健康な人でもすぐわかる!「これはうつ病」と気づける明らかなサイン
「日野さんはなんで自分がうつ病だって気づいたんですか?
うつだって気づくきっかけがわかれば、早期治療に取りかかれると思うので『うつだと自分で気づくきっかけ』回をぜひ!」
今日は急きょ、読者の方からのリクエストにお答えします。
株式会社イメジン、ブランディング担当ライターの日野成美です。
予告していたごはんDEうつヌケは、もう少し練りたいのでしばしお待ちを!
うつヌケハック質問箱への回答も実施しました!!
災害級のうつをどう分析・対処するかについてお答えさせていただきました。
質問者様、お返事遅れて本当にごめんなさい!!大好き‼️
さて。
うつ状態と、うつ病の抑うつ症状は同じようで違います。
なかなか自分がうつ病とは気づきづらいものです。
ではなぜ私が気づけたのか?
どんなシーンがうつ病初期あるあるなのか?
たぐっていきます。
私の答え「いや、見慣れてたから自分もすぐうつだって気づいた」
他人のうつ状態を見慣れていると、自分がいざうつになったとき「あ、これうつだべ」と気づくのが早い傾向にあります。
私は遺伝説論者がよろこぶ、先祖代々気分障害の患者を出している精神疾患エリートファミリーの長女。
親のうつ状態を見慣れていたので、中学1年生のときに「コレはアレだな、うつだな」とわりとすぐ判別がつきました。
だって3時間も入眠できないのは明らかにヤバいし、横になったら起き上がるのに30分以上かかるから(立ちくらみ&めまい)椅子で座って寝てたし、服は着られないし定食のごはんを食べられない。
親のうつ状態は、ずっと寝てたり光や音に耐えきれなくてテレビ見られなかったり。それと同じことが起こりました。
あとは、表情が独特の鈍い感じになっていること。親とそっくりな表情が自分に起こっていたのです。
もうどっからどう見ても病気!気のせいじゃない!
それに約20年前の当時は、精神疾患の啓蒙活動の最初のピーク。
精神疾患への壁をとっぱらおうとめざましい努力が重ねられ、鬱病がうつ病になり、精神分裂病が統合失調症になりました。
「うつは心の風邪」と叫ぶ厚生労働省のパンフレットを各所で配布していたため、公民館などでそれを入手してチェックリストや症例を読み漁ったのです。
PC(親がお下がりをくれた超めぐまれた子ども時代)でうつ病セルフチェックサイトで全部チェックがついたので、親に「これ病院行くやつ。病気だから精神科を予約してほしい」とプレゼンして精神科への予約をとってもらったのも懐かしい思い出。
なのである意味で私は恵まれている!!
うつ状態の辛さが家庭内でコンセンサス取れていたので、異端視されなかったし人間失格とか言われませんでした。あと山ほどうつ関連本が家にあったので読みまくれた!全然役に立たなかったけどね!その点はうちの親すごいねん!
親が精神疾患やうつ状態の経験者だと、意外と受けいれるのがスムーズにいくのである意味ラッキーです。(※一方、自分が病んでも子どもが病むのは絶対受け入れられない親もいます。ヤングケアラーがいる家庭に多い模様)
でもふつう一般的にだいたい、日常生活で「うつ状態の人」に会うことはない。
だってうつの人は外に出られないから。元気なときだけ人と接してるから。
なので一番つらいのは「健康な人のあいだで生まれ育って、うつを見たことない人」です。
判断のしようがないからです。
【事例でチェック】健康マンにもわかるうつ病のわかりやすいサイン
「自分、うつ病なのかな」
と不安なあなたに経験者がここからはうつの見極め方をお伝えします!
こんなシーン、あなたの日常にありませんか?あったら要注意‼️
・1日の終わりにお風呂に入れない
・朝、起きられない(午後になるとわりとOK)
・2週間に1回以上、風邪をひく
・3日に1回以上腹痛を起こすのに、胃腸の検査結果は異常なし
・入眠に1時間以上かかる
・夜中に3回以上目がさめるor目がさめた後に寝つけない
・笑えない
・立ちくらみやめまいで座位から立位になるまでに5分以上かかる
・なんや知らんけどポロポロ涙が出てくる
・頭がぼーっとして椅子に座ったまま動けない
・文字が書けない、文章が読めない
・服を選べない、どれをどう着たらいいかわからない
・2週間以上の気分の落ちこみ
全部レッドカード!
