見出し画像

まだまだ ”魔女宅” は続いてた! 『ケケと半分魔女』

『魔女の宅急便』最新作が出た!


角野栄子さんのファンなので、よくチェックしているのですが、この度、新作『ケケと半分魔女』が出ました(2022.1.15刊)。

こんな大作を感想するのはとても難しいのですが(*^^*)、愛をこめて書いてみたいと思います♡。

ケケってだれ?

キキは言わずもがな、ですが、ケケはご存じですか? 

ーケケは第3巻に出てくる女の子です。副題は ”キキともうひとりの魔女” です。

あの映画の原作『魔女の宅急便』は第6巻まで出ており、さらに特別編も。
特別編その3 である今回の最新作は、ケケが書いた物語。

え?(*'ω'*) 

ーそう、ちょっとややこしい。
キキのお話にでてきたケケがあとで作家になって書いた物語
という構成なんです。ウフフ、なんだかおもしろそうでしょ?さすが角野さん、手がこんでますね(*^^*)V。

だけどこれはまだまだ序の口。ケケが書いた物語の主人公は ”タタ” なんです。

え?(*'ω'*)

ーそう、キキの知り合いのケケが書いた主人公タタの物語。
それが今回の作品です!

えーーー!!!!

ーもう目がまわりそう? それが、読んだらもっとまわっちゃいそうなんですよ。物語の醍醐味でしょうか !(^^)!

お話の森に迷い込む

思春期真っただ中の主人公タタが、過去も今も未来も交差する世界へ迷い込むお話です。
散りばめられた過去作へのオマージュを楽しんでください。(^_-)-☆

魂の旅へ

思春期真っただ中でもがく子も
自分の鉱脈を探し続けているすべての大人も
いま出られない旅に書によって出たい人も
連綿と続く魂のつながりを紐解きたい人も…

みんなみんな、ぜひぜひお読みください(^_-)-☆

さいごに作者のこと

さて、ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
すでにお読みになった方はどんなことを感じられましたか?

物語の読み方はみなそれぞれですよね、
ー私は、 ”リンゴちゃん” のことを思いました。
それから、…クラリッセのことを。

少し書いていきますね。

角野栄子さんがインタビューやエッセイで繰り返しおっしゃることは、”5歳のとき母を亡くした” ということと、”ブラジルに移民として2年住んだ” こと。

『リンゴちゃん』シリーズは、角野さんの作品です。私はリンゴちゃんが家出する第4巻がだいすきです!

リンゴちゃんはいつでも言いたいホーダイやりたいホーダイ! でももともとママがいないリンゴちゃんは、ある種の寂しさを抱えていて、それはそれは抱きしめたくなるような可愛さなんですよ~♡

それから、角野さんのエッセイには、クラリッセという魅力的なお友達のことが出てきます。クラリッセは角野さんがブラジルで出会った実在した女性なんですよ。気になった方は、こちらのエッセイをお読みください。


『ケケと半分魔女』の登場人物たちの ”緑の目” を想像しては、魔女クラリッセのことを思ってしまう私でした。(*^^*)

Eテレの番組やインスタグラムの鮮やかなお写真からは、ただただ宝箱のように楽しく穏やかな時間を過ごしてきた人生だったろう、と感じますよね。

でも!

ある日ぱったりと、”お母さん” のいなくなってしまった寂しさ。孤独でかなしい自分を自分で上手に手なづけた、それが角野さんにとっての ”物語” だったんじゃないかな。

戦争ですっかり焼け色だった世界に、魔術的なほど夢中になる人生の力をひらかせたのが、ブラジル移民と世界一周旅行の経験だったのじゃないかな。

なんてことを、余計なお世話! にも思う私なのでした…(*^^*)。

すっかり長くなりました。
みなさんもそれぞれの味わい方をお楽しみくださいませ。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集