rakugaki_15「主張するリボン」
minneやCreemaに、ハンドメイド・アクセサリーを出されている方の商品を注意して見るようになり気付くことがありました。
バレッタはリボンが主役のものが多いのに対し、ピアスやイヤリングはリボンが添え物のようなものが多いような気がしました。
それなら、リボンが主役のように主張するようなものがあってもいいのかなぁと閃きました。
サクッと描きあげましたが、描いたものを見ると何だか古臭い気がして、自信がなくなってきました。
妙に昭和の匂いがするような・・・。
これはないなと思っていたら、スケッチブックを覗き込んだ平成生まれの娘の反応は「これは、いいと思う!」と、私とは真逆のものでした。
ええっ?そう??
レトロっぽいものが、一周回って新しいってこと?
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私は宝塚の出身で、手塚治虫の漫画やアニメに慣れ親しんできています。
「リボンの騎士」とか「ふしぎなメルモちゃん」とか「ブラック・ジャック」のピノコとか、手塚マンガのヒロインにはリボンが欠かせませんでした。
多分そういう影響を大いに受けていると、自覚している次第です。
2016年6月のことです。
私の生まれ故郷、宝塚に有りながら初めて訪れました。
宝塚市立 手塚治虫記念館です。
入口には火の鳥のモニュメントが立っていますね。
先ずは1Fの常設展から見て周りました。
タイムカプセルみたいな展示台の中にある手塚治虫の原画を観て周り、手塚治虫の漫画人生を振り返るショートムービーを鑑賞しました。
「新宝島」「来るべき世界」などの初期の頃の作品から「アドルフに告ぐ」「ブッダ」みたいな後期の作品まで、本当に沢山の漫画作品を残されてきたんですね。
そして2Fの企画展です。
手塚治虫は生涯、700タイトル以上の作品を描いたそうです。
そこにはアトムやブラック・ジャックなど様々なヒーローを生み出してきましたが、それと同時にたくさんの印象に残るヒロインたちも描いてきています。
1953年に少女クラブで「リボンの騎士」を連載して以降、一時期は集中して少女マンガを描いていた時期もありました。
しかし手塚作品の多くは少年誌・青年誌の作品という印象が強く、少女マンガはあまり知られておらず、また代表的な作品で描かれるヒロインたちもサブキャラという位置づけになっています。
しかし手塚の描くヒロインたちには時代や社会を反映し、その時々の読者の憧れを象徴するようなキャラクター性があるのです。
今回の企画展は、そんな手塚治虫の作品に描かれるヒロインにあらためてスポットを当て、時代や流行、作家の女性観を追いつつ、少女マンガの可憐な少女主人公から、少年マンガに登場する勇ましいヒロイン、そして青年マンガに出てくる妖艶な美女まで、手塚作品に登場する様々なヒロインの競演が楽しめる美術展ということらしいです。
ちょっと期待が高まります。
いやー、もうかなり懐かしかったです。
鉄腕アトム、リボンの騎士、ワンダースリー、ふしぎのメルモ、やけっぱちのマリア、ブラック・ジャック、ユニコ等々に出てくるヒロインたちが大集合でした。
その他にも、私の知らない漫画のヒロインたちも大勢いました。
全て漫画の原画展示でしたね。
思わずグッズ売場でハガキやファイルとかも買っちゃいました。
帰ろうとしたところ、B1Fもあることに気づき覗きに行きました。
ここではアニメ制作体験のワークショップもあるみたいで、海外の方も結構参加されていました。
ひととおり手塚治虫の漫画の世界に触れたら、久し振りに手塚治虫の漫画を読みたくなりました。
宝塚を訪れることがあるようでしたら、タカラヅカ歌劇だけでなく、是非「手塚治虫記念館」でマンガの神様の軌跡を鑑賞してみてはいかがでしょうか。