「スランプについて。」
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チームプレーを言い訳にしていたら、いつまで経っても成長しない。
「個」を磨く大切さを理解したかったら読んでみて!
では、本題。
小林秀雄著・「考えるヒント」を読んだ。
日本を代表する批評家のエッセイをまとめたのがこの本。
前から気になっていて読んでみたいと思っていた著者で、実際に読んでみたらやっぱり面白かった。
過去を美化するとかじゃないけど、この年代の人達の言葉って何か違うんだよね。
戦争を経験した価値観の差なのか、今より情報が少なかったからなのか、めちゃくちゃ物事を考えている印象がある。
説得力があるし、ハッとさせられるから、読むことをオススメする。
中でも俺が一番好きだったのは、スランプについて。
これは著者がプロ野球の国鉄で活躍した豊田選手と酒を飲んで話をしていたときの話。
当時チームの主力として大活躍していた豊田選手は、
と語っていたそう。
つまり、下手くそな奴はスランプの意味なんて理解できないし、そもそも下手くそな奴にスランプのなんて訪れないと言っているんだ。
それはスランプじゃなくてただの技術不足、つまりただ下手くそなだけってこと。
だから練習して、技術を磨けばなんとかなるんだよね。
本当のスランプは、その道を磨きに磨いたプロにしか訪れないんだ。
これは読んでいて確かにと思った。
スランプとは、技術や経験だけではどうしようもできないものなんだよね。
だからプロ中のプロでもスランプに陥って苦しんでしまうんだ。
たとえば、イチローがスランプに陥ることはわかるけど、小学生の野球少年がスランプに陥ることなんてありえないわけ。
だって野球少年のそれは技術を磨き、経験を積めばなんとかなるものなんだからね。
だから豊田選手はスランプが訪れると非常に困るという。
周りからいろいろと批評されるが、本人が一番わかっているし、外野がとやかく言われなくても、対策も練習もしている。
だけど、どういうわけだかバットに当らないと。
では、スランプに陥った時、プロ中のプロである豊田選手はどうしているのか?
それは、
と答えたそう。
つまりやることをしっかりやって、スランプが消えるのをただ待っているんだ。
これは自分が何かのプロなら参考になる答えだ。
というか、本当にどうしようもなくなったときはこれしかないだろう。
まとめると、
下手くそは練習、練習、とにかく練習。
スランプなんて生意気言ってないで、技術を磨いて経験値が上がればなんとかなるものばかり。
でも、技術が上がったとしても行き詰まるときは来る。
技術だけでは、今までの経験値だけでは、どういようもない時がくる。
そうなったら、やることやって待つんだ。
自分はプロなのか、下手くそなのか。
ただの技術不足なのか、スランプなのか。
プロだとしたら何のプロなのか。
しっかり見極めて、状況を打開しよう。
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