igaku benkyou

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最近の記事

リスク因子・疾患の誘引

リスク因子まとめです。医学的な正しさを保証するものではありません。 随時更新 循環器肥大型心筋症の突然死リスク[h] 以下が見られたら埋込型除細動器を考慮: ・心停止またはspontaneous sustained ventral tachycardia(VT)の既往 ・湿疹 ・心突然死の家族歴 ・spontaneous non-sustained VT ・left ventricle(LV)壁厚>3 cm ・運動で血圧上昇が見られない *sustained VT(持続

    • 第118回医師国家試験を終えて 感想と反省、勉強時間や使用教材等

      後輩にむけて。勉強時間や勉強法の参考に 2024/3/15:合格を確認しました。 成績推移 下に国試対策に使った時間と、初見の正答率を載せておきます。スタート地点としての成績はCBT93%です。  116〜112回の国試は卒業試験対策のため、得点率を計算する暇なく問題丸暗記。なので初見の正答率記録はないです。  成績は微増傾向? ってことくらいで、あんまりコメントすることもないです笑 10~12月は教科書を読んでいて国試勉強がおろそか。  やっぱり国家試験は暗記です。1月

      • 公衆衛生(医師国家試験)

        過去問に出たところを羅列 財源・保険国民医療費 ・45兆円くらい(2021) ・内訳:保険料〜50%、公費〜30〜35%、患者負担〜10~15% ・後期高齢者医療給付の割合:〜35% 公費医療 ・強制力を持つ医療行為(措置入院、1〜2類感染症の入院) ・ 絶対的貧困 ・世界銀行が定める金額以下(2 $/日程度)での暮らし 相対的貧困率 ・15%ほど ・手取りの中央値の半分の金額を貧困線と呼び、日本は130万円程度 ・国民生活基本調査により調べる ・日本はひとり

        • 略語(医学)

          ABC activated B-cell:DLBCLの分類の一つ ABVD ドクソルビシン+ブレオマイシン+ビンブラスチン+ダカルバジン:ホジンキンリンパ腫のレジメン *アドリアマイシン=ドキソルビシンであること、ビンブラスチンとビンクリスチンの混合に注意 AEC absolute eosinophil count AICF accelerated intravascular coagulation and fibrinolysis AF atrial fi

        リスク因子・疾患の誘引

          冬メック(2023)感想

          この模試は受けるべきだと思う。 結果 難易度としては国家試験と同じくらいの印象。解説は夏に引き続き腑に落ちない物が多い。  夏より少し得点率が上がった。冬はまだ予想受験者の1/10程度しか受けていないらしく、総論/各論の偏差値は多少上下すると思う。現在上位10%には入っているので、これから下10%(不合格ライン)になることはないだろう。  夏メック以降にやったことが国試過去問2年分&教科書通読1/3と乏しく、正直、成績は落ちてるだろうと思っていたので嬉しかった。特に大きく

          冬メック(2023)感想

          第107回医師国家試験解いてみて

          過去問10年はやろうと決めている。107回〜118回までをやるつもり。 さすがに10年前の問題ということもあって、現在と答えとなる選択肢が違う問題もいくつかある(4〜5個くらい?)。 結果基準が今と違い過ぎて詳しくは調べてませんが、多分受かるでしょうくらいの成績。禁忌は1問選んでしまいました泣 ブロックごとの問題数が中途半端なこともあり、多少数え間違えているかも 感想117回付近の問題と比べて、問題の難易度自体はそこまで変化していない気がします。昔の方が知識単発問題が多く

          第107回医師国家試験解いてみて

          疾患と遺伝子変異、自己抗体

          疾患に関連のある遺伝子を羅列。腫瘍のように、必ず一対一で対応するわけではないものも多い。 医学的正しさを保証するものではありません。随時更新。 どこまで覚えればいいのか… APL AMLの中で、形態異常と遺伝子変異が唯一一対一対応している。 転座 ・t(15;17) CML 転座 ・t(9;22) core binding factor AML 予後良好なAML 転座 ・t(8;21) ・t(16;16) ・inv(16) CREST症候群 自己抗体 ・抗セン

          疾患と遺伝子変異、自己抗体

          HLAと疾患まとめ

          表記法 複雑怪奇で非常にわかりにくい。規約を読んでも専門用語のオンパレードで理解しにくい。また、何度か国際表記が変更されていて混乱しやすい。解説書も少なく(というより、表記法について説明されてるものが少ない)、断片的な知識で推測しなくちゃならず困った。  理解しようと頑張ったが、いまいち自信が持てない。以下、暫定的な理解: ・HLAの分類  クラスIに分類されるHLA-A、HLA-B、HLA-CおよびクラスIIに分類されるHLA-DR、HLA-DQ、HLA-DPがある(E

