さよならイヤな記憶。うじうじ、くよくよ。反芻思考|メンタルクエスト冒険の書#6 見えない敵②
思い出すと痛くて、うっとなるイヤな記憶、あるだろうか?
自分には、長い間、地味に苦しめられてきたイヤな記憶がある。
もう10年以上も前のことで、
もう会うことはない人で、
もう行くことはない場所で、
もう同じことをすることは決して無いと、
わかっているのに、
それでもいまだに何度も思い出して苦しくなる。
それも見えない敵という自分の思考の癖のせい。
だがそれがヘンテコなネコのおかげで、
びっくりするほどカンタンに
イヤな記憶をサクッと消すことができた。
自分でもできたのだから、
あなたにもできる可能性は十分にあるはずだ。
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あらすじとメンタルクエスト全体像
メンタルクエストは、
「人生ハードモードからの脱出方法を
まるでRPGゲームの冒険を進めるように
わかりやすく解説してくれている本」
悟りの書級のインパクトを与えてくれた本なので、勝手に『メンタルクエストの書』と呼ばせてもらっている。
そして、このメンタルクエストの書を使って、
「自分の人生のクエスト」を攻略し、
生きづらさから脱出していく様子を
noteに冒険の書として記録していくことにした。
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生きづらさを感じるハードモードな闇の世界を抜け出し、生きやすく安心できる世界へたどり着くプロセスはシンプル。
メンタルクエストの書では、明確にステージ分けされている。
Stage1 ▶ 人生ハードモードの世界のメカニズム
Stege2 ▶ 自分というキャラクターを知る
Stage3 ▶ 頭に巣食う「見えない敵」
Stege4 ▶ 実践編。攻略のヒントとキーアイテム
前回、最初の見えない敵「べき思考」について詳細と戦法まで書いた。
今回は、次の見えない敵。
くよくよ・うじうじの魔物「反芻(はんすう)思考」。
こいつはサクッと退治できたので、戦いの記録も記すことにする。
反芻(はんすう)思考とは?
反芻(はんすう)思考とは、
自分の欠点や不安、過去の失敗やつらい出来事を
何度も繰り返し思い出し、考え続けてしてしまうこと。
要するに、嫌なことを「くよくよ」「うじうじ」考え続けてしまうこと。
似ているけれど、
「反芻思考」は「反省」とは違う。
過去の経験や失敗を振り返り、フィードバックを得て、次はこうしようと前向きにプラスのエネルギーが湧いてくる「反省」ならば有用なので大切。
例えば、今回の試合では負けてしまったけど、改善点を踏まえて練習して、次の試合は勝てるように全力を尽くそうみたいな前向きな感じ。これはいい。
そして「反省できた過去」は、思考も行動もすぐ次にシフトできることが多いので、その出来事が発生した時はつらく感じても、何年も経ってから何度も繰り返し思い出してくよくよと苦しくなったりはしにくい。
一方、反芻思考は、
考えている風でいて、実は何も考えてない。
ネガティブな思考をぐるぐるして、
学びも気づきも得ることなく、
ダメな自分の自己否定ループに浸っているだけの自虐の極みな行動。
という本の一文を読んだとき、ハッとした。
イヤな記憶を思い出すことで、
自分で自分に繰り返しダメージを与えてしまっていたのだ。
メンタルクエストの書によると、過去だけに限らず、起こるかわからない未来への不安や恐怖についてもグルグルしてしまうのもこの反芻思考による攻撃なのだ。
ネガティブぐるぐるループ停止スイッチを押す3つのポイント
無駄に落ち込んで、くよくよ、うじうじ、ぐるぐるしてしまう。
そんな「苦しむだけの損な時間」を減らすにはどうしたらいいのだろうか?
メンタルクエストの書によると、
反芻思考に攻撃されていると気づいたら
「いかに短時間で切り替えるか?」が重要と記されている。
その切り替えのスイッチを起動するには3つのポイントがあるようだ。
▶ ポイント1|第三者視点や客観性を入れる
だからこそ、誰か他の人と一緒に考えて「ツッコミ」を入れてもらう。
自分ではない第三者から
「そんなことないよ!」
「こういう見方もできるんじゃない?」
みたいな一言が、ハッとなにかを気づかせてくれることは多いと思う。
また、ネガティブ感情を紙に書き出して、
思考を整理して客観的に見るというのもすごく効果的。
書き出してみると、
「あれ?こんなもんしかないの?
もっとたくさんあると思ったのに」と気づいたりする。
これは仕事のタスクがあふれているときにも使えるかなり実践的方法。
▶ ポイント2|今に集中する
「落ち込んだときは、片っ端から野菜をみじん切りにする」という人がいたが、この原理から考えると納得。
今(手元の包丁)に集中しないと危ない。
集中度が強いほど、他のことを考えるのストップできるのだろう。
▶ ポイント3|バカバカしさで対抗する
メンタルクエストの書には、落ち込みはシリアス子ちゃんという妖精(小悪魔?)のせいとして笑い飛ばす方法が書かれている。
そういえば一時、困ったら何でも妖怪のせいにするのが流行ったが同じ感覚かもしれない。
ツラくなる過去の記憶を消したアホみたいな方法
何度も繰り返し思い出してしまう
ツライ過去、イヤな記憶は消せるのか?
