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なぜ私がNPOのファンドレイジングの伴走支援をしているのか

NPOに2010年から関わり始めて、今NPOの伴走支援をなぜしているのかについて今回お伝えしたいと思います。

2000年に日本IBMに就職するも「病児保育の壁」にぶつかる

私は2000年に日本IBMにシステムエンジニアとして入社しました。その後、子どもが産まれたのですが、当時よく熱を出していてキャリアと子育ての両立の難しさである「病児保育の壁」にぶつかります。そこで関心を持ったことをきっかけに、病児保育を行う認定NPO法人フローレンスへ2010年に転職しました。

NPO法人フローレンスに転職し、3.11を迎える

フローレンスに転職してから、待機児童問題解決のための小規模保育事業や、都心の孤育て問題解決のための子育て支援施設運営などの事業立上げや運営に携わっていたところで、2011年の東日本大震災となりました。

被災地支援事業として、放射能の影響で外で遊べない子どもたちのための屋内公園「ふくしまインドアパーク」の担当マネージャーとして、郡山園を2011年12月に、南相馬園を2012年8月に開園しました。

NPOに人やお金が集まると、もっと多くの人を助けられる

一つの屋内公園の運営に年間2000万円程かかっていましたが、それらの資金は民間財団からの助成金と、国内外からの寄付、利用家庭からの会費から集めていました。私はこの被災地支援事業でNPOのファンドレイジングの原体験をしたわけです。

そこで気づいたのは「NPOに人やお金が集まると、もっと多くの人を助けられる」ということです。ふくしまインドアパークでは2011年12月の開園から2015年3月の運営終了まで、3年3ヶ月の聞に約41, 500人のお子さんが来場しました。他の団体の例を見ると、逆に人や資金が集まらないことで活動が限定的になり、本当は支援が必要な人に対応できない現状があることを知りました。

ファンドレイザーへの関心が高まる

NPOには資金集めをする「ファンドレイザー」という職があります。団体に職員として所属して活動する場合もあれば、外部の専門家として関わる場合もあります。

私は、このファンドレイジングをより深めたい思いから、2015年に認定NPO法人日本ファンドレイジング協会に転職をし、遺贈寄付を推進する事業や、認定ファンドレイザー育成プログラムの開発などの担当をし2017年まで在籍をしました。

NPOにお金がないことで、支援できない人がいる現状を変えたい

子どもの貧困問題に取り組む団体の伴走支援をしていた時に担当者の方から

「生活困窮世帯の子どもに学習支援をする団体は増えていて勉強をすることができても、学校で進路を決めていくには模擬テストを定期的にうけないといけないのです。その1回4,000円~5,000円の模擬テスト代が払えなくて実力に沿った志望校選定ができないんですよ・・・」
と話を聞きました。

「その費用を団体の寄付からなんとかできないんですか?」
とお伺いしたら、

「団体の今ある寄付では、コロナ禍で食べるのに困っている食糧支援を緊急的にしなくてはいけなくてそこに充てられないんです。また、そういう子どもが何十人もいるので、数万円集めればいいというものでもなくて・・・」と言われました。

その担当者の方は別の事業の担当もしつつ、ファンドレイジングも兼務しており、連日遅くまで活動されていてそれ以上頑張れとも言えず、とてもモヤモヤした気持ちになりました。

NPOの支援は生きるか死ぬかの緊急度が高いこともあれば、日常のちょっとしたことで貧困の連鎖から抜け出せる機会があるのに数千円のことでできないこともあります。NPOにお金が足りなくて支援ができないことは、困りごとを抱えている方の人生が変わってしまうことに直につながっているのです。

こうしたことから「NPOにお金がないことで、支援できない人がいる現状を変えたい」という思いから、現在は資金集めのプロ『ファンドレイザー』として活動しています。これまで40団体以上の伴走支援を実施、3年間お付き合いしている団体は毎年1.4倍の資金を獲得しています。クラウドファンディング目標達成率80%、獲得金額トータル10,452,999円です(2022年7月現在)。

日本IBMからNPOに転職し、12年でつかんだファンドレイジングの秘訣をnoteマガジンで公開しています。寄付や助成金、自主事業に力をいれていきたい方は是非読んでみてください。

公式LINEとホームページもやっております。ファンドレイジングの伴走支援のご依頼はこちらからどうぞ。


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