池田智雄 tomoo ikeda

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池田智雄 tomoo ikeda

広報 PR デザイン アート 写真 散歩 建築 美術館 喫茶 和菓子 洋菓子 ワークショップ 手書き アート・コミュニケータ(とびラー)

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最近の記事

さんぽのはなし その2

古い建物が好きだ。 特に昭和一桁から10年前後までのもの。 つまり空襲を逃れて生き残った貴重な建物。 けれど多くは耐久年数をとっくに過ぎて次々に取り壊されている。 やはり空襲を逃れた街、神保町の「旧相互無尽会社ビル」も年内に取り壊されるとのこと。個性的で味のあるデザインで、この街を散歩する度につい写真に収めてきた。 古い建物を残していても持ち主にとっては負担なので仕方がない。 著名な建築家が手がけたものや歴史的に意味のある立派な建物は国や自治体が残すことがある。

    • 在宅下での手書きの価値(趣味篇)

      3月末からの自粛の流れで在宅勤務や在宅学習が増えて、デジタル化・オンライン化が進むと、アナログな筆記具は皆使わなくなるのでは?という筆記具メーカーの社員である自分の疑問を身をもって考えてみた。 (仕事篇)での結論は、自分は在宅勤務中、パソコンにかじりつきながらもオンライン会議中にメモを書いたり、集中して企画を考える時間ができたので手書きすることが増えた、というものだった。 一方、趣味として今年のはじめから週末にドローイングというかペンで落書きして楽しんでいたのだけれど、よ

      • 在宅下での手書きの価値(仕事篇)

        3月末から在宅勤務になって、筆記具メーカーの社員である自分が早々に気になったのは、「手書きの機会が減るのでは?」ということだった。 在宅勤務=デジタル化・オンライン化=アナログな筆記具は使わない、のではと。手書きがされないと筆記具は売れない。文具店さんも閉店している。 実際自分の場合は、家で仕事をしているとパソコンにかじりついている時間が増えた。しかしプリンターを持っていないので(意外とそういう人多い)、ペンで書き込んだりマークするプリントがない。 外部の人や同僚とのコミ

        • さんぽのはなし その1

          仕事で出版社を訪ねてまわるようになったことがきっかけだった。編集者にアポを取り、時間に遅れないように10〜20分早めに着き、時間まで周辺をブラブラする。編集者は忙しいので時間に遅れても早く行ってもダメだと前任者に教わった。ブラブラしていると急な坂道や階段、古い喫茶店や神社仏閣が目につくようになった。 出版社は神保町界隈に多い。歩いてはしごも出来る。某大手女性ファッション誌編集部を後にして某老舗主婦雑誌社がある御茶の水駅方面へ歩いていた。結構急な坂を登ったところにその出版社は

        さんぽのはなし その2

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        記事

          休日朝ドローイング

          絵を描きたい、と思ったものの絵画作品を作るほどの気力や技術を持っていないのでまずは「ドローイング」(線画・素描)をやってみようと始めたのが今年の1月。 枚数を積み重ねることで表現力が身に付いて描きたいテーマも出てくるのだろうが、毎日描く気力はやはりなく、せめて休みの日に必ず描いてみることにした。しかも頭がスッキリしている時間の方が創造力が高いのではと淡い期待でなるべく朝起きてすぐ小一時間描くようにしている。 描く道具は鉛筆や木炭のような「画材」ではなく、あえてサインペンな

          休日朝ドローイング

          オンラインアートワークショップに参加してみた

          美術館で作品を観るだけでなく、自分でも描きたいなと思って、Peatixで見つけた「UMUMおとなアトリエ」というアートのワークショップに通い出したのが昨年。月1ぐらいのペースで日野市の施設で行われていて、毎回3〜6人ぐらいの参加者と一緒に3時間ほど、ファシリテーターの方からアートについて話を聴いて、用意された豊富な画材で作品を作って、皆で鑑賞し意見を交換する、ということを楽しんでいた。 この4月からはその場所でのワークショップができなくなった。代わりにzoomを使ったオンラ

