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久しぶりにnoteをはじめたくて、新しいアカウントを作成しました。
学生時代自分が紡ぎ、優しい言葉もたくさんいただいた宝箱のようなこのアカウントを社会人になった私が更新することがどうも憚られて、気づけば5年が経ちました。また、どこかで。https://note.com/spica_confetti
立派に5月病しています、imyme.です笑。少し離れていた間にnoteでまたもや素敵なマガジンが生まれていました。⇒ https://note.mu/caleidoscopio/n/nc93aa682c0c5?magazine_key=mbe8a2a830396 5月号では私の作品も載せていただいています。(コメントに続く)
【告知】
本日18:00より、yosh.ashさんテキストトークから派生しました逆テキストトーク、「TextTalk Reverse」がはじまります。
概要⇒ https://note.mu/yosh_jp_ash/n/n29a97e4c0096
yosh.ashさん大解剖、必見です。
【告知】
お久しぶりです。初めて書いた文章を自分で印刷したので、こちらでもお伝えしたく…!【spica】という名義で、明日11/12(土) に吉祥寺zineフェスティバルへ参加します。エッセイ的なものと雑誌的なもの計2冊頒布予定です。ご縁がありましたらぜひ🌱
久しぶりにnoteをはじめたくて、新しいアカウントを作成しました。
学生時代自分が紡ぎ、優しい言葉もたくさんいただいた宝箱のようなこのアカウントを社会人になった私が更新することがどうも憚られて、気づけば5年が経ちました。また、どこかで。https://note.com/spica_confetti
机の中に入れてこっそり大切にしていた宝物みたいなお手紙を、ある日突然誰かに捨てられてしまったような、そんな気分に似ていました。データは、やはり永遠ではないですね。
立派に5月病しています、imyme.です笑。少し離れていた間にnoteでまたもや素敵なマガジンが生まれていました。⇒ https://note.mu/caleidoscopio/n/nc93aa682c0c5?magazine_key=mbe8a2a830396 5月号では私の作品も載せていただいています。(コメントに続く)
「ハーメルンの笛吹は黒い羊の夢を見たか」
幼稚園児らしき集団がスイミングスクールの黄色いバスに吸い込まれていく。
「なんだかハーメルンの笛吹を思い出すなあ」なんて、ぼんやりと見ていたら、斜め前のコンビニエンスストアからいかにも目がイってしまった男が憑りつかれたようにそのバスへ歩み寄っていった。
思うよりも先に動いていた。
何となく黄色いバスに近づけてはいけない気がして、何となくで歩み寄ったら、向こうは小さな銀色の刃物を右手に持ってい
学生最後の一日が終わり、ついに明日から社会人になります。期待よりも不安のほうが大きくて、得るものよりも失うもののほうが多いんじゃないかとそればかり考えて。頭の中で分かっているはずの義務や責任が揺らぎます。私だけじゃないのかもしれないけれど、やっぱり、不安です。
「世界が終わる夜に」
「未来が見えるんだ」
まさか喫茶店に入って、頼んだコーヒーが来た途端にそんなことを言われるとは思わなくて、白いカップに近づけた口が「え?」と、音をもらした。
「でね、今夜世界が終わるの。」
よく晴れた日の午後だった。まだ桜が咲くには少し遠い頃。何なら初デートの日だ。
「へえ。ーーー何時くらいに?」
「夜。」
「ーーー時間はわかんない感じ?」
「星がはっきり見えるくらいの頃かな。」
spica12.大好きな十冊の本
眠れぬ夜に本十冊をあげてみる。
1、下妻物語
自分のそれまでの価値観が覆された本。ライトノベルに近い文体なのかもしれない、今思えば。中学時代から今でも一番仲のいい友人が驚くほど繰り返し読んでいた本。同じく読み倒し、ページの殆どが頭に入っていて、恐らく一番読み込んだ本。
下妻に引っ越してきた、ロリータをこよなく愛する桃子と、なんだか時代を間違えているヤンキーのいちご。絶対に交わらないはずだった
spica.11 大好きな十本の映画
最近映画についての記事を書かれている方が多かったので、それに触発されて、自分の好きな映画について書いてみる。
映画は、時折無性に見たくなる。
けれどあまり詳しくないので、同じ映画ばかり見てしまい、何か新しいものが見たくなったときは妹に聞くようにしている。
私が本の虫であるならば、妹は映画の虫だ。
年間何百本という映画を、映画館や家で見ている。傍から見ると何か修行でもしているのかと思うほど、T
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本日18:00より、yosh.ashさんテキストトークから派生しました逆テキストトーク、「TextTalk Reverse」がはじまります。
概要⇒ https://note.mu/yosh_jp_ash/n/n29a97e4c0096
yosh.ashさん大解剖、必見です。
「四百四病の外とは言うが、」
「どうしよう、めっちゃ心臓どきどきしてきた。」
色素の薄い瞳に西日が当たって、きらきらと反射した。セーラー服はこの子のために作られたんじゃないの、と、思うほど良く似合う。
「大丈夫でしょ。渡すもん渡せばそれでいいんだから。」
「もー!わかってるよ、わかってるけどー…!」
伸びたセーターで半分隠れた白い手の先には、ラッピングされたチョコレートが握られている。そんなにがちがちで掴んでいたら溶
星は流れた瞬間に死ぬ。流れ星は死に向かって走る姿だ。たった一瞬のきらめきを、僕たちは簡単にまばたきのさなか見失う。下を向いて、目をそらしたその後で、たくさんの後悔が襲ってくることも知らないで。街角に散らばる一つ一つが、長い長い歴史を誰かと歩いていたことにも、気づかないままで。
「どんな痛みも消えますよ」一粒の小さなカプセルを手渡される。心の痛みもですか?と聞くと、医者はゆっくりと頷いた。「思い出しても何も感じなくなります」お礼を言って薬を持ち帰り、何度か飲むのを躊躇って、そして、今も薬は手付かずのまま机の中だ。大抵の人は飲むのを諦める、と後で聞いた。
ある日出会った女の子は元カノに驚くほどそっくりだった。あいつはこんなに笑わなかったけれど。あいつはこんな服を着なかったけれど。あいつはこんなことしなかったけれど。ああ、やっぱり違う人だ、と、気付いてしまってから僕はもう一度あいつを失った。
『怖い話する?』彼女が楽しそうに言った。「お前の話はどうせ怖くないだろ」というと、『ううん、すっごく怖いよ』と、真面目な顔で答える。『実はねーーー今あなたと話している人は、もう死んでいます。』「…うん。知ってる。」『あ、やっぱり?』半透明の彼女がふわりと笑った。