△4 遺書作成というデトックス?
遺書をかいたことがある人って、どれくらい居るんでしょうか?
人生の終末期にさしかかった人。
病気で、先が長くない人。
あるいは、明日、自分で自分をころすことを決めた人。
涙をだらだら流しながら、パソコンに向き合います。
どれだけ自分がかわいそうな人生を歩んできたか。
理解のない他者のせいでどれだけ傷ついてきたか。
両親への恨みつらみ。
精神疾患の遺伝が濃い家系に生まれ落ちたことのみじめさ。
片手で数えるほどしかいない、ちょっとだけ感謝している人への言葉。
主治医へのメッセージ。
普通の人だったらどんなに楽しかっただろうか、そんな空想の話。
全部書き終えて、名前をつけて保存する。
すると、泣き疲れて、いつの間にかベッドに沈みます。
数時間経って、自然と目が覚める。
「あれれ?」
起きると、なんかすっきりしている。
パソコンを開き、自分がつくったファイルを見直し、
こんなものを書いた自分が、猛烈に恥ずかしくなる。
右クリック。
今まで何回、この作業ループしてるんだか。
でもなんか、遺書書くと、ちょっとだけうつ、良くなるんですよね。
ある意味、自分なりのストレス対処法なのかもしれない。
そんなことに気づいた、雨が鳴る六月のゆうべでした。
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