IMADEYA MAGAZINE

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IMADEYAは、千葉・東京を拠点に、世界各国(特に日本)のお酒とそれにまつわる物を取り扱っている酒屋です。こちらでは、お酒に興味がある方もない方も「お酒っておもしろい」と思っていただけるような、お酒の様々な話をご紹介していきます。

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  • ワイン

  • 日本酒・焼酎

  • IMADEYAマリコ-突撃!隣の日本ワイン-

    IMADEYAの松本 眞理子が日本ワインの造り手を訪問!日本ワインの魅力をもっと皆様に知っていただくために、ワイナリーで感じたことを綴ります。

  • 安藤の造り手訪問記

    IMADEYAの安藤 大輔が日本全国の造り手(日本酒蔵、焼酎蔵、蒸留所、ワイナリー)を訪問し、造り手の歴史や想いを綴った訪問記です。

  • 目利き・あきこの美味紀行*白土暁子

    日本各地、時に世界を巡って美味しいお酒やおつまみを探しているIMADEYAの「目利き」。 お酒のつまみとして読んでいただければ、素敵な気分になれるはず。

最近の記事

『発酵における職人集団をめざす』蔵のミッションを達成すべく始動した、西酒造が造るニュージーランドワイン「URLAR(アーラー)」訪問記

2024年3月の訪問 西酒造(にししゅぞう)とは 焼酎の本場、鹿児島県日置市吹上町で、 1845年に創業役175年の歴史を持つ老舗の焼酎蔵です。 創業以来、農業こそ酒の旨さの源泉との考えから、 農業を知り尽くし、大地からいただく恵みを酒として表現してきており、 価値を高めること、その価値を磨き込むことをモットーとしています。 焼酎で一世風靡した蔵がなぜワイン造りを? 焼酎のみに縛られることなく、他の酒類からも学ぶべきであるとの考えから、20年以上、世界中の優れた醸造

    • 「三輪の地をそのまま瓶に宿らせる歴史の継承蔵」今西酒造(奈良県桜井市)訪問記

      ・清酒発祥の地で造る、清く、正しい、酒造り 今西酒造(いまにししゅぞう)とは日本最古の神社である大神神社(おおみわじんじゃ)の近くに酒造があり、創業当初から現在まで大神神社に御神酒を奉納しています。「清く、正しい、酒造り」をモットーに「三輪の地を液体で表現する」ことを目指し酒造りが行われています。正しいと思うことを常に優先に考えて取り組み、他の蔵に比べ圧倒的に多いスタッフ、製造のみの蔵人だけで22名体制で各工程に徹底的に取り組んでいます。 ・コンセプト「清く、正しい、酒造り

      • 「洗練されたクラシック 竜王町からみつめる酒造り」松瀬酒造(滋賀県蒲生郡竜王町)訪問記

        2024年3月の訪問 松瀬酒造(まつせしゅぞう) / 滋賀県蒲生郡竜王町(しがけん がもうぐん りゅうおうちょう) 松瀬酒造とは 代表銘柄「松の司(まつのつかさ)」を冠する松瀬酒造は、琵琶湖の南東、滋賀県蒲生郡竜王町に位置し、2024年で創業164年目(1860年創業)の老舗蔵元です。 その経営理念は、竜王町の大地から生まれた歴史や風土、自然の恵みに感謝し、一筋の純粋な真心で酒造に研鑽を積むことを通して、竜王町に息づく文化の向上に貢献することです。 「美味しい以上に大切

        • 「伝統とモダンが共存する日本酒蔵」油長酒造(奈良県御所市)訪問記

          2024年3月訪問 油長酒造 / 奈良県 御所市(ごせし) 『風の森(かぜのもり)』や『鷹長(たかちょう)』などの日本酒を醸す酒蔵、油長酒造(ゆうちょうしゅぞう)さんを訪問してきました。 油長酒造がある御所市は、菜種油の製造が盛んであった町で、『油長』はその地で製油業を営んでいた油屋 長兵衛に由来しています。 搾りたての味わいを、家庭でも 油長酒造の代表銘柄『風の森』は、お酒造りの際にあまりお米を磨かず、搾りたての味わいをご家庭で楽しめるように、火入れをしない生酒(

        『発酵における職人集団をめざす』蔵のミッションを達成すべく始動した、西酒造が造るニュージーランドワイン「URLAR(アーラー)」訪問記

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        記事

          「氷見で何かしたい、一心に土地を見つめ続けて17年」SAYS FARM(富山県氷見市)訪問記

          2024年3月訪問 はじめに SAYS FARM(富山県氷見市)について 葡萄畑を抜け、富山湾を一望できる丘の上にある富山県氷見市のワイナリー。2007年に「氷見で何かをしたい!」というオーナーの思いから欧州系品種の葡萄の木を購入・栽培を始めたことからワイナリーが動き出しました。 現在年間約4.5万本のワインを醸造しており、将来的には約10万本のワインの製造量を目標にしています。そのため2024年の夏には、10万本のワインを保存できるセラーが建てられるそうです。 セ

          「氷見で何かしたい、一心に土地を見つめ続けて17年」SAYS FARM(富山県氷見市)訪問記

          「”福井と共に”郷土愛と地元風土が紡ぐ越前辛口」常山酒造(福井県福井市)訪問記

          2024年3月訪問 はじめに  常山酒造/福井県福井市 北陸新幹線の開通で盛り上がる福井県。 その中心地でもある福井駅から10分ほど歩いた市街地の中に銘柄「常山(じょうざん)」を醸す常山酒造(とこやましゅぞう)はありました。 趣を感じさせつつもモダンな佇まいの蔵の内部を、九代目蔵元の常山晋平さんにご案内いただきました。 蔵の歴史 酒蔵の創業は1804年。福井市の中では最古の蔵元です。 同県の黒龍酒造も同じ年に創業しており、共に200年以上の歴史を持ちます。蔵は福井大

          「”福井と共に”郷土愛と地元風土が紡ぐ越前辛口」常山酒造(福井県福井市)訪問記

          「北陸の文化を伝える街づくり」黒龍酒造(福井県 吉田郡永平寺町)訪問記

          2023年3月に福井県吉田郡永平寺町に所在する黒龍酒造さんをIMADEYAメンバーで訪問してきました! その様子を小宮がレポートいたします。 はじめに はじめに黒龍酒造とは、福井県吉田郡永平寺町に所在する日本酒の蔵元です。代表銘柄「黒龍」「九頭龍」の人気はすごく、日本酒好きであれば誰もが知っている銘柄です。 今回は黒龍酒造さんをご紹介いたします。 ※蔵内は情報保護のため、シークレットでしたので、⁡2022年6月17日にオープンした「ESHIKOTO(永平寺町に誕生した、

          「北陸の文化を伝える街づくり」黒龍酒造(福井県 吉田郡永平寺町)訪問記

          「創業200周年を掲げて、故郷への想い」【天狗舞】車多酒造(石川県白山市)訪問記

          2024年3月の訪問。私達《IMADEYA北陸研修チーム》は能登半島地震の被災地である石川県の老舗蔵“車多酒造”さんを復興期に訪問して来ました。 創業1823年で今年の4/17には200周年の式典も控えている大事な時期にも関わらず、次期蔵元である車多慶一郎さんに丁寧にご案内頂きました。 石川県は天候の晴れ日和が少なく、曇り日数が日本一らしいのですが、この日は非常に暖かく快晴でした。 早速、蔵周辺の圃場へご案内頂き、地理的なご説明。 蔵の酒米としてメインで使用しているの

          「創業200周年を掲げて、故郷への想い」【天狗舞】車多酒造(石川県白山市)訪問記

          「Just my imagination 」/ダイヤモンド酒造(山梨県勝沼町)

          ダイヤモンド酒造×IMADEYA  いつからかひっそりと始動した、ダイヤモンド酒造醸造家、雨宮吉男(あめみやよしお)氏と仲良くなろう?プロジェクトから派生したオリジナルワイン造り。 きっかけは、弊社の日本ワイン定期便「Pratto-ぷらっと-」の記念すべき第一回目のワインにダイヤモンド酒造のマスカット・ベーリーAと甲州を選ばせていただいたことから。 Pratto-ぷらっと-、とは?気になった方はコチラから⇩ この定期便のひとつの特徴して、リーフレットに拘り、毎回生産者の

          「Just my imagination 」/ダイヤモンド酒造(山梨県勝沼町)

          「地酒とは何か、を追求する酒蔵」 吉田酒造店(石川県白山市)訪問記

          2024年3月訪問 はじめに  吉田酒造店 / 石川県白山市  2024年3月、私達 IMADEYAは石川県白山市に位置する吉田酒造店を訪ねました。そこで、7代目杜氏の吉田泰之さんに様々なお話を伺ってきました。 代表銘柄「手取川」「吉田蔵u」 「手取川」:創業当初からの銘柄で、地元で愛された味わいを守っていくというコンセプト。味わいを守りながらも年々ブラッシュアップされている。 「吉田蔵u」:2021年誕生。吉田泰之さんの想いの詰まった銘柄。 「u」には、自然、人

          「地酒とは何か、を追求する酒蔵」 吉田酒造店(石川県白山市)訪問記

          チームIMADEYA -謎ワインテイスティング座談会-

          今回は志向を変えて、IMADEYAが取り組む日本ワインの定期便Pratto-ぷらっと-で使用した、船橋COQワイナリーの品種非公開謎ワイン、「X」をスタッフで試飲してみました! Pratto-ぷらっと-はこちら⇩ ●ワイン試飲 若手スタッフO 「香りはヨーグルト、紅茶、オレンジのような柑橘のニュアンス。オレンジの香りって強くてドーンとしてるイメージだけど、風のように軽やかで、飲みやすいです。夏に向けて飲みやすい!まるでスポーツドリンクのようです。余韻に苦み、これはタンニ

          チームIMADEYA -謎ワインテイスティング座談会-

          「石の上にも20年のブドウ樹」丹波ワイン(京都府船井郡 京丹波町)訪問記

          2023年3月半ばに京都、丹波ワインさんをIMADEYAメンバーで訪問してきました。その体験をIMADEYAの鈴木がレポートさせていただきます! はじめに 今回は私を含めて、入社して初めてワイナリーを若手メンバーも含めての訪問。実際に造り手の方々とお会いし、その地で育つブドウの木を目で見て触れてみて、日本ワインに対する想いを現地の熱量のままお客様に伝えなければと強く思う経験となりました。20年の歳月をかけて土地に適応し育ったブドウ樹は圧巻の一言です。 今回は坂本 泰隆さん

          「石の上にも20年のブドウ樹」丹波ワイン(京都府船井郡 京丹波町)訪問記

          造り以外は畑にいたい。Aperture Farm and Winery~アパチャ‐ファーム&ワイナリー~(長野県東御市)訪問記

          2023年7月訪問 はじめに なんだろう、この美味しい液体は・・。 いくら考えても答えを導き出せなかった、その正体は巨峰を使用したワインでした。 「これが、あの巨峰?」 先入観の塊で、私は勝手に巨峰の価値を下げていたように思うのですが、私の知る限り、巨峰を使用したワインで、断トツに美味しく、みるみる興味が湧きました。 これは日本ワインの価値を高めるものだと思ったし、日本ワインを応援してきたIMADEYAとして、是非お取り扱いできないものか・・。 弊社ワイン担当に相

          造り以外は畑にいたい。Aperture Farm and Winery~アパチャ‐ファーム&ワイナリー~(長野県東御市)訪問記

          「最高峰の米が持つ力を最大限に酒に還元することを使命とする蔵」山忠本家酒造(愛知県愛西市)訪問記

          山忠本家酒造 人口6万人、愛知県愛西市に位置する酒造、現在の製造国数は420石。 愛知県は実は製造量全国7位の酒造県、酒造数は42蔵。 昔から義侠といえば「プロ・玄人向けの酒」というイメージが日本酒業界では定着している。しかし技術が進歩して華やかな香り、甘味のある味わいはある程度技術を習得したら誰でも出せるこの時代に、あえて時代に合わせなかった義侠のポジションは代替不可な唯一無二の蔵となっている。 美味しさのトレンドは時代によって変わっていくが、売りやすい酒質や戦略にシ

          「最高峰の米が持つ力を最大限に酒に還元することを使命とする蔵」山忠本家酒造(愛知県愛西市)訪問記

          牧丘を日本のバローロに!(カンティーナ・ヒロ/山梨県牧丘町)

          2023年5月 訪問 新規取引ワイナリー カンティーナヒロ 山梨県北部、牧丘町に位置するワイナリー。 「カンティーナ」はイタリア語で「自社畑100%でワインを造る小さなワイナリー」を意味し、「ヒロ」はワイナリー当主である広瀬武彦さんの名字からとっています。 ワイナリーとしては2018年から醸造をスタート。もともとはかつて山梨県の主要産業だった養蚕や蒟蒻づくりをしており、そこから先代が鍬1つで開墾して巨峰を植え、徐々に牧丘は巨峰の一大産地になっていきました。それ以来、葡萄

          牧丘を日本のバローロに!(カンティーナ・ヒロ/山梨県牧丘町)

          「いつか日本の“黄金の丘”と呼ばれる日を夢見て」Rue de Vin(長野県東御市)訪問記

          2023年5月訪問 はじめに  Rue de Vin(リュードヴァン)/長野県東御市 フランス語で「ワイン通り」の意味。 それは彼らの葡萄畑とワイナリーに通じる一本の通り、Rue de Vin から始まります。やがてこの通りにはレストランやオーベルジュが現れ、次にもまた新しいワイナリーや葡萄農家が誕生する。それはまるで点と点が繋がって線が出来るように、「ワイン通り」は延びていきます。 いつか日本の“黄金の丘”と呼ばれる日のことを夢見て・・・。 歴史やコンセプト かつ

          「いつか日本の“黄金の丘”と呼ばれる日を夢見て」Rue de Vin(長野県東御市)訪問記