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たわいもないことが愛しい

息子が山形の教習所に免許取りに行ってから一週間以上経つ。
時々LINEする。
別に大したことない内容だ。
今日は昼何食べたの?とか、うちにクモが増えてる気がするが、小さいクモもいて家族っぽいから殺せないとか、彼らが朝出てきて昼間にはいなくなるとか、出前館の人が初めて自分の財布じゃなく透明のコインケースにお金入れてる人だったとか。

私は車の免許を持ってないから、免許に関する質問をしたり。
試験のときってとなりに警察官座るの?とか、鬼教官いる?とか。
ちなみに返ってきたLINEは、「教官です」「そんないない」「おもんないのはいるけど」。
それを読んで、アイツは何ごともおもろいか、おもんないかで判断してるのかなぁと思ったり。
筆記試験は受かったらしく、金曜日、卒業試験だそうだ。
どうってことないやり取りなんだけど、もう二度とないと思うと尊くて愛しい。

ほんとはすべてがそうなんだ。
わたしたちの小さい日常、
その積み重ね。
日が昇って、日が暮れて。
家にいるようになって、ほとんど外に出ず横になっているからしみじみとわかる。

忙しいとそんなことに気づかないまま、味わう間もなく日々が過ぎていってしまう。それはそれで素晴らしい人生。

今の職場に入って、一緒に働いてた人が立て続けに亡くなった。
二人ともキャリアを積みベテランと呼ばれる域で、家庭も持ち、私の子どもと同じ歳の子がいるお母さんで、一人は間違いなく仕事に生きた人だった。身体より仕事優先にしているように見えた。二人ともまだまだこれから働く気でいたし、年齢も50代前半だったはず。病気が見つかって休職して一年も経たずに亡くなってしまった。闘病の間、どんなことを考えていたのだろう。もう今となっては聞くこともできない。

幸い私は立ち止まって人生を振り返ったり、ほんとうの自分を生きることに目を向けられる機会が与えられ、実行する時間もおそらくまだあるはず。


生まれなかった兄が一人いたことを知っている。詳しくは知らない。私が兄弟でほんとうは四人目だというだけ。
私が産んだ子が男の子だったのも関係してるのかとか、私もその兄の分をがんばって生きなくちゃなと思う。
江原啓之さんのラジオを聴いていたら、生まれなかった子には名前をつけてあげるといいのだと言っていた。まだ名前は決めてない。つけるかもわからない。
この世に存在しない兄のこと。ふだん忘れているが時々その事実を思い出す。


たくさんの死やいのちに支えられ、生かされているのだと思う。

少しずつ楽しみながら、進んでいこう。
できるだけ笑顔で。知らない人でもありがとうって伝えて。

家にあるもので作ったら奇跡的においしくできた


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