          オンラインアートワークショップに参加してみた

          書籍『世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術

          最近売れてる二人だから対談にしたらまた売れるんじゃね、という編集者の意図かどうかは分からないがまんまと乗ってポチってしまった自分。 「世界観」「センス」「意味」「〜っぽさ」と言葉は変えているけど企業にとってブランディングが大事だねというお話。 でも確かに日本の企業はいまだにそれが苦手。文中に出てくる「こういう文具を使う暮らしがしたいな」との憧れを持たせるブランディングは自社でもできていない。 センスは才能ではなく幅広い知識や経験の組み合わせという水野さん。 それに倣って、この

          書籍『世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術

          「アートスケッチ」と「ビジネススケッチ」

          昨年から家で2種類のスケッチブックを使っている。 1、デルフォニックス「ロルバーンランドスケープ」 2、月光荘のスケッチブック。 ロルバーンは2冊目、月光荘は3冊目になる。 スケッチブックをよく使うようになったのは、「考える」時間と「表現する」時間が増えたから。 昨年50歳になったのを機に今後の自分について改めて考えたい、というのとそこから発想した「やりたいこと」を書き出したり具体化のプロセスを整理したりしている。 また、「やりたいこと」の一つにアートに関わりたいというの

          「アートスケッチ」と「ビジネススケッチ」

          アートとビジネスの研究会「UMUMアートラボbiz」

          2019年5月から東京都日野市で月1回のペースで開催されている「アートとビジネスの関係」についての研究会「UMUMアートラボbiz」。 この会にほぼ毎回参加している。 多摩美出身で美術教育が専門のファシリテーターの女性、田中令さんが主催で、参加者は電子機器メーカー社員やアートキュレーター、職人や銀行員など様々な人が来たり来なかったり。 研究会の内容は毎回微妙に違うが「アートはビジネス(生活)の役に立つか」をテーマに参加者同士で議論をしている。 最近似たテーマのセミナーとか

          アートとビジネスの研究会「UMUMアートラボbiz」

          書籍「美意識の値段」 山口 桂

          たまにテレビで史上最高額で落札されたアート作品のニュースを見かけるオークション。 それを仕切る会社のクリスティーズジャパン代表山口桂さんの自伝的な本。自分には遠い世界と思っていたが、数十億円が動くオークションや国宝級のアートとの出会いのスリリングな話が軽快でユニークな文体で描かれていてとても面白かった。 昨今のアートをビジネスに役立てようとする傾向に警告しつつ、誰もが生活の中でアートを愉しみ美意識を磨く大切さを説いているのが印象深かった。 今の騒ぎが収まったらまたアート散歩し

          書籍「美意識の値段」 山口 桂

          アートはビジネスの役に立つか

          アートとビジネスの関係について考えてみた。 長年、美術展や写真展を観に行くことが趣味というか暇つぶしの方法だった。美大のデザイン料を卒業して会社で多少デザインの仕事をしていたものの、自分で作品を作ったりアートについて深く考えるようなことはあまりなかったのだが、自分が好きなことをもう少し深めたいと思うようになり、特にアートと主体的に関わりたいと考えていた。 一方世の中で「アート思考」とか「アートはビジネスの役に立つか」といったことをテーマにした書籍やトークイベントをよく

          アートはビジネスの役に立つか

          街の洋菓子・和菓子屋さん「近江屋洋菓子店」

          散歩の途中でたまに見かける古い洋菓子店や和菓子店。 入ってみるとこれまた昔の値段で懐かしいお菓子を味わえる。 いまも街の人に愛されていて人気のお店は素晴らしい。 けれどお客が少なくて大丈夫かなと思うお店もあり。 同じく古い喫茶店や中華店のようになくなる前に行けるところには行こうと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 神田「近江屋洋菓子店」 ビルの1階で天井が高く奥行きもある店の内装は独特の意匠。昭和の人が未来的なデザインを

          街の洋菓子・和菓子屋さん「近江屋洋菓子店」

          街の洋菓子・和菓子屋さん「田村町木村屋」

          散歩の途中でたまに見かける古い洋菓子店や和菓子店。 入ってみるとこれまた昔の値段で懐かしいお菓子を味わえる。 いまも街の人に愛されていて人気のお店は素晴らしい。 けれどお客が少なくて大丈夫かなと思うお店もあり。 同じく古い喫茶店や中華店のようになくなる前に行けるところには行こうと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 新橋駅から外堀通りを西に数分歩いたところにある、 明治33年創業田村町木村屋。 店内に昭和の作家や画家の色紙が

          街の洋菓子・和菓子屋さん「田村町木村屋」