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バンド 【完結】

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2021年7月の記事一覧

白い息(ミウ)

【緒方ミウ】  我が家には、年越しの瞬間は神社で過ごすというルールがある。除夜の鐘を聞き…

井川文文
3年前
5

視線(ヒロナ)

【茂木ヒロナ】  「ヒロナ、なんか変わったよね」  誰かが言っている。  「緒方さんって…

井川文文
3年前
5

浮遊2(ヒロナ)

【茂木ヒロナ】  アキちゃんの目に涙は浮かんでいなかったけど、奏でる音楽が泣いていた。彼…

井川文文
3年前
9

浮遊(ヒロナ)

【茂木ヒロナ】  すぐに次の課題に挑戦できる人が羨ましい。  達成したら次の目標に。終わ…

井川文文
3年前
4

変化(ミウ)

【緒方ミウ】  「緒方さん、本当にお疲れさま。バンドすごかったなあ」  私はクラスの中心…

井川文文
3年前
13

初ライブ(ミウ)

【緒方ミウ】  「え!? 一曲だけ!?」  ダンスショーが始まり、舞台裏で準備をしている…

井川文文
3年前
5

大人の階段と根拠のない自信(ヒロナ)

【茂木ヒロナ】  人の多さに驚いた。  明月高校の文化祭は、地域でも有名なくらい、質が高いらしい。  確かにクラス企画の出し物にしては、ミウのクラスの“ジェットコースター”をはじめ、お化け屋敷、脱出ゲームと、どれも手の込んだ企画が多く、飲食系の出店は各部活が担い、わたあめやタピオカ、たこ焼き屋などなど。  文字通り「お祭り」として地元の人には認識され、その人気は地域新聞に載るほどだった。  夏をしめくくる風物詩として、老若男女を問わず、愛されていた。  クラス企画の準備が

焦り。(ヒロナ)

【茂木ヒロナ】  焦っていた。  文化祭まで1週間を切ったが、練習が足りていない。  バン…

井川文文
3年前
9

適当に決めた名前(ミウ)

【緒方ミウ】  アキの父親がミュージシャンだったことから、エレキベースだけは借りることが…

井川文文
3年前
3

何気ない一日に深まる絆(ミウ)

【緒方ミウ】  「そういえばさ、なんでアキって、入学式に歌ってたの?」  私たちは、昼休…

井川文文
3年前
2

ヘタクソな拍手(ヒロナ)

【茂木ヒロナ】  彼女は、その公園では有名人のようだった。  楠の下でギターをかき鳴らし…

井川文文
3年前
3

アキちゃんとの出会い(ヒロナ)

【茂木ヒロナ】  「今からドラム始めても大丈夫だよね?」  音楽は好きだった。でも、知識…

井川文文
3年前
2

プロットというか、流れの整理

HIRON A’Sの物語にする? 本人と他人の錯誤 自分の想いと人が勝手に想像することはあまりにも…

井川文文
3年前