病理画像(国試)まとめ

国試の病理像
医学的な正確性を保証するものではありません。

血液内科

・多発性骨髄腫:形質細胞の異形、増加

多発性骨髄腫

112D64が最もわかりやすい。
異常な形質細胞(核の腫大、核小体の明瞭化、多核細胞)が複数見られる
→:核周囲明庭(核の周りの明るく抜けた領域)

・骨髄生検における形質細胞の増加
 :骨髄中の形質細胞は正常で5%以下(20個に一個)
  →1視野にいくつも見える病理像は異常
・異常形質細胞の特徴
 :核小体の明瞭化、多核、核の腫大
・形質細胞(正常含む)の特徴
 :核周囲明庭(ゴルジ体:細胞外に分泌するタンパクを修飾する装置。形質細胞は抗体分泌が多いため発達している)
 :核の偏在

よくわからなかったら、「形質細胞がたくさんある画像=多発性骨髄腫」と覚えればいいかも。

腎泌尿器

・膜性腎症:

膜性腎症

Fig. 1 Ehrenreich-Churgの病期分類
顕微鏡図

Fig.1 を参照するとイメージが湧きやすい。
基底膜に免疫複合体が蓄積し、最終的に基底膜が肥厚する
 :蓄積物、スパイク、基底膜の二重化・肥厚
・電子顕微鏡で、IgGが顆粒状に係蹄壁に沿って蓄積
 :免疫複合体の蓄積が原因であると考えれば、顆粒状にIgGが染色されることに納得がゆく

女性生殖器

・明細胞癌→明瞭な胞体、hobnail細胞

明細胞癌

a→:明瞭な胞体を持つ細胞(核が圧排されていてそれっぽい)、b→:hobnail細胞。
cは多くの細胞が明瞭な胞体を持つ。
右下図はwikipedia”hobnail"より、ローマ時代のhobnail。

・子宮内膜症の悪性化で発生することがある
明瞭な胞体hobnail細胞を特徴とする


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