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ふたりっきりの夏

じゃれた言葉がなくなっても
ひとつもバレないように話していたい
悲しみを悠に超えた夏が生まれる
広がった悲しみを歌に纏って
楽器が鳴る、声には出さない
ふさいでた音
心が鳴るならそれに従って

町中から隠れたり
道順に逆らったり
寝床を探して狭い道を行ったり来たり

今よりもほんの僅か日の翳る時間に

ふたりっきりの夏は

何も間違うことない空に飛び乗って

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