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デザインマネージメント講座 25

「DESIGN THINKING」

この数年、デザインシンキングというデザイン思考法が流行っています。

デザインというのはそもそも考える、思考する行為を含んで僕たちは日常的にデザインという業務に取り組んでいると考えていますが、改めてTHINKする、考えるという行為にフォーカスしてDESIGN THINKINGという思考法に注目が集まっています。

今何故その思考法に注目が集まっているのでしょうか?

デザイナーの仕事は頭の中に描いたイメージやアイデアを絵にして伝える、その描いたものを現実の製品商品とする為の設計が出来る技能を持った人がデザイナーと呼ばれています。

19世紀の後半から20世紀に始めにかけて手工業から産業革命を経て機械工業へ大量生産大量消費の時代の中で工業デザイン、ファッションデザイン、コミュニケーションデザイン、情報デザインと色んな分野でアーテイストやクラフトマンに代わりデザイナーが活躍してきました。

そうして先進国で暮らす私たちは便利で快適モノにあり溢れた世界に暮らしています。

そしてそんな便利快適も当たり前になりモノも進化する所まで進化して、もうそれ以上にデザインを考えた所で大して暮らしを豊かにする変革も出来ないよねという時代に今があります。

家電など代替需要を作る為に次から次に短期間にモデルチェンジし新製品を投入し多機能に進化させてはきたけれども、それが却って複雑で使いづらいものになって実際は使いこなせないという無駄を生んでしまっている事さえもあります。

そして今第4次産業革命、人工知能・IoT・ロボット等のICT技術革新が生活の仕方、仕事の仕方を変えていこうとしています。

今その大変革期のまっただ中に私たちはあります。

そしてデザイナーの仕事も掃除器という従来の道具を美しくデザインするのではなく、今まで無かったような新しい視点を持ったお掃除ロボットを創造するという新しい価値を創造する発想を持ち込む力、その技能を持ちえる事がデザイナーに求められているわけです。

そしてその発想を生み出す行為そのモノをデザインシンキングと表現しその思考法の研究がカリフォルニア・スタンフォード大学をリーダーに学術世界では盛んに執り行われています。

昨年、羽場は特許庁の審査官の方々のリクエストでideaco製品はどのように着眼し発想し作られてきたかというテーマをもって霞ヶ関でレクチャー講演をさせていただきました。

Ideacoブランドはありそうでなかった製品を次から次にカタチにするブランドと業界で認識されています。