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求人も伝え方が9割
うちの会社はここ数年、ありがたいことに、ネットニュースやTV、新聞、ラジオ、雑誌といった様々なメディアで取り上げていただくことが増えています。
僕たちのような小さなハンコの町工場が多くの媒体で取り上げていただくことが増えたのは、人気アニメやゲームのキャラクターとのさまざまなコラボや、ちょっとしたアイデアを効かしたハンコを生み出し、PRすることをつうじて「はんこ」というアイテムの文脈を変えたからだと思っています。
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そんな僕たちの会社ですが、久しぶりに正社員を募集することになり、求人広告を出稿しました(無事に採用も決まりました)。結果としてこの厳しい環境の中、従来の6倍以上の応募をいただくことができました。今回僕たちが経験したことが、これから求人をしたいと考えている方にとって何かしらの役に立つのではと思ったので、備忘録としてnoteに記しておきたいと思います。
うちはご縁があってaidem(アイデム)という媒体で求人を出すことにしています。正直、募集をすることになった営業事務の仕事は、掲載内容の打ち合わせの時点で、求人媒体の担当の方から「今回は厳しいかもしれません」と言われていました。これからの世の中の流れを睨んで、今のうちに優秀な人財を確保しておきたいという考えの企業が積極的に求人広告を出しており、給与面を含む諸条件も競い合うかのように高騰しているようでした。
事務の仕事はどこの会社でも募集の多い職種です。比較的人気の職種であるものの、他の企業からもどんどん求人が出ている職種であるため、差別化がとても難しい。
うちの会社は小さな町工場ですし、いくら人財を取り合うような競争状態にあるからといって、これまでの給与体系を大きく変えることはできません。
そこで僕たちは、試験的に伝え方を工夫してみることにしました。具体的には、僕たちが強みとしている人気のアニメやキャラクターとのコラボを全面に打ち出して、アニメやゲームが好きな方に対して「好きな仕事に関われること」を強く訴求することにしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1658748419328-gJZffPy9Xw.png?width=800)
営業事務は他の企業も多く求人を出しているけど、アニメやゲームが好きな人にとっては、自分の好きなものに関わりながら事務の仕事ができることは、通常の事務とはまた違った価値を生むのではないかと考えました。
その結果、これまでの求人広告では10名も応募があれば良いほうだったのが、なんと60名を超える方から過去最多の応募をいただくことができました。採用は1名だったので、採用者の決定はとても悩ましいものでしたし、今回採用させていただくことができなかった方々にはとても申し訳なく思っていますが、これまでの6倍以上の方から応募をいただくことができたのは、何よりとても自信になりました。
給与面は僕たちの会社ができる精一杯のところまでとし、あえてその部分での競争には参加しませんでした。その代わりに、他の会社との違いを明確に打ち出して、「こういう方にはとても良い仕事ですよ」と欲しい人財を絞り込み、以下のように、わかりやすく価値を伝えることに注力しました。
好きな事を仕事にできてるんだから給与や他の事はガマンしなきゃ…
いいえ。
そんなことはありません!
岡田商会では欲張っちゃってもイイんです!
“好きを仕事に”と“安定した収入”さらに“働きやすさ”を同時に叶えます!
アニメやキャラクター、雑貨が好き!
そんな入口からでも始められるお仕事です。
岡田商会は従来のハンコ製造だけにとどまらず、新しいアイデアでワクワクする商品を生み出すちょっとユニークな会社。メディアでもこれまでたくさんご紹介いただいています。
こよなくネコを愛する店主が企画した猫のはんこ「ねこずかん」からはじまった、かわいい動物のイラスト入りはんこや、人気アニメとのコラボはんこまで盛りだくさん。
ぜひ一度サイトをのぞいてみてください!
《ずかんミュージアム》
https://www.rakuten.ne.jp/gold/hankos/zukan/dobutsu/
そもそも、僕たちが得意としているPR(パブリックリレーションズ)も「人にどう伝えるか」を徹底的に考える仕事です。プレスリリースにしてもSNSでの発信にしても「どんな文脈で伝えるか」を考えたり「相手にどう伝わるか」を考え抜いて、一字一句まで調整することも頻繁にあります。
求人媒体に掲載されている膨大な情報の中で、いかに目立ち、気に留めていただくか。そう考えると求人もマーケティングでありPRであって、そのコツは差別化のためのポイントをまず洗い出し、文章や画像で「伝え方」を工夫することにある。そんな大きな学びがあった今回の求人広告でした。
文脈を変えれば伝わり方が変わる。求人でお悩みの方は、ぜひ一度自分たちの「あたりまえ」を客観的に見直してみると良いかもしれません。
どんな興味を持っている方に来て欲しいのか、そのためにはどんな文脈で自社の強みを伝えれば、より強く興味を惹きつけられるのか。そんな考え方の中に、上手な求人のヒントが隠れているように思います。
・義務を遊びにするハンコ「ずかんシリーズ」はこちら
https://www.rakuten.ne.jp/gold/hankos/zukan/dobutsu/
https://shopping.geocities.jp/hankos/zukan/dobutsu/
・アイデアハンコプロデューサー 岡山耕二郎 (facebook)はこちら
https://www.facebook.com/kojiro.okayama/
・PRに関するお仕事もしています!
https://prpartner.ltd/
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