「アナーキーを楽しめ。」
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では、本題。
グレッグ・グラフィン著・「アナーキー進化論」を読んだ。
アメリカを代表するパンクロックバンドの重鎮・バッド・レリジョンのボーカル兼UCLAの生物学講師という超特殊な肩書きをもつ著者が書いたこの本は、
生物学から見たニンゲンの進化の形を教えてくれる。
むずかしい箇所もあったけど、専門的な部分は少ないし、生きる上で大事なモノを感じ取れた。
俺がこの本を読むまでまったく知らなかったことが、そもそもの「進化」の意味だ。
おそらく生物学を知らない俺をふくめた多くの人は、
進化とはゲームのように「知識・経験を積んで今より高いところにレベルアップする」という意味で捉えているんじゃないかな。
つまり、頑張れば頑張ったぶんだけレベルアップができると。
でも、生物学の進化って全然違うんだよね。
生物学では「進化」をアナーキー(無秩序)なものだと捉えているんだ。
つまり生物学の進化とは、
少しずつ違う個体の中で「運よく」子を残した者の遺伝子が引き継がれ、
その違いが積み重なって時間が経つと、先祖とは形の違うものになるということ。
個体レベルで頑張ったりすることはあっても、その頑張りや、その結果の「レベルアップ」が必ずしも反映されるわけではないんだ。
頑張っても頑張らなくても、レベルが上がっても上がらなくても、「たまたま」残った者が遺伝子を引き継ぎ、その差異の積み重ねで変化するということ。
読んでわかるとおり、「進化」の意味がまったくちがうでしょ?
というか、違いすぎないか?笑
なんでこんなに解釈がズレているのかは気になるところだけど、俺的には生物学の進化の意味を頭に入れたほうが良いなと思った。
今までどおり「頑張ったらレベルアップできる!」と思うのもいいけど、
期待しすぎるあまり頑張っているのに進化できない・結果が出ない時にツラくなっちゃうんだよね。
そしてその状況がつづくと、生きる上で大切な自分・希望・自信を見失う可能性がある。
じゃあなんでツラくなっちゃうのかというと、「頑張ったらレベルアップできる」と思っているからだ。
頑張りはとくに進化にも結果にも関係ないのにね。
生物学の進化は上述したように「アナーキー・たまたま・運次第」だ。
こっちを「進化」にとって重要なことだと知れば、
楽しく期待せずメンタルをブラされないで生きていけるでしょ。
もちろん自己成長や結果を出すには頑張りは必要だけど、
この世はアナーキーで運が超重要だという大前提をもつことだ。
生物学の「進化」と結果は、結びつかないように思えるかもしれないけど当てはまることばかりだ。
たとえば、今結果を出している人を見るとよくわかる。
実力や才能は当然あるし、本人は努力してきただろうけど、
一言でいえば「たまたま時代にあっている人」でしょ。
アナーキーで何が当たるかわからない世の中で、運良く時代にドンピシャなことをしている人だ。
俺は頑張らなくても結果が出せるとは思っていない。
ただ、頑張りが絶対に結果や成長に繋がるとも思っていない。
頑張る必要はあるけど、結果や成長のためには運要素が超強いということ。
なぜならこの世はアナーキーだからだ。
そしてこの世がアナーキーだからこそ、俺みたいな凡人にもまだまだチャンスはあるってこと。
だから、一々落ち込まないで期待しないで楽しんで生きていけばいいんだ。
パリピがよく「人生楽しんだもん勝ち」って言うけど、それはかなり正しい発言だ。
結果も成長も進化も運次第。
アナーキーを楽しめ。
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