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△4 遺書作成というデトックス?

うつの極地に行ったとき、必ずすることがあります。
遺書の作成です。
私はいま、生きています。
だから全部、「空振り」の遺書です。


遺書をかいたことがある人って、どれくらい居るんでしょうか?


人生の終末期にさしかかった人。
病気で、先が長くない人。

あるいは、明日、自分で自分をころすことを決めた人。


美しく死にたい!
でも、未練がある。だから、遺書を書く。



涙をだらだら流しながら、パソコンに向き合います。



どれだけ自分がかわいそうな人生を歩んできたか。

理解のない他者のせいでどれだけ傷ついてきたか。

両親への恨みつらみ。

精神疾患の遺伝が濃い家系に生まれ落ちたことのみじめさ。

片手で数えるほどしかいない、ちょっとだけ感謝している人への言葉。

主治医へのメッセージ。

普通の人だったらどんなに楽しかっただろうか、そんな空想の話。




全部書き終えて、名前をつけて保存する。


0618_遺書_(名前)


すると、泣き疲れて、いつの間にかベッドに沈みます。


数時間経って、自然と目が覚める。
「あれれ?」
起きると、なんかすっきりしている。


パソコンを開き、自分がつくったファイルを見直し、
こんなものを書いた自分が、猛烈に恥ずかしくなる。

右クリック。


本当に消しますか?
はい。


今まで何回、この作業ループしてるんだか。


でもなんか、遺書書くと、ちょっとだけうつ、良くなるんですよね。
ある意味、自分なりのストレス対処法なのかもしれない。


そんなことに気づいた、雨が鳴る六月のゆうべでした。


ぱらぱら、しとしと、どしゃどしゃ


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