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「マインドフルにもっていけ。」


今日もターシャユーリック著・「インサイト」から。
(今日でインサイトについては終わり。)

昨日は、内省と同じように見えて全く別でタチが悪い反芻についてと撃退方法を紹介した。

内省は自分の思考、感情、行動を分析するものだけど、

反芻はそうした分析に非生産的な形でこだわってしまうもの。

人は意外と反芻に陥りやすいから常に気をつける必要があり、

周りが気にしていなかったら忘れる
「上手くやる」から「上手く学ぶ」マインドに変える

この思考法が反芻を撃退するのに有効だと書いた。



今日は、反芻とは正反対の良い状態であるマインドフルネスについて。

マインドフルネスとは、

判断を下したり反応することはないけど、

新しいモノゴトに気が付き、既存の考えを手放し、新たな知見をもとに行動していくプロセスのこと。

マインドフルな状態にいれば、

自分の思考や感情に対する認識向上の助けとなるため、より自分の行動をコントロールでき、より賢明な判断をリアルタイムで下せるようになる。

つまり、マインドフルな状態は自己認識能力を向上させることができるんだ。



恐らく、多くの人がマインドフルネスと聞くとヨガや瞑想を思い浮かぶだろう。

マインドフルな状態になるにはヨガや瞑想をやる必要があると考えている人も多いだろう。

確かに、ヨガや瞑想はマインドフルネスを実践する一つの方法ではあるけど唯一の方法ではない。

それに、万人に使える方法でもない。(じっと座ることができない人だっている。)



じゃあ、ヨガや瞑想をやらないでマインドフルな状態にするにはどうしたらいいのか?


一つは、リフレーミングだ。

これはシンプルに、自分の状況、振る舞い、関係、を新しく違った角度から眺めること。

良いことも悪いことも、複数の角度から見ることは自己認識を高めマインドフルな状態にする。

だから肯定的な意見だけじゃなく否定的な意見も見るべき考えるべきで、

それだけじゃなく俯瞰して見るべき考えるべきなんだ。


逆境にいてピンチを感じる状況からでもチャンスを見いだせることができるし、

順境にいて良い調子が続く状況からでも潜在的なリスクを考えられるんだ。



二つ目の方法が、比較と対比。

今まさに起きていることと過去の経験を比較・対比することは、

現在に対する驚くほど明確な視点をもたらしてくれるという。

例えば、

「先週の仕事は満足できたのに、今週は気分が良くない。なにが違うのだろう?」

「今まで同じような困難にあってきたけど、結局それは何を意味しているのだろう?」

といったように上手く比較・対比ができれば仕事だけじゃなく、私生活を行き詰ませているパターンも発見することができる。



三つ目は、日々のチェック。

これは日記を付けるという意味ではなく、短くてもいいから的を絞ったチェックを行う習慣を付けるということ。

今日は何が上手くいったのか?
何が上手くいかなかったのか?
何を学び、明日からどのように賢くなれるのか?

毎日5分でもいいし、人生を変えるような答えじゃなくてもいい。

少しずつでもマインドフルになり自己認識を高められれば、その効果は絶大なものになるんだ。



以上がヨガや瞑想をやらずにマインドフルネスになる方法。

三日間「インサイト」を読んで自己認識を高める方法をアウトプットしたけど、俺的には「書く」という行為もかなり自己認識を高められると思っている。

もちろん書いて終わるだけじゃダメで、

何について書き、どう伝えたいのか?をハッキリさせて、

書き終わったらズレずに書けているか?伝えられているのか?を必ずみること。


そして、ズレていたら何がダメでどうすればいいか?を考え次に実践する。

さらに、書いたものをできるだけ客観的に見て、こう思った理由は何か?を考えることで自分という人間を浮き彫りにすることができる。

書くという行為は、自分の思考の整理と今の状況を把握することができるんだよね。



「インサイト」のアウトプットは内的自己認識についてしか書かなかったけど、外的自己認識の高め方や、組織・チームでの認識の高め方も書いてあるからホントにオススメ。

ノイズが多い現代は自己認識を高めにくい。

だから、ヨガでも瞑想でも今日紹介した方法でも何でも良いから自分がマインドフルな状態になる方法を知っておくべきなんだよね。


21世紀のメタスキルである自己認識を高めろ。

マインドフルにもっていけ。



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