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ソーシャルライティング講座(第6回)

こんにちは。NPO法人日本インクルーシブ教育研究所の御田村瑞恵です。
6月20日にスタートしたソーシャルライティング講座は早いもので、折り返しとなる第6回を10月3日(火)に実施しました。私はリアルタイムで講座に参加しておりませんが、録画した動画を見て、こうしてブログを書き、受講生のみなさんが、回を追うことに理解を深めていらっしゃることをとてもうれしく思っています。

第6回のテーマは「必ず事実文を入れる、動詞は慎重に選ぶ、提示の創意工夫」でした。今回は2グループに分かれて、グループワークを行いました。講座の前半で、原田潤哉先生から「NLP」(Neuro Linguistic Programming:神経言語プログラミング)について触れていただき、今回も終了時間を延長して、学びの多い貴重な時間でした。次回の講座も楽しみです。

それでは受講生からいただいた感想を紹介します。

  • 講座の始まりに、参加者同士でよかったことのシェアをしたことで、学びの場が温まったように感じました。また、ソーシャルストーリーを書く前に、テキストの22ページから29ページを読むことで、「子どもたちの疑問に答える」ために書くことや、「1人称や3人称で書くこと」について理解が深まったように感じました。また、テーマや伝えたいことを絞りましょうと投げかけてもらうことで、グループに分かれて実際に書くときに、場面が限定されて取り組みやすかったです。ブレークアウトルームに分かれて、参加者同士が意見交換しながら書くことによって、自分一人では気づかないことを取り入れながら、和気あいあいと取り組むことができました。実際に書いた文が、類型の何文に当たるのか、全体としてソーシャル・ストーリーとしての公式を満たしているのか考えることも、大変ではありますが、役立つことを感じました。今回、指導を受けながら、修正したソーシャル・ストーリーを実際に子どもと一緒に読んで聞かせて、そのときの様子やそれ以降に起こっていくことを報告したいと思います。もう一つのグループが作成した、リレーの場面を想定したアンガーマネジメント系のソーシャル・ストーリーについても、お話を聞きながら、書く時のポイントの理解が進んだように感じました。自分の勤務先でも運動会や運動競技のある交流会があるので、活用していきたいと思います。関連する本や役立つ情報について、その都度新しく紹介してくださりうれしく思います。【教員】

  • わが子との意思疎通は難しいと思いこんでいましたが、講座で作った文章で伝えてみて、良い反応が返ってくるので、関わることがどんどん楽しくなっていきます。一人で作るのはまだ難しいので、みなさんに教わりながら、学んでいきたいです。今日もありがとうございました。【放課後児童支援員】

グループワーク後に原田先生からコメントをいただいている様子
  • 前回まではつかみどころがなく迷宮入りしており、いつギブアップしようかと思い悩んでいたところでしたが、今回は、子どもの困り感に寄り添うという視点で課題を考えてみるというところが見えてきました。まだ5文型の分析は難しく、文の作り方に配慮するとなかなか前に進めない状況ですが、参加者のみなさんの考えや原田先生の助言を聞きながら理解していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。いつも中谷先生がおっしゃられる、「日本の学校が変わらなければいけない」ことはまさに自分も含めてそうだと思います。お互いの特性をオープンにして、偏見なく理解してもらえる世の中になれば、みんなが心地よくハッピーになれるだろうなと想像します。「生徒に自分の授業を受けさせたい」と言った、エゴの塊のような自分が言うのもへんですが、現場には、発達凸凹のある生徒に対して、なかなか厳しいことを言われる(思われている)先生もおられます。また、自分も含めて、現場の教員の知識が追いつかいないといったことも課題であると思っています。生徒の学習のつまずきは見えても、何が原因で起こっているのか(手の運動なのか脳の機能なのか目の運動なのか)が判断がつかないことがあります。どうしたらよいのでしょうか。保護者にも理解を求めて検査に行っていただくことも、保護者も子供にもエネルギーがいります。また原因がわかったところで、どんな学習方法があるのか、知識がある先生が、私も含めてまだまだ少ないのが現状です。わからないからやみくもにコグトレやってみたり…とか…。適切なアセスメントができるようになれば、ハッピーになれる生徒も増えてくるだろうなと思います。【教員】

  • ソーシャルライティングの作成にあたって、様々な事を学べました。ソーシャルライティングの文章の言葉の言い回しによっては、指導文となりがちになります。本人からリサーチして、ソーシャルになる文章を作る方法、どうすれば指導文とならないか、ソーシャルになる言い回しにするためには?などポイントを事細やかにご説明くださって、だんだんと、ソーシャルライティングの文章がわかってきました。実際に課題がある方のソーシャルライティングを作ってみて、良かったと思います。次回は、何か作成したいと思います。ありがとうございました。【保護者・ペアレントメンター・精神保健福祉士】

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さて、ソーシャルライティング講座は次回から後半になります。講座は途中からでも参加できますので、ご興味ある方はこちらのホームページをご覧になって頂けたらと存じます。ソーシャルライティング講座

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