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「見る目を鍛えろ。」


ハンス・ロスリング著「ファクトフルネス」を読んだ。

俺はベストセラー本はあまり読まないようにしているから

結構前から話題になっていたのは知っていたけど読んでいなかった。

読むと改めて気付かされることも多く、

社会や歴史や人間を学べるベストセラー本は今後少しずつ取り入れようと思った。(自己啓発系や成功法則系のベストセラーは読まないけど。)



データから見る世界の現実と

ドラマチックに見てしまう多くの知識不足の人間が勘違いしている世界との

差を取り上げたこの本は

物事に対する視点を見直せる良い一冊だ。

それにこの本が完成する前に亡くなってしまったハンス氏と

共に本を作り上げたオーラ氏とアンナ氏の三人の想いが伝わってくるのも良い。



なぜ多くの人はドラマチックに物事を見てしまうかと言うと

本能のせいだ。

もっと詳しく書くと

・瞬時に何かを判断する本能

・ドラマチックな物語を求める本能

のせいだ。


詳しく10個の本能について書かれているんだけど、

今の日本でタイムリーな話題で言うと

単純化本能

犯人探し本能

かなり重要だ。



一方の見方だけが絶対的に正しいなんて考えをしていたら

現実なんか理解できないわけ。

反対意見にも拒絶するんじゃなくてしっかり耳を傾けることが

世界を・現実を知るヒントになるんだよね。

よく投稿することだけど多角的に物事を見ることが超重要なんだ。


それに

犯人を探すよりシステムを見直せって書いてあったけどまさにその通りで、

今、吉本興行の話題が連日もちきりだけど

どんどん論点がズレていっているんだよね。

社長のパワハラや宮迫たちのウソも確かに問題だけど、

何より吉本と反社との繋がりが一番の問題じゃないのか?

それなのに

社長を責めて社長対芸人みたいな構図で議論されているのは

おかしいでしょ。

個人を責めても意味がなく、見るべきはシステムなわけ。

俺自身、この間レペゼンを批判しまくったばかりだから気をつけないと行けないと思った。



そしてこの本でも特に重要と書いてあった

焦り本能は俺も一番重要だと思っている。

冷静に客観的に多角的に物事を観る時に

一番邪魔になるのは焦りだ。

愚かな行為をした後に振り返り原因を探ると

大抵焦りからきていたことがわかる。


今すぐに何かを決めないといけない

なんてことは無いんだから

そう感じたらまずは一歩離れてみることだ。

まぁ、自分が今焦っているのか?の判断って意外と難しいんだけどね。

ちなみに俺は最近、

寝る、散歩、スマホの電源を消す等々

焦りから一歩離れることを練習中。笑



本能によって世界を錯覚しないためには

なにより好奇心を持つことだ。

好奇心があれば

自分の言動や思考に問いを立て、

反対意見にも積極的に耳を傾け、

常に学びに貪欲になれる。

固執した見方や考えは

世界を分断して狭めてしまう。

これが錯覚を生み物事をしっかり見れなくなる。


テレビや新聞等のメディアは

ドラマチックに伝えてくるし

その結果、人間の好奇心を殺してきている。


だから、そんなものに時間を割かずに見ずに

物事を見極める目を鍛え続けよう。



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