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『老子』老子

はじめに:不可抗力に動じない

今回は東洋哲学の偉大なる巨人、老子についての記事を書きたい。

女史は、連日のコロナ問題の影響や女史の本職での出来事等を顧みて、不可抗力に逐一動じない心の必要性を改めて感じている。

女史は、老子の教えを顧みることで、マインドセットを少しでも自分自身の糧になる方向に変えていきたい。

異郷から来た女史が何者か知りたい人はこれを読んでくれ。

そして、女史のnoteをどう読むか、こちらを参考にしてくれ。

道:無為自然

道とは、あらゆるものを超越した真理である。全ての事象に抗わず、ただひたすら自然の赴くままに身を任せた先に道があると老子は言う。

我々人間は、よりよい人生を送ろうと、勉強等の様々な努力をする。しかし老子に言わせてみれば、我々は、ただ自然の定めた運命に従っていさえすればよいという。むやみに学問をしようとするから、人の間に格差や争いが生まれる。力や知識で人を支配しようとするから、国という概念が起こり、市民同士が争いを起こす。

ひたすらに自然に身を任せてみろ、と老子は言う。

おわりに:ルソーの”自然状態”との共通項

老子は、自然に身を任せ、無用な試みをしないことを主張した。これは、ルソーの主張する自然状態と共通項があると女史は考える。(ルソーの自然状態に関して記事を書いているのでこちらを読むとよくわかる

ルソーは、学問や芸術などの文化が発達したからこそ人間の間に不平等が生まれたと主張した。そして、全ての文化を破壊し、人間を原始の状態に戻すしか、不平等から人間を解放する方法はないとした。自然に身を任せて生きてさえいれば、争いは起きない、ということである。

ルソーと老子の主張する、自然に身を任せよ!という哲学であるが、女史は全く実践できていない。不可抗力に対して抗ってみて、結局気疲れして終わってしまったり、余計に状況を悪くしてしまったり。

時に無為自然の哲学を思い出し、自分にブレーキをかけることも大事かもしれない。



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