「現状維持は最善。」
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はじめから才能にこだわったら何もできないし始まらない。
固定概念に囚われたくなかったら読んでみて!
では、本題。
今日は、昨日紹介した永田和宏著・「生命の内と外」の続き。
昨日は生命が「生きている」という状態は、「だしいれをおこなっている間だけ」だと書いた。
だから生命でも経済でも代謝を、循環を止めてはいけないんだと。
それを止めてしまえば待っているのは死だからね。
生命を、人間を知る上で重要なことはもう一つあり、それは現状維持について。
生命は基本的には一刻も休むことなく出し入れ、つまり代謝活動をしている。
代謝活動をしていれば変化をもたらすんだけど、この変化は「変わりつつ、しかもなお変わらない」ことを前提とした変化でもあるという。
どういうことかというと、
変化してはいるけど一方向へ行ってしまうのではなく、行っては戻り、戻っては行くという作業を繰り返しながら、今いる場所に留まろうとするんだ。
この「現状維持」が生体反応の基本で、
もっというと生体にとっては「現状維持」が最善の選択であり、生きるための基本戦略なんだ。
つまり生体は本能的に「変わりたくない」という想いを持っているということ。
これってかなり重要なことだと思うんだよね。
多くの人は、「結果を出したい!」や「今より良い人生にしたい!」といった願望を持つ。
これは一言でいえば「今よりもっと変わりたい!」ということだ。
だけど、本能的には「変わりたい!」なんて思ってないんだよね。
むしろ「変わりたくない!」と思っているんだ。
だって現状維持のままでいれば、そのまま生き延びれる可能性は高いんだからね。
「変わりたい!」と思ってリスクを取った行動なんかしたら、現状が崩壊し生き延びれるかわからなくなる。
だからそんな行動を取らないように、変わらないように「現状維持」による力がモノスゴイ働くんだ。
「変わりたい!」と思っている人は、ここを理解するべきだ。
ここを理解できたなら、やる気やモチベーションだけでは自分を変えられないんだとわかる。
だって相手は本能だよ?笑
たしかに自分を変えようと思ったなら、やる気は必要だ。
だけど突発的で一時的なやる気の上昇だけでは変えられるわけないんだよね。
現状維持は衰退って言うけど、一つの生体としてみれば現状維持は最善なんだ。
さらに不安や恐怖なんてものは、「現状維持」が作り出したただの幻想にすぎないとわかる。
たとえば、リスクをとって新しいことを挑戦する時、たいてい不安や恐怖に駆られ葛藤する。
でもこれは、「現状維持」が変わらないように力が働いた結果だ。
だからその現状維持が作りだした幻想に反抗、もしくはシカトするんだ。
つまり自分を変えたい、人生を変えたいと思ったら、どんどん未知なことをやればいいんだ。
それに、未知なことをやるには大きなメリットがある。
それは、「なんとかなる」という自信を持てることだ。
不安や恐怖に駆られようが、未知なことをしようが、なんとかなる。
この自信をもってガンガン進めば人生は変わっているよね。
「現状維持」が作り出した幻想なんてシカト。
「なんとかなる」という自信を持て。
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