プロットというか、流れの整理


HIRON A’Sの物語にする?
本人と他人の錯誤
自分の想いと人が勝手に想像することはあまりにも違うよね


【流れ】
〜スターダムを駆け上るガールズバンドHIRON A’S(ヒーロン・エース)〜
ボーカル・MAKI(広瀬マキコ)
ギター/ボーカル・AKI(谷山アキ)
ベース・MIU(緒方ミウ)
ドラム・HIRONA(茂木ヒロナ)

〜スターになると変わっていくメンバー〜
→ 周りに人がいることが当たり前。実力は全て私たちの力。常に私だけを見ていて欲しい。もっと違うこともしたい。女としての幸せを選択したい。
マネージャーにも変化が現れる(朝倉アオイ・大内タカコ・南ケンジ)
→ 結果を出したのはバンドであることを忘れ、自分たちだけの力だと勘違い。メンバーの気持ちよりも、商品扱いをするようになる。


〜メンバー・アキの自殺〜
【一番の事件・一番のテーマ・ここを掘り下げたい】
それぞれの衝撃
マネージャー陣の自己保身
アキはどんな人物だったのか・・・
それぞれの印象の違い
→ 人は多面体・それぞれが違う印象を持っている
マネージャーとの軋轢の歴史
メンバー間の関係性(プライベートにはまるで干渉しない)

〜事件の不思議〜
報道に違和感があり、一部のファンがざわついている。

《時系列(報道)》
・アキの自殺のニュースが流れる(午後のニュース)
・仕事現場に来なかった(午前中)
・現場に来ないことを不審に思い、マネージャーが自宅を訪問
・階段で首を吊っていた
・慌てて110番通報。緊急搬送されたが、(お昼頃)死亡が確認

《憶測が飛ぶ》
・他殺では!? 
・仕事って何時から!?
・朝にリハがあったのなら、なぜ、昼に発見されたのか!?
・なぜ110番通報をしたのか!? 
・119番ではないのか!?

《時系列(真相)》
・アキは疲れていた
・世間の目、ファンからの過度な期待、勝手に作られるイメージに辟易していた
・あっという間にスターの階段を駆け上がってしまったことに、心が追いついていかなくなっていた
・やりたくもない女優業をさせられた

その日は、撮影に寝坊をしてしまい、慌ててマネージャーに連絡をした
しかし、電話越しに罵声を浴びた
・・・何かが切れた。
「ごめん、寝坊しちゃったから、急いで準備して向かいます」
「また!? 困るんだけど、あんた、自分が何したか分かってる?」
(マネージャー・大内は人のことを平気で「あんた(お前)」という)
「本当にごめんなさい。撮影順は変わっちゃうかもだけど、これから向かうから、差し入れは◯◯を用意しておいて」
「ねえ、何様だと思ってるの? 恥ずかしいなあ。アタシはどんな顔して現場に行けばいいのよ。ダメダメ、今日は現場休むことにさせるから」
「え!? なんでよ! そっちの方が迷惑かかるでしょ!?」
「はあ!? あんたが寝坊するからでしょ! アタシの立場も考えなさい!」
「現場飛ばすくらいなら、私は降りる」
「はいはい、どうぞ」
「信じてないでしょ? じゃあ、私、死ぬよ?」
「はいはい、死ねば?」

嫌な予感がした。
現場対応を済ませ、昼頃に再びアキに連絡をした。
「もしもし、現場飛ばしたから」
「・・・・」
「今回は体調不良ってことにしといたけど、本当に気をつけなさいよ」
「なんで、行かせてくれなかったの?」
「まだそんなこと言ってんの? 先方も心配してくれてるんだから、素直に休んでればいいの。よかったじゃない? 仮病で一日ゆっくりすることができて」
「私は、行きたかったの」
「はあ、本当に面倒くさい。あんた、マジで死んで欲しいわ」
「・・・分かった」

暑さが人を苛立たせてしまうのだろうか。
嫌な予感がしていたのに、怖い言葉を使ってしまった。
やはり嫌な予感は拭えなかったので、アキの家を訪れることにした。
呼び鈴を鳴らすと、ガチャリと応える音はした。
しかし、モニターで大内の顔を認識したのか、返答はなかった。
電話をかけても出ない。チャイムを鳴らしても、応答がなくなり、いよいよ嫌な予感が高まり、管理人との連携で、鍵をもらい部屋を開けた。

アキは階段で首を吊っていた。
息はいていなかった。だから110番通報をした。
警察との電話対応で、救急車も呼ぶことになり、搬送後、死亡が確認された。

〜事件後の対応・動揺〜
・どうして、アキの変化に気づかなかったのか。
・メンバーそれぞれが思い悩む。
・マネージャー・朝倉も悩む。
・アキの責任感の強さやストイックさを、どうしてサポートできなかったのか・・・。
・ファンの期待が彼女のオモリになっていた

〜バンド解散・1周忌〜
1周忌に、一日だけ、追悼ライブを開催
その会場にきた全ての人が、ギターをかき鳴らすアキの姿を見ることができた。
楽しむから、楽しめることを体現していた。
どんな状況でも、楽しむことができれば、楽しめる。

〜そして〜
路上で楽しそうに歌う10代の女の子がいる
彼女をスカウトするヒロナ
ヒロナは音楽プロデューサーとして名を馳せていた
楽しそうに歌う明るい姿はもちろんだが、ギター技術が抜群にすごかった。
初めてアキとあったときの記憶が蘇った。
彼女は1周忌のライブで“アキのパフォーマンス”を見て、ミュージシャンを志したそうだ。
そう、あの場所に、アキはいた。
そして、今、アキは私の目の前に現れた。


1時間55分

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