          HLAと疾患まとめ

          神経症状の用語

          似た用語が多すぎてわかりにくい。随時更新。 文献によって書いてある内容がバラバラなことも多く、医学的な正しさを保証するものではありません。 意味性認知症/semantic dementia 単語の理解障害を主症状とした認知症。進行性統合型失認と流暢性失語が症状として現れる。前頭側頭型認知症の一型でもある。 逆向性健忘/retrograde amnesia 健忘状態になる以前の顕性記憶が失われた状態。近時記憶が主として失われ、遠隔記憶は保たれやすい。 健忘状態/amn

          神経症状の用語

          薬品名と機序、適応、副作用、覚え方

          暗記用に羅列します。随時更新。医学的な正しさを保証するものではありません。  「stemで覚える」とか「語呂合わせは邪道」とか言う意見もよく聞きます。個人的にはそのstemすら覚えられない分野なので、使える手段はなんでも使いたいです。  書き初めの時期はアトロピンすら「コリン作動だっけ遮断だっけ」というレベルです。  薬の名前と作用さえ一致させれば良いので、その二つをメインに覚え方を考えます。 アデュカヌマブ ・アミロイドβに対する抗体 ・アルツハイマー病 ・ADucan

          薬品名と機序、適応、副作用、覚え方

          医学英語

          よく見る単語でも難しい意味で使われたり。 6/6 日本で言う視力1.0。欧米では、基準視力を持つ人が6 m離れて識別できる文字を基準にして視力が決まる。6/xは「基準視力の人がx m離れて見える大きさの文字を識別できる」の意味。たとえば6/30は、「基準視力の人が30 m離れても識別できる文字を、あなたは6 mの距離まで近づかないと見れません」。分数を計算すると日本式の視力になる(6/30=0.5) 24/7 24時間年中無休。24(時間)/7(日間)を意味する。24

          夏メック(2023)

          受けた感想 大学が補助金を出してくれたので受けた(ありがとうございます)。恐ろしいことに補助金なしだと1万円近くかかる。医学科向けの教材はどれもこれも高額。大学入試の模試が3,000円ほどだったのを考えるとかなり高く感じる。でも受験人数が少ないことを考えると適正価格なのかも。  問題は、国家試験にまだ出ていないけど出そうな話題を優先して出題している感じがした(特に公衆衛生。国試の過去問を6年分暗記したはずなのだが、全く知らない話題がかなりあった)。  やっぱり試験がない限

          夏メック(2023)

          薬の特異的副作用

          国試用のメモ。随時更新、医学的正しさを保証するものではありません。 アレルギー 特にアレルギーの発生率が高いもの 抗菌薬:βラクタム系、ST合剤 無顆粒球症 内分泌:抗甲状腺薬 高カリウム血症 利尿薬:スピノロラクトン 抗菌薬:ST合剤 低カリウム血症 抗菌薬:アムホテリシンB 高カルシウム血症 利尿薬:サイアザイド 高尿酸血症 利尿薬:サイアザイド、ループ 抗菌薬:ピラジナミド QT延長 抗菌薬:ニューキノロン、マクロライド 精神科:四環系抗う

          薬の特異的副作用

          ウイルス・菌と疾患

          医学的な正確性を保証しません。随時更新。 CMV ・難治性潰瘍性大腸炎 C型肝炎ウイルス ・肝細胞癌 ・肝内胆管癌 ・辺縁帯リンパ腫(脾臓) EBV ・上咽頭癌 ・バーキットリンパ腫 ・胃癌 H. pylori ・萎縮性胃炎、十二指腸炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍 ・胃癌 ・胃MALTリンパ腫 ・免疫性血小板減少性紫斑病 HHV-6 ・薬剤過敏性症候群 HHV-8 ・多中心キャッスルマン病 HIV ・リンパ腫 HTLV-1 ・ATL Merkel

          ウイルス・菌と疾患

          遺伝様式

          大まかな覚え方として、「伴性疾患を暗記→残った疾患で代謝性・血液なら常染色体潜性、それ以外は顕性」とするやり方がある。いくつか例外あり。 常染色体顕性/AD 主に代謝性、血液疾患以外。 例外 ・MODY ・プロテインS/C欠乏症、アンチトロンビン欠乏症 常染色体潜性/AR 主に代謝性、血液疾患。 例外 ・福山型筋ジストロフィー 伴性顕性/XD 伴性潜性/XR ゴロ:ABCDEFGH A:血友病A、Wiskott-Aldrich症候群 B:血友病B、Becke

          病理画像(国試)まとめ

          国試の病理像 医学的な正確性を保証するものではありません。 血液内科・多発性骨髄腫:形質細胞の異形、増加 多発性骨髄腫 ・骨髄生検における形質細胞の増加  :骨髄中の形質細胞は正常で5%以下(20個に一個)   →1視野にいくつも見える病理像は異常 ・異常形質細胞の特徴  :核小体の明瞭化、多核、核の腫大 ・形質細胞(正常含む)の特徴  :核周囲明庭(ゴルジ体:細胞外に分泌するタンパクを修飾する装置。形質細胞は抗体分泌が多いため発達している)  :核の偏在 よくわから

          病理画像(国試)まとめ