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デザイン経営の核心 8

「サスティナブルな新ブランド」

SDGs持続可能性目標実現に向けて世界のカレントが進む中、サスティナブルな新ブランドという立ち上げが最近やけに目立ってきています。

この言葉の並びに矛盾を感じられる方は多くいらっしゃるだろうと思います。

サスティナブルと言いながら新しい資源やエネルギーを使い生産を拡大し消費を拡大し経済を拡大する自分たちの行為はどんなんだろう???

環境問題や経済格差問題を抱える社会に暮らしながらその行為というものに矛盾を感じるざるをえないよね・・・と大阪デザインセンターでデザイン塾塾長を務めさせていただいていた当時もデザイナー仲間の皆さんとよくディスカッションしたものです。

本当にサスティナブルを実現しようとするならその早道は新しいものを作らず消費を抑制することです。

でも現実先進国社会に住まう私たちは次々と刺激的な新しいモノ事を求めます。

その矛盾を受け入れながら未来に向けて自分たちに何ができるのか、どのように創意工夫ができるのか、いま社会全体が取り組み始めていることになります。

イデアは22年前ブランドを立ち上げた当時からそのことにコミットメント素朴的絶品を作るというコンセプトで取り組んできました。

「なるだけシンプルなデザインで飽きのこない長く使ってもらえる究極のモノづくりを目標にデザインを行う」ことです。

最近ミニマルなデザインという表現も増えてきたようにも思います。

モノを持たない主義のミニマリスト、ミニマル志向で暮らす人はサスティナブルな生活の前衛的実践者であると思います。

利休さんによってスタイルとなった茶道侘び寂びの世界そこにはそれを象徴するデザイン美意識があります。

イデアの目指す世界も究極、有機的な自然世界にアーキテクトで構築的なミニマルアートの美しさをデザインすることでサスティナブルな社会実現の一助となれたらと考えています。

そしてこの先も間違いのないことは世界は常に発展し成長し進化するエネルギーに満ち満ちているという見識とともに進んでいくことだと思います。

サスティナブルなというコンセプトもその進化の過程において私たちが得た知恵であるのだと思います。