アイ・シー・ネット株式会社

『日本の経験を世界へ、世界の経験を日本へ』 社会課題を解決するためのプロジェクトを15…

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『日本の経験を世界へ、世界の経験を日本へ』 社会課題を解決するためのプロジェクトを150か国以上で実施しています。 世界中を飛び回り、最前線で活躍する社員の想いや現地情報、プロジェクト紹介などを投稿します。 コーポレートサイト:https://www.icnet.co.jp/

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最近の記事

技術協力として世界に広がる一村一品プロジェクト

以前の記事で、JICAの業務実施単独型についてご紹介しましたが、JICAのスキームには、技術協力というものがあります。今回は、この技術協力について、どのような仕事なのかを当社コンサルタントの松井より紹介します。 技術協力とは日本政府の技術協力とは、途上国自らの課題解決能力向上のため、日本がもつ技術や知識を活用して、その国の人材育成や仕組みづくりなどをする取り組みです。開発コンサルティング企業や、その他の公的・民間・学術機関などに所属する専門家がJICAと契約し、複数の専門家

    • 今、世界で求められる現場力とは

      いま、世界は想像もつかないスピードで変遷し、ODAなどの伝統的な国際協力だけでなく、様々な取り組みやリソースを活用した課題解決が必要です。当社も環境の変化に伴った事業展開をしている中で、グローバルビジネスの担い手となる方を増やしたいと考えています。そこで社会人を対象としたオンラインセミナーを開催し、当社代表の百田が、グローバルサウスを取り巻く環境の変化や、世界で働くうえで必要な現場力などについてお話させていただきました。今回はそのセミナー(2024年6月26日実施)の内容につ

      • JICAのお仕事。業務実施単独型とは

        当社の事業のひとつに、JICAから受託して調査をしたり、プロジェクトの実務を担ったりする開発コンサルティング業務があります。具体的な仕事内容がイメージしづらい業務だと思いますので、今回はそうした業務のうちの一つ、業務実施単独型と言われるお仕事を当社コンサルタントの溝上に紹介してもらいます。 まず、JICAのソフト系(*)コンサルティング業務には、業界内で大型と呼ばれるものと単独型と呼ばれるものの2つがあります。大型の場合、複数の専門家が集まってチームで仕事をします。一方で単

        • 開発コンサルタントとして大切にしているマインド

          当社の公式インスタグラムで展開している社員紹介「IC Netに集う人たち」では紹介しきれなかった内容をnoteでお届けします。今回は、開発コンサルタントとして多岐に渡るプロジェクトに携わる荒木が、国際協力業界に入った経緯や日々の業務で意識しているマインド、そしてコンサルタントとして大切にしている3つの格言についてお伝えします。 海外に関わる仕事がしたい開発コンサルタントと聞くと、昔から国際協力に関心を持っていた方を思い浮かべるかもしれませんが、私の場合は途上国支援や国際協力

        技術協力として世界に広がる一村一品プロジェクト

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        • 採用
          9本
        • IC Netってこんな会社
          13本
        • 途上国のビジネスチャンス
          5本

        記事

          6月26日のキャリアセミナーに当社代表が登壇。申し込み時にいただいた事前質問にも代表が直接お答えします。

          6月26日(水)の19時より、グローバルビジネスに関心のある社会人や大学院生の方を対象にキャリアセミナー「今、世界で求められる現場力とは。-業界トップランナーの代表が語る未来-」を開催します。 当社代表の百田から、グローバルビジネスを取り巻く環境がどのように変化し、今世界で何が求められているのか、グローバルビジネスをする上で必要な現場力とは何か、それら現場力を身に付けるためにどういったキャリアパスがあるのかなどをお伝えします。今後のキャリアの参考にしていただけたらと思います

          6月26日のキャリアセミナーに当社代表が登壇。申し込み時にいただいた事前質問にも代表が直接お答えします。

          異業種の経験を活かした自分らしいキャリア

          前回に続き、2024年5月15日に実施したキャリアセミナーでお話した内容についてご紹介します。今回、異業種の経験を活かした自分らしいキャリアというテーマでお話させていただいたのは、当社のビジネスコンサルティング事業部の佐藤綾香です。実際に現場で働いているスタッフがどういったキャリアで入社し、どんな日々を過ごしているかについてお伝えさせていただきます。 異業種からの転職とキャリアパス 当社では多岐に渡る業種からのキャリア採用が多く、スタッフの経歴