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身近な知識との出会いにキュンとする。

大人になると、自分も含め、話の幅が狭くなっていきます。

世の中は、たくさんの情報を半強制的に得るよりも、自分が得たい情報だけを取り入れる仕組みが増え、自分で選択して情報を取り入れるのが当たり前になりました。

そのため、テレビを観ない人もどんどん増えてきて、YouTubeや動画配信サービスなど、多数の作品から選択してエンタメ作品を楽しむ人が増えてきたり、道で歩きながらイヤホンで自分の好きな音楽を聴く人が増えています。

別にそれが悪いというわけではないのですが、そればっかりになると、自分の好きなものしか取り入れなくなって、新たな知識と偶然出会う機会は格段に減ってしまいます。

偶然出会う機会を逃すと、特に身近な知識の幅は広がっていきません。

身近な知識の幅が広がった方が、いろんな話ができるようになったり、アイデアが生まれたりするので、僕はそっちのほうが楽しいです。なんだったら、身近な知識の幅を広げないなんて、すごくもったいないことだと思います。

ただ、自主的に身近な知識を広げていくのは、勉強している感が出てしまって辛いので、やはり半強制的に広げるのが一番効果的だと思います。

そのために、僕が具体的に大事にしていることは、たった2つです。

街中でイヤホンを付けないこと、テレビやラジオをリアルタイムで楽しむこと。

実はこれ、僕が毎日ネタを切らさずにnoteを更新できている理由にも繋がっています(笑)。

道を歩いているときやお店にいるとき、人が何を話しているのかを聞くのは、とても勉強になります。

自分とは、生まれも育ちも年齢も違う人たちの言葉は、どうやっても自分では思いつかないものばかりです。

40代のリアルな人たちは、何を思っているのか、何に不満を抱いているのか、それを知るだけでも自分にとってはためになる情報ですし、子どもの何気ない言葉も、自分にとっては新しい発見だったりします。一般の人の話は、身近かつ難しくない言葉だからこそ、理解に苦しむこともありません。

例えば、「嫁・姑問題」で悩んでいる人の話を、僕がたまたま耳にしたとしたら、それを友達に話すだけで、いくらでも広がります。

自分の母が自分の嫁に嫌がらせしたらどうするか、自分が義理の母に嫌がらせされたらどうするか、自分の母は苦しんでいたのか、結婚で何を決め手にしたらいいのか、家族間の距離感ってどれがベストなのか。

これは、「○○が面白い」というだけの話よりも、圧倒的に広がりやすいですし、相手の時間も奪いません。話し手と聞き手が目まぐるしく変わっていくので、どちらか一方が話し手もしくは聞き手に徹する必要もないです。会話の醍醐味を感じやすいので、時間があっという間に進んでいきます。

リアルタイムで観るテレビや、生放送のラジオなんかも効果的です。

分かりやすく面白い情報やエンタメがあるのはもちろん、何と言っても、CMが流れるのが魅力的です。

たった15秒でも、みんなの気を惹きつけるために作ったものが多いので、ほとんどの人が、潜在的に記憶しやすいものが多いです。

CMの完成度の話から、CMの商品の話、CMのタレントについての話、CMの企業についての話など、身近で難しくない言葉でまとめられているからこそ、話の幅は広がりやすいです。

特に僕は、ローカルCMの話が大好きで、地方だからこそのオリジナル感溢れるCMの話を見て、相手がどう感じたのか、自分がどう感じるのかを話すのが楽しいです。

もし知らなかったとしても、動画があれば、数秒で観られるのもCMの良いところです。どう思ったのかの感想も言いつつ、それぞれが面白いと思ったCMの話をするのもコンパクトに楽しめます。

僕の出身地・沖縄県では、謎のCMがたくさんあります。僕がどうしても頭から離れないCMは、沖縄食糧のCMです。沖縄の子供たちは、基本このCMがだいたい好きです。

低温倉庫にある玄米から精米されるまでを表現したCMで、お米たちが男女ユニットの素敵な歌声で歌って踊りながら、フラれたりくっついたりしながら、白米になっていきます(笑)。

このCMを知らない人に見せても、知っている人に見せて、何も感じないことはほとんどありません。たった数秒で、賛否両論が出るなんて、こんなお得な会話の素材はありません(笑)。

それに、頻繫に食べるお米が玄米から精米に変わることを、ほぼ考えたこともなかったので、いい勉強にもなります。そのCMから、いくらでも話が広げられるって、とてもお得な気がします。是非、見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=Wy124nExMvA

偶然の出会いにキュンとするって、恋愛だけのものじゃないんですね(笑)。

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