等、後のVinyl Junky資質も徐々に整っていった…そしてとうとう!高校卒業と進学を機に、長らく画策していた出郷を成就させたのだった。
が…早々にドロップアウトし別の学舎へと編入するも、今度はかの地・英国へと向かう事に…音楽と異国の様々なカルチャーに昼夜問わずどっぷりと浸り、延べ足掛け4年となった滞英生活では、そのVinyl Junky資質を見事に開花!

当時は既に本業になりつつあったVinyl Hunterとして、日本にエクスポート等して生計を立てれるまでになっていったのだったが…諸般の事情で青森市に戻り、某広告代理店のサラリーマン史典青年となる。

その傍ら、変わらず敬愛する音楽と関わり【HOME & AWAY】※1も主宰する等、Party Peopleイズムも未だ健在だった…そんな生活を続けていた折、転機は訪れる。

知人に「と或る空物件をだな…イヴェント打って紹介したいのだ。
そこで、某どもにセレクター 要員として一肌脱いで貰えぬか?」と持ち掛けられる。それは本来、あわよくば、来客者の誰かにそこの借り主となって頂くのが目論見だったのだが…

「古い建物が持つ、人を惹きつける(時に狂わせる)強さに魅了されて…で、誰かに借りられる位なら、自分達で何かをやりたいなあ…この場所で…と思ってしまいまして。」


それが『THE STABLES』のはじまりだった。
当時を「天邪鬼だし、過信してたんですよね(笑)」と照れた様子で嘯き、回想する。その後、公私共に夫婦協業となってからは「むしろ、やってやろう!って。」と士気も昂った。

でもそれとは裏腹に、いつ何時も穏やかで物腰柔らかい対応、来店者に合わせては店内の選曲を密かに変える心遣い等は、接客業の鑑に他ならない。がしかし、そこに甘えて、己の怠慢による不甲斐なさを脇に追いやり歩み寄ろう(慰めてもらおう)ものなら、たちまち返り討ちに遭う!

そんな輩を私は数名知っている…そう、時を経ても、彼はあの頃とちっとも変わっていないのだ、あの校則を変えた小田原史典少年と。

「前は、自分の代わりとなれる人材を育てたかったんですけど、色々経験したので(苦笑)… 自分に足りない部分を、年の離れたスタッフ達各々の得意分野を生かし補いながら、あくまで、チームとして成就して行きたいんですよね、これからは。」

そう言った眼鏡の瞳の奥は、燐光の様な青さを放っていた。

*1『HOME & AWAY / ホームアンドアウェイ』
小田原氏とほど近い年代で集った音楽(とお酒)好きの仲間達が、各々の地元、青森市⇆鶴田町交互に、まさにHOME & AWAY (どちらが?)で不定期開催していた音楽イヴェント及びクルー名。歌姫G.Rinaを招いたあの夜が懐かしい(涙)。


(文・若城 徹土 / 写真・三上未夢)



THE STABLESの応募景品

THE STABLES 常設展にて使える

税込5,000円の商品券(20名様)
税込10,000円の商品券(10名様)

スタンプラリー参加方法は↓



THE STABLES 基本情報

淡々と企てられる展示の数々は店主自らが
作り手・デザイナー・生産者と直接話し合っての信頼があるからこそ
美しく、まっすぐな気持ちで、真っ当につくられたもの
その思い、考えのもと、企画展と常設展の方式で提案している


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