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Twitterのロゴと名前が変わることについて

Twitterを運営するX Corp.の会長兼CTO、イーロン・マスク氏によるツイートが発端となり、世界中に衝撃が走っています。日本でも関連ワードが軒並みトレンド入りするなど、ユーザーの関心の高さが伺えます。

私たちは間もなくTwitterブランドに別れを告げ、全ての鳥(Twitterのシンボル)とも徐々にお別れすることになる

Elon Musk on Twitter

この記事執筆時点で、マスク氏及びTwitter公式アカウントのプロフィールアイコンは「X」の新しいロゴ(暫定版という話ですが)に変更され、社屋の壁面に投影された「X」ロゴの写真もツイートされています。

また、マスク氏は別のツイートで「プラットフォームの既定色を黒に変更する」意向も示唆しており、名称やシンボルだけでなくカラーリングを含めたTwitterのブランド・アイデンティティを根本的に刷新するようです。

マスク氏はかねてより、SNSと決済・金融機能などを統合させたスーパーアプリ「X」構想について言及していて、Twitter買収以降の一連の動きはその実現に向けたものです。その中でも、今回のTwitterブランド刷新は最大級のインパクトを与えるものと言えるでしょう。

名称とロゴの変更だけにとどまらないインパクト

小鳥のさえずりに由来するサービス名称の「Twitter」は世界中のインターネットユーザーに対して抜群の知名度と浸透を誇るものです。シンボルやイメージカラーに愛着を感じているユーザーも多く、一連の発表は波紋を広げています。マスク氏はTwitterのブランドそのものには愛着がないとも言われていて、今回の刷新はいかにもマスク氏らしいと言うこともできそうです。

一方で「tweetツイート」や「retweetリツイート」を始めとする関連用語はTwitterの普及とともに世界的に定着したもので、サービス名称が「X」に変わることでこれらの扱いはどうなるのか? なども気になるところです。一時的に(揶揄も込めて)「バツXる」なんてワードが出てきたりするのでしょうか。

ブランドが名称を含めたアイデンティティの抜本的な刷新を行うとき、そのブランドが広く認知されたものであればあるほど大きなインパクトを伴います。そして、その中には一定のネガティブな反応やプロセス(反感などのリアクションや、ユーザーの利便性を一時的に損なうなど)が含まれることは多かれ少なかれ避けられません。

スーパーアプリ構想は? 競合は?

我々にしてみれば「え? また急に?」という印象ではありますが、マスク氏、ひいてはX Corp.にしてみれば遠大なスーパーアプリ構想の中のいちステップに過ぎないというところでしょうか。

現状を見る限り、Threadsスレッズなどの競合プラットフォームは(少なくとも日本では)Twitterの完全互換にはならないようで、体感としてはTwitterから多くのユーザーが流出した印象は受けません。ユーザーを振り回しているようにも見えるここ最近の状況も、もしかすると「最終的にユーザーは付いて来る」という自信の表れなのかもしれませんね。

Threadsは現在、(ユーザーが求めている)基本的な機能を実装準備中とされています。また、Blueskyを含め、SNSは新世代に突入している最中です。果たして、Twitter改め「X」はこれからどこへ向かうのか? これからも話題にはこと欠かなさそうです。


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