答えは、YES。
正確には、記憶を消すというより、
都合のいいように記憶を書き換えて上書き保存ができる。
自分は実際にやってみて
「イヤな記憶は変えられるんだ、もう大丈夫だ!」
という実感を得たことが自信につながり、非常に強い安心感を得られた。
「もう他のどんな記憶も書き消せるぜ!」と嬉しくなって、その日ずっとASIAN KUNG-FU GENERATIONのリライトを1曲リピートしまくっていたほど。
なので実践するならば、
まずは比較的軽度なイラつく記憶からやってみるのをおすすめしたい。
さよなら、イヤな記憶。
もう10年以上前のことになるが、
俗に言うブラックな働き方をしていた時のこと。
ある日のシーンが焼き付いていて頭から離れなかった。
乱暴にまとめると、
・クソみたいな職場でクソな上司にクソな仕事をさせられて恨んでいた
・反抗せず従順な社畜として仕事してしまった過去の自分が許せなかった
だけなのだが、
異常なまでに鮮明に記憶に焼き付いていて苦しまされていた。
その後、「ゆるす」ことに関する本を大量に読み漁り、片っ端から実践して多少気分が晴れることはあったが、繰り返し思い出してイヤな気分になることはなくならなかった。
そして、数年が経過し、
メンタルクエストの書を読んだあとに出会ったのが、この本。
▼ 思い出したくもないつらい過去にサヨナラする本―イヤな記憶はこうして消せるー
タイトルからしてドンピシャ。
KindleUnlimited対象なので即ダウンロードした。
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タイトルで引き込まれた本だが、
内容としてもハッとさせられる言葉があふれる本で、こうも書いてあった。
この本を読み終えて
モリモリと元気と戦い方を得た自分は、
「よっしゃ、いっちょやってみっか!」という気分に激変。
自分の脳内イメージを好き勝手に変えてやるべく
メンタルクエストの書のポイントを踏まえて、
この本に書いてあったことを実践してみた。
自分がとった作戦は、
「忘れられない過去のシーンをモノクロにし、
バカバカしく笑えるネタにして上書きしてやる」というもの。
利用したのは、当時ハマっていた「にゃんこ大戦争」というスマホゲーム。
今も絶賛大人気で、キモかわいいネコがどんどん敵をやっけてくれるシュールで愉快なゲームだ。
そこでイヤな過去のイメージに、バカバカしいヤツをぶっこんでみた。
そんなシーンをリアルに妄想してみた。
これが意外にも効果てきめん!
自分でアホな妄想したくせに、
バカバカしくて笑ってたら、
気持ちがスッキリしたのだ。
でもこれでホントに思い出さなくなるかなぁと、
疑いながら過ごしてみること数日。
また、あのイヤな記憶を思い出してしまった。
だが今までとは違って、
なんと朝の職場ににゃんこも現れる
アホアホシーンに変化していたのだ。
もうにゃんこが出てきた瞬間に、
その後のアホな結末が予測できてクスッと笑ってしまう。
すると、すぐに思考を切り替えることができるようになった。
おかげでもうその時のことを思い出しても、
全然イヤな気分になることはなくなった。
これが自分と反芻思考との戦いの結末。
一度倒し方を覚えてしまえば、もうこちらもの。
今後はネガティブがぐるぐるしはじめたら、にゃんこを大量召喚するだけだ。
おまけ:イヤな記憶の書き換えのコツ
何度も思い出してしまうシーンの「何」が鮮明だろうか?
そのシーンの映像、その時の言葉、音声、痛みや感覚。
鮮明に思い出してしまうポイント、
要は、自分の強いVAKを使うと効果が出やすい。
VAKとは、
V(Visual):目で見えるイメージ
A(Auditory):耳で聞こえる音
K(Kinesthetic):体で感じる痛みやかゆみ、匂い、味など
簡単に言うと、
視覚、聴覚、身体感覚(触覚・味覚・嗅覚)のこと。
自分の持つ強い感覚を使って、書き換えをしてあげるのが効果的。
自分の場合は、
視覚のイメージが非常に強い。
その時の部屋の暗さやレイアウトから色、人の表情などの映像情報が鮮明で、逆に言われた言葉や気温、音声などはほとんど記憶にない。
なので、視覚的にインパクトの強いにゃんこたちが大量にあふれるバカバカしいシーンを鮮明に妄想できた。
もし言われた言葉や怒鳴られ方、声のボリュームなどの
聴覚情報が強く鮮明ならば、
音声的にインパクトを与える形でバカバカしくするのも手だ。
わかりやすい例が、
ダース・ベイダーのテーマ。
どんなにかっこよく強そうないい曲でも、
リコーダーで演奏されると一瞬でへっぽこ感がでて愛らしくなる。
まとめ
ツラい記憶の鮮明さや苦しさは
経過時間、内容、個人差があるから、
このやり方で全て解決できるとは言い切れない。
でも、少しづつツライことを消していくために、
まずは小さなものから
「ぐるぐる時間を減らす」
「記憶を都合よく書き換える」
ためのアクションを試してみてはどうだろうか?
もしそれで少しでも気が楽になったらラッキーくらいの軽いノリで。
試すのにリスクはないので、うまくいったら儲けものだ。
ここまでの冒険を記録しますか?
なんと!
記録せずに 休むと
申されるか……。
気が向いたら いつでも
ここに戻ってくるがよいぞ。
■ほかに ご用は おありかな?
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