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rakugaki_30「美術館へ行こう!【東京編】東京都現代美術館」

東京都現代美術館

私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。
その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年~1987年。第二次ブームが2009年~2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
ただ「ブーム」の期間は、集中的に「美術館」に出かけているので「ブーム」なんですね。
このブログでは、私の大好きな「美術館」に出かけて、観賞した「美術展」の感想とともに、「美術館」の魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。

「東京都現代美術館」は東京都江東区の木場公園内に、1995年に開設されました。
私の現存する記録の中で、現在まで「東京都現代美術館」の企画展に出かけたのは3回です。
これは今まで鑑賞してきた「東京都現代美術館」の感想ブログとなります。

1)2009年7/18-10/5「メアリー・ブレア展」

メアリー・ブレア展

今まで洋画(油絵)が中心でしたけど、少し視野を広げたいと思って観に行きました。

メアリー・ブレアは幾つかのアニメーションスタジオを経てウォルト・ディズニー社に入社し、ウォルト・ディズニーと出会い、彼女の才能が開花。
「シンデレラ」、「ふしぎの国のアリス」、「ピーター・パン」など、いくつもの作品のカラー・スタイリストとして、素晴らしい色彩感覚を生かした功績を残しました。
米国でも、まだ働く女性には厳しかったと言われる時代に、実に多くの作品に関わり、広く尊敬を集めたのです。
フリーとなり絵本の挿絵、舞台のデザイン、数々の商品パッケージや広告の仕事を引き受け、ウォルト・ディズニーからの依頼でデザインした「イッツ・ア・スモールワールド」は、現在でもディズニーランドの人気アトラクションとして不動の地位を築いています。

本展は、膨大な作品群から精選した約500点の作品に加え、彼女の生涯を様々な写真、愛用品、映像を通し時代の流れと共に展示するものだそうです。
ディズニーで活躍したとあって、アニメ映像があちこちにあります。
あえてそこは余り見ずに、カラフルな絵を中心に見ていきます。

うん!こういうのもいい!

自分の硬い頭をほぐすのにいい鑑賞となりました。

2)2012年7/10-10/8「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」

館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

庵野秀明さんは「エヴァンゲリオン」の監督として有名ですが、私は「エヴァンゲリオン」を少ししか見たことがないので、この頃はあまりこの方には興味がありませんでした。
(2014年に「アオイホノオ」とういうドラマを見て、作中に出てくる架空かも知れないこの方のエピソードを見て興味が湧き、2016年8月には監督をした「シン・ゴジラ」を 観ましたが面白かったですよねぇ!)

しかしながら私も特撮世代。
帰ってきたウルトラマン世代であり、マグマ大使、ジャイアントロボ、マイティジャック、怪獣ブースカ、ミラーマン、シルバー仮面、ジャンボーグA・・・など数えられないぐらい多くの特撮が花開いた時代でした。
なので今回は、何時もの私の趣向とは一風変わった鑑賞に。

チケット屋で前もってチケットを買い求めたら、2種類のチケットを提示されました。
1つは普通ので、もう1つが限定3,000枚のフィギュア付きチケットが1枚だけ残っていました。
フィギュアなんて興味なかったのに、ついつい限定という言葉に踊らされてそちらを買ってしまいました。

さて、駅を降りて美術館に向かう途中、かかしコンクールをやっていたようで、数多くのいろんなかかしが、通りに沿って立てられていました。

大地の芸術祭

面白~い!
それを横目にしながら東京都現代美術館に。

特撮という特性上、夏休みを避けての今日だったのですが、中に入ってみると凄い人!
チケットを買い求める列が50分待ち!!
あぁ、チケットをあらかじめ買っていて良かった。
50分の列を横目に入口の列に。
10分の並びでした。

中に入ってみると、これまた凄い人。
老若男女、結構幅広い人が特撮好きなんですねぇ。
特撮に使われたミニチュアなどの造形物を観て周ります。

庵野パーンチ!

そして丁度放映開始する頃に放映の間に。
今回の美術展のために撮影された、ナウシカに出てきた巨神兵を主役にした映像を鑑賞しました。
もう巨神兵が街を焼き尽くすのみ!
ストーリーなんてあってないようなもの。
街が破壊される特撮のための映像作品ですね。

しかし皆さん、映像やミニチュアに群がっているのを観ますと、日本人って特撮に馴れ親しんでいるんだなぁと実感した次第です。
最後にチケットについていた限定フィギュアがこれ。

限定3,000枚のフィギュア付きチケットのフィギュア

フィギュア販売は全部で3種類。
その色違いの限定バージョンがこれみたいです。
会場のガチャポンで1個買って出てきたフィギュアがこれ。

巨神兵やれっ!

会場から出たのが17時過ぎ。
流石にあの行列はなくなっていました。
帰りもかかし達に見守られながら、駅に向かいました。

3)2013年4/6-6/9「桂ゆき —ある寓話—」

桂ゆき —ある寓話—

築地で早めのお昼を食し向かいました。

桂ゆきさん。
この方も全然存じあげませんでした。
本当に、最近頓に自分の無知さ加減に呆れてしまいます。
桂ゆきさんは、およそ60年にわたり創作活動を展開した、戦前と戦後を繋ぐ女性芸術家のパイオニア的存在だそうです。
本展は、活動の拠点であった東京での初めての包括的な個展として、生誕百年を記念して開催されたものです。
何と、戦前より瀧口修造や藤田嗣治等から注目されてきた画家さんだったんですね。
本展は、独自の寓意表現を通して、人とモノ、生き物を、その境界を越えて自由に行き来させた桂ゆきさんの作品世界を、絵画の代表作、そして初出品の作品や本の仕事などによって紹介し、欧米の前衛とは別の文脈で育まれた創作の意味を多角的に検証したものです。

それにしても戦前の日本で、このような抽象画が描けたとは驚きです。
作品数はボリューム満点。
平面、コラージュ、立体・・・ありとあらゆるアプローチで作品の本質に迫ろうとしています。
因みに、私にはよく分からない作品もたくさんありましたが(笑)、「はだかの王様」なんかは好きです。

入場チケットもオレンジベタに目がキョロっと入ったデザインでとても可愛らしいのですが、これを見せれば常設展も入れるとのこと。
そういえばここの常設展を観たことがなかったなぁと、観て回ることにしました。
さすが現代美術館。
暗い部屋で寝っころがりながら、映像を眺める部屋なんかもありましたよ。
企画展、常設展ともに今までにない鑑賞をさせていただいて、現代美術館を後にしました。


以上、東京都現代美術館は2016年5月30日から2019年3月28日まで休館し、翌日にはリニューアル・オープンしたみたいです。

改装してどう変わったのか、生まれ変わった美術館も見てみたいですね。

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