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在宅下での手書きの価値(趣味篇)

在宅下での手書きの価値(趣味篇)

3月末からの自粛の流れで在宅勤務や在宅学習が増えて、デジタル化・オンライン化が進むと、アナログな筆記具は皆使わなくなるのでは?という筆記具メーカーの社員である自分の疑問を身をもって考えてみた。

(仕事篇)での結論は、自分は在宅勤務中、パソコンにかじりつきながらもオンライン会議中にメモを書いたり、集中して企画を考える時間ができたので手書きすることが増えた、というものだった。

一方、趣味として今年

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在宅下での手書きの価値(仕事篇)

在宅下での手書きの価値(仕事篇)

3月末から在宅勤務になって、筆記具メーカーの社員である自分が早々に気になったのは、「手書きの機会が減るのでは?」ということだった。

在宅勤務=デジタル化・オンライン化=アナログな筆記具は使わない、のではと。手書きがされないと筆記具は売れない。文具店さんも閉店している。

実際自分の場合は、家で仕事をしているとパソコンにかじりついている時間が増えた。しかしプリンターを持っていないので(意外とそうい

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休日朝ドローイング

休日朝ドローイング

絵を描きたい、と思ったものの絵画作品を作るほどの気力や技術を持っていないのでまずは「ドローイング」(線画・素描)をやってみようと始めたのが今年の1月。

枚数を積み重ねることで表現力が身に付いて描きたいテーマも出てくるのだろうが、毎日描く気力はやはりなく、せめて休みの日に必ず描いてみることにした。しかも頭がスッキリしている時間の方が創造力が高いのではと淡い期待でなるべく朝起きてすぐ小一時間描くよう

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オンラインアートワークショップに参加してみた

オンラインアートワークショップに参加してみた

美術館で作品を観るだけでなく、自分でも描きたいなと思って、Peatixで見つけた「UMUMおとなアトリエ」というアートのワークショップに通い出したのが昨年。月1ぐらいのペースで日野市の施設で行われていて、毎回3〜6人ぐらいの参加者と一緒に3時間ほど、ファシリテーターの方からアートについて話を聴いて、用意された豊富な画材で作品を作って、皆で鑑賞し意見を交換する、ということを楽しんでいた。

この4月

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「アートスケッチ」と「ビジネススケッチ」

「アートスケッチ」と「ビジネススケッチ」

昨年から家で2種類のスケッチブックを使っている。
1、デルフォニックス「ロルバーンランドスケープ」
2、月光荘のスケッチブック。
ロルバーンは2冊目、月光荘は3冊目になる。

スケッチブックをよく使うようになったのは、「考える」時間と「表現する」時間が増えたから。

昨年50歳になったのを機に今後の自分について改めて考えたい、というのとそこから発想した「やりたいこと」を書き出したり具体化のプロセス

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書籍「美意識の値段」 山口 桂

書籍「美意識の値段」 山口 桂

たまにテレビで史上最高額で落札されたアート作品のニュースを見かけるオークション。
それを仕切る会社のクリスティーズジャパン代表山口桂さんの自伝的な本。自分には遠い世界と思っていたが、数十億円が動くオークションや国宝級のアートとの出会いのスリリングな話が軽快でユニークな文体で描かれていてとても面白かった。
昨今のアートをビジネスに役立てようとする傾向に警告しつつ、誰もが生活の中でアートを愉しみ美意識

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アートはビジネスの役に立つか

アートはビジネスの役に立つか

アートとビジネスの関係について考えてみた。

長年、美術展や写真展を観に行くことが趣味というか暇つぶしの方法だった。美大のデザイン料を卒業して会社で多少デザインの仕事をしていたものの、自分で作品を作ったりアートについて深く考えるようなことはあまりなかったのだが、自分が好きなことをもう少し深めたいと思うようになり、特にアートと主体的に関わりたいと考えていた。

一方世の中で「アート思考」とか「ア

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