2つ当てはまったら真剣に明日は病欠連絡を入れて休んでほしいです。
わかりやすいのが風呂!習慣どおりに風呂に入れなくなったら黄色信号。
っていうか順番前後しますが、先にいっておくと日常生活になにか支障が出たらすぐ医者行ってほしい!!!
とりあえずかかりつけ医の内科や人間ドッグ、漢方医や鍼灸師などでもいい、ボディケアにとりかかってほしいと切に願います。
体調不良はほっといても治るけど、一方で放置により悪化する確率が劇的に上がるからです。
正直、うつ病の最大の壁は気分障害(うつ状態)ではありません。
日常生活も仕事も「体が」追いつかなくなることです。
「お風呂には入れるよ!入るまでに2時間はかかるし出てから浴室前で動けなくなるけど!」
それよそれ。
うつだと、くつ履けなくなるし、着替えもできない。
トイレに行くまでに30分ほど廊下でうめいていなきゃいけないし、なんなら便座に座ったまま1時間身動きとれない。
でもこれらを「気のせい」「根性が足りない」と責めるのが健康な人の光景。
だって不調をなんとなく治せてきてしまったから。
頭痛が起きたらカロナール、眠くなったらレッドブル、と体がすなおにパキッと治る成功体験が多すぎるから。
目安は「2週間」です。
上記リストの症状が1つでも、2週間以上続いたら、病的な状態だと思ってよいと思います。
正直、「気分の落ち込み」はうつ病の見極めにはならない
さてさて、うつ病のメイン診断基準「2週間以上継続する気分の落ち込み」。
これって意外とあてにならないと思っています。
うつ病は精神や気分だけの病ではないからです。
生まれてこの方、ちいさな幸せを見つけることは得意でも空虚感のない生活が考えられなかった私は、ぶっちゃけ物心ついたときから抑うつ状態に近かったと思います。
「2週間以上の気分の落ち込み」がうつ病の見極めになるのは、生育環境が安定していた結果、それまで健康な生活を送れていた人だけ、つまり大人のうつだけのような気がしているくらいです。
世の中には「楽しいときに笑ってOK、泣きたいときに泣いてOK」といわれていた人ばかりでもありません。
「感じるべき感情」「こうあるべき感情」を押しつけられてそれを受け入れて生きてきた人も多い。
なのでぶっちゃけ、気分の落ちこみは場合によっては判断基準になりづらいのではないかというのがうつ病歴17年でうつヌケした私の意見です。
が!
「体が動かない」にプラスして「気分の落ちこみ」があって、それが2週間以上続くようならそれはもう立派に病的な状態だと考えて良いと思います!
むりできないって体と脳が叫んでる!
自己管理のために休んでほしいマジで!!
「日常生活に支障がないうつ」の段階で本気ケアをすべし
「えっ、自分うつ病かも。でもどうしよう?」
そんなあなたはとりあえずこちらの記事をお読みください。
(※うつヌケハック番外編で有名な弊社みゃーはむがマガジンに画像つけてくれました!めっちゃフォトジェニック!私がやると絶対変になるとおもったんでみゃーはむにお願いしてよかったです😭)
で、眠かったら体が求めるままにずーーっと寝てください!!
今なら間に合うから!
というか本来は「だるい」「疲れた」「痛い」そのものが体の限界を訴えるサインです。
「仕事に飽きた、体きつい」っていう段階で1日でも半日でも、落ちついて休むのが理想ではあります。
ちなみに「靴をどちらからはけばいいのかわからなくなったのに危機感を覚えて、1週間ほど仕事を休んで眠っていたら治った」という話を聞いたことがあります。
これは脳のデフラグとディスククリーンナップを徹底的に実施して、アプデまですませたようなものでしょう。
休めば治るうちに1週間くらい休んでほしい。そう心から祈っています。
「ちょっと具合悪いなって思ったらボディケアして眠る」ができるのが理想です。
そして、うつ病になっても大丈夫。
生き方を見つめ直して人生を豊かにする鍵が、病気という現象には詰まっているから。
私はうつ病になって良かったと思っています。いっぱいいろんなものを得られたと感謝しています。
それについては、次回。
次回「うつ病になったらどう治す?の前にやること&ゴールデンウィーク中のうつヌケハック更新について」の予定。
お楽しみに!
うつヌケハック質問箱はこちら💫
4/14にいただいた質問へ本日実施した回答はこちらです!!
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