やっぱり私はカウンセリングに向いていない
自分はカウンセリングを受けることに向いていない。
それは論理的すぎるからかもしれない。
それは完璧主義すぎるからかもしれない。
それは答えを求めているからかもしれない。
今まで何度かカウンセラーと名の付く人のカウンセリングを受けた。そして毎回カウンセリング終了後は、似たような反応が自分の体に起きる。
それはエネルギーを持っていかれたようなぐったりとした気分になり、数時間泥のように眠り、その後数日間重苦しい気分が続くというもの。
ゲームだとHPやMPを敵に吸収されたような感じ。
急ぎポーションや回復薬が必要になるあの感覚。
普通、この逆の反応(元気ハツラツになる)を期待してカウンセリングって受けるはずなのに何故だろう?
数日経過してHPが自然回復した今、ふとそんなことを考えている。
カウンセリングに向いていない人
自分がカウンセリングに向いていないのは、抱えている悩みを解決したいからなのだろう。でも、カウンセリングは悩みを解決するためのものではない。
カウンセリングを受けた先に、解決の兆しが見える場合はあるかもしれないが、基本的にはその場で解決策が見つかる期待はしてはいけない。
自分はカウンセリングに求めるものを間違えてしまったのだ。今まで毎回、毎回。
加えて自分自身が少し癖のある思考をするタイプなのも、カウンセリングが向いていない原因のひとつだろう。
ストレングスファインダーという、自分の強みの34項目の順位を出してくれる診断ができる本があるのだが、自分の場合、ストレングスファインダーの34個の項目のうち、強い資質上位6位までが、すべて戦略的思考力の項目だった。戦略的思考力の10項目中のうち6個が上位にならんでいて衝撃を受けた記憶がある。その分「実行力」「人間関係構築力」の項目などの順位は非常に低い。
ちなみに本についている無料版ならば自分の強み上位5位まで、追加でお金を払えば全項目の順位が見れて、さらにそれをどう活かしたらよいかなどの指針が書いてあるレポートがもらえる。
自分は戦略的に考えて問題解決していくことに喜びを感じる気質が異常なまでに強い。
要するに、超軍師体質。
無計画に丸腰で戦線に立つことは決してしない。
策を弄し、必要な環境を整えてから事に移すタイプ。
戦略の案がたくさんあるときに、とりあえず片っ端から全部やってこうぜ!だめだったらその時また考えようぜ!とはならないタイプなのだ。
その傾向が非常に強いので、周囲の人から何も考えずに「とりあえずやってみなよ」と言われると非常にイラッとして腹が立ってしまう。
そんな問題解決至上主義な気質を持ちながら、解決したい問題を携えてカウンセリングルームへ飛び込んでしまったのだから、当然の泥試合になった。
肉弾戦のような殴り合いのカウンセリング
今回は新しくカウンセラーの資格を取った人から、モニターになってほしいと言われて受けたのがきっかけだった。
悩み事や課題を持ってきてほしいと言われたので、答えが見つからずに悩んでいる内容を相談した。
でも、当然ながら答えは見つからない。
厳密に言えば、解決案はいくつか持ち合わせていた。
でもそれらの解決案はどれも選びたくないし、それを実行するのは相当嫌だなぁと思うものや、どうやったらできるかわからない難易度の高いものしか手札にない状況だった。
例えば、完璧主義をやめれば解決するけど、完璧主義じゃなくなる方法がわからないみたいな、そういう難しさがあって中々実行には移せないでいた。
だからこそ、他の方法で問題解決にたどり着きたい。
それが自分の望みであり、その方法を見つけるきっかけやヒントが欲しかった。
今振り返ってみてわかるのは、自分は問題解決ができないところに、解決したい問題を投げ込んでしまったので疲労が蓄積する無限ループが発生したのだ。
それはあたかも洗濯機にポケットティッシュを入れて回してしまい、洗濯物に付着した濡れティッシュを、さらに乾いたティッシュで取ろうとして余計に洗濯物が汚れるあの残念ループに似ていた。
