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マズローはベジタリアン??

こんにちは、まっくすです。

今日は久しぶりに大学の図書館に来ました。実に4ヶ月ぶりくらいで懐かしさすら覚えています。ウイルス感染を防ぐために、下の写真をテーブルに貼って座る位置が指定されていました。皆同じ向きに座るようになっていて、塾の自習室を思い出しました。

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マズローの日記

ところで今日は、図書館で読んでいたE.ホフマンの『マズローの人間論』という本にあった非常に面白い(僕にとってはですが)箇所についてちょっと話したいと思います。というのは、僕の中でも二大テーマである自己実現と菜食の話のつながりをマズローも指摘していたのです。以前から、自己実現者は菜食の人が多いんじゃないかと思っていたので嬉しい記述でした。

この本はホフマンが著者として挙げられているものの、彼が編集したに過ぎず、内容はマズローのエッセイ集なんです。日記のような形で、彼が彼自身の研究に対して考えたことを簡単に書いています。

仏教僧は自己実現者か?

「僧侶は自己実現的であり得るか?」と題する第4章で、彼は仏教僧を幾つかの点で批判しているのですが、第一の点において、仏教僧は「他者は犠牲になるという前提のもと」に自己の内的統合を目指すのだと言います。自己実現において、自己の内部の分裂が統合されることは非常に大きな特徴です。その点において仏教僧と自己実現者は類似しているため、引き合いに出されたのですが、彼らは檀家さんなどのお布施、つまり他人が汗水垂らして働いて得たものによって生きています。この生き方を、「物乞い」「寄生している」という風に彼は表現しています。(この捉え方に関しては批判もあると思いますが)

僧侶のこのように生活を成り立たせている状況について、マズローは以下のように言っています。

「この状況は、自ら手を下すことは拒みながら他人の屠した肉は何のためらいもなく口にする人々の偽善性を連想させる」

この箇所から、このように考えました。真の善を意識し、追求する人、若しくは内的な矛盾を抑圧せずそれを解消しようとする人は、肉を食べるために自分で動物を殺めることができるか、また殺められないために肉を食べない選択をするかのどちらかなのではないか、と。

共同体感覚

今言ったような人の特徴、善の追求や内的統合は自己実現の特徴です。それらの特徴を有するから自己実現しているとは言えないのですが、比較的近いと思います。また、自己実現の特徴の1つに、「共同体感覚」というものがあります。これは最近人気な心理学者A.アドラーが提唱したものですが、自分と、ある他者を仲間だとみなして相手の利益をも追求するとか、他者の課題をも自分のものとして考えるとか言った概念です。

僕はこの「共同体感覚」を、エゴイズムからの脱却という風によく言い換えます。つまり自分(自集団)という枠組みの外にいる人にも目を向けることです。また、自分(自集団)の枠組みを広げて、そこに含まれる人を大切にするとも言えます。

アドラーは「共同体感覚を育てる」という表現をしますが、これは先ほどの自集団の枠を広げていくことだと言えます。自分から、家族や友達、学級、地域、日本、世界、地球…という風に。地球の外はあんまりないかもしれませんね笑 途中から少し変えて、日本人、アジア人、人間、動物…と広げることもできるでしょう。

動物も共同体の仲間

共同体感覚の話をしすぎましたが、共同体感覚を広げていくと動物の苦しみや幸せをも考えることに至る人もいるでしょう。また、愛しているペットから、枠を広げて他の動物を愛するということもあるでしょう。そのように動物のことを考え愛するとき、動物の肉を食べることは難しくなってくるのではないかと思います。

特に現代の肉の生産方法は、集約的、効率追求的で、動物に甚大な苦しみを与えています。共同体感覚を備えた人や自己実現者がその苦しみを考えたとき、彼らは菜食という選択をするのではないかというのが僕が考えていたことです。最初に述べたような「自己実現者は菜食の人が多いんじゃないか」という仮説は、こう言った考えでした。

おわり。

これでマズローと菜食が繋がったというかは分かりませんが、まったくの無関係な事柄ではないのはもう明らかでしょう。マズロー自身が、これを示唆するようなことを書いていたのに喜びを感じた、という話でした。ただ、マズローがベジタリアンかは本には書いてませんでした、、

ここまで読んでくださった方ありがとうございます!良ければスキしていただけると励みになります!コメントも是非お待ちしとります!

P.S.

マズローは菜食してたのかな?と思って[マズロー 菜食]で調べると、彼自身が菜食か否かはわからなかったのですが、僕のnoteが検索結果の1ページめに出てきました!嬉しいです!画像検索のとこも僕のnoteのやつですね笑

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