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棚にあふれる葛根湯【ドラスト漢方】
ドラッグストアで販売している”かぜ”の漢方薬の代表格は、葛根湯。
葛根湯だけでも何SKUあるのだ??というぐらいに葛根湯が溢れています。
剤形も様々で、錠剤、顆粒剤、ドリンク剤。
お店の棚3段分は、葛根湯でしょう。
ここまで葛根湯があふれる理由は、日本の歴史や風土に関係しています。
四方を海に囲まれ、多湿傾向にある日本。漢方薬が生まれた中国に比べると「湿気」によって不調が起こるケースが多
防風通聖散の各社比較
ドラスト漢方で最も多くある商品は葛根湯についで、
「防風通聖散」ではなかろうか?
というぐらいに商品が展開されています。
なので、各社の防風通聖散の生薬配合量を比較しました。
比較結果の概要
●ツムラの医療用の生薬乾燥エキスは4.5mg、満量処方を販売している小林製薬とロート製薬は、生薬乾燥エキス5mg
ツムラの医療用と比較すると無水芒硝の配合量だけが2倍となっている。
●小林製薬のビスラ
八味地黄丸/適用年齢のナゾ
みなさん、こんにちは。
勝手にドラスト漢方普及員会委員長をしています。
コロノーム研究室のいくろんです。
さて、クラシエさんから発売されている八味地黄丸3ブランドの比較のお話です。
タイトル画像左側の黒のパッケージの八味地黄丸と真ん中の画像漢方セラピーの八味地黄丸、右側の赤箱シリーズの八味地黄丸。
同じクラシエから発売されておりますが、いくつか違いがあります。
今回はその違いをお届けします。
漢方薬に含まれる生薬数
漢方薬に含まれる生薬の数にまつわる話。
生薬数の多い・少ないひとつの漢方薬に含まれる生薬の数が多いほど、
効き目はマイルドになり、副作用が少ない。
逆に、生薬数が少ないほど、
効き目はシャープ。その分、対応できる症状の範囲が狭まるので、
副作用が起きる可能性が高くなる。
防風通聖散は生薬数が18生薬。
当帰芍薬散は生薬数が2生薬。
つまり、防風通聖散は効き目がマイルド。
当帰芍薬散は効き目
5つの溜まりを散らす五積散
正月太りの話題が出やすい1月。
食べる量も、冬ゆえの身体のため込み機能も、冬ゆえの寒さも。
前回のnoteで、月経時の不調って一体何なのだろうか?ということを書きました。
1か月の過ごし方の結果ため込んだ不調に対して、月経時にリセットするためにその治癒の過程を一気に経験するのではなかろうか。というお話です。
その時に話題がでた「五積散」についてまとめてみました。
五積散はどんな時に処方される
怒りのエネルギーの矛先はどちら?
怒りのエネルギー。
これを東洋医学の世界:五行&五臓の世界でみると、怒りのエネルギーは「木」のエネルギーになり、「肝」の不調によって起こりやすい、逆に、「肝」が不調だから、怒りのエネルギーが起こると考えます。
肝の不調
これは東洋医学の世界での話です。
肝の不調は、気の滞り(気滞)、血の不足(肝血虚)。
この二つから派生して、気(陽=熱)が溜まり、血(陰=冷却)が減る、つまり、肝が熱を生み出し
膀胱炎と漢方薬~膀胱炎とは~
薬屋勤務では、膀胱炎”らしき”症状で相談される方が増えました。
おトイレの回数が多いから膀胱炎。
おトイレをする時、なんとなく痛みがあるような・・・。
これぐらいの感じの相談です。
膀胱炎は、膀胱・尿路に炎症が起きて、
各種自覚できる症状を体感することで「あっ、膀胱炎かも」と
思うわけです。
西洋医学的に見た膀胱炎西洋医学的にみた膀胱炎は、
細菌感染(主として大腸菌など)によって生じる膀胱粘膜