結局の所、カウンセラーからは嫌でやりたくないと思っている行動を実行することを勧められる。
カウンセラー「それしかないなら、とりあえずそれやってみましょう!」
私「やりたくないから行動できないんですよ…(イラッ)」
カウンセラー「どうしてもできないなら、今はその悩みは手放して忘れてみましょう」
私「いやいやいや。手放しでその問題を忘れておく事なんて出来ないから困ってるんですよ。(イラッ)」
カウンセラー「じゃあ、やるっきゃないんじゃない?」
私「はぁ…(このやり取り何度目だ…)えっとですね…」
といった感じの堂々巡りを続けた。
だが、底抜けにポジティブなカウンセラーは強かった。
堂々巡りして1時間半経過後…。
自分「この同じやりとり何度も繰り返してるの気づいてます?こうして堂々巡りしてしまうのが悩みなんですよ。」
こちらからそう強く諭したところで、カウンセラーの人も少し気づいたらしい。
カウンセラー「今みたいにぐるぐるしちゃう原因がわかりましたよ」
自分「なんですか?(ドキドキ…)」
カウンセラー「あなたが完璧主義だからです。」
自分「Σ( ̄ロ ̄lll)チーン…(い、いまさら…)
えぇ、それは知ってます…。最初に言いましたしね。」
自分「問題は完璧主義をやめられないことなんですけど。どうしたら完璧主義じゃなくなれますかね?」
カウンセラー「私の持ってるワークじゃ手放せないですね。」
自分「はぁ…(もうダメだ、疲労度がMAXだ…)」
そんなこんなで問題解決出来ないループを長時間繰り返すというのが、今まで自分が受けてきたカウンセリングでやってきたこと。だから、終わったあと泥のように倒れ込んでしまっていた。
実際にnoteに書き起こしてみて、過去も振り返ってみると今までの共通点が見えてわかってくるものがある。
つまり、問題解決したい人はカウンセリングに向いていないのだ。
カウンセリングで悩みは解決しない
まず自分はカウンセリングを否定したいわけではないのは、最初に声を大にして言いたい。カウンセリングは現代社会において、とても重要な役割をもつものだと思っている。
ただ「カウンセリングの場に持ち込む課題や悩みには向き不向きがある」ことは、知っておいた方がいいと思う。
そして、自分の場合はカウンセリングに不向きな課題や悩みが多いから、カウンセリングに向いていないと痛感したと言いたいだけだ。
抱えている問題を誰かに話すことでスッキリする感じを求めているのならば、カウンセリングは最適だろう。誰にも言えずに抱え込んでしまって辛いのならば、それを出すことで少し心が軽くなるカタルシス効果を得ることができるから。
でも、それは根本的な問題解決ではなく、応急処置でしかない場合も多いという事実は頭に入れたおかねばならない。
このカタルシス効果は、学校の保健室で友達とケンカしちゃった話をポロッとこぼしながら、怪我した擦り傷を消毒して絆創膏をペタっと貼ってもらう感覚に近い。怪我の痛みが引かなかったら、ちゃんとあとで病院いきなさいよって先生に言われるあれ。
でも保健室の先生にちょっと話すと冷静になって落ち着くみたいな。
だから大切なのは、今の自分が何を求めているのかを見つめて知っておくこと。
心の擦り傷に貼る絆創膏を求めてるのか、それとも心が大怪我していて血が止まらない状態だから、急ぎの止血が必要なのか。はたまた心が骨折していて、これからちゃんと歩いていけるようになるための根本治療を求めているのか。
そして、カウンセリングを受けるのならば、カウンセリングの種類や手法などによって効果はさまざまなので、それが提供してくれそうなものが絆創膏なのか、根本治療なのかはよく考えてから、自分の問題をカウンセリングルームに持ち込んだ方がいいだろう。
なにはともあれ、カウンセリングは自分が今何を求めているのかを考えさせられる時間になることは間違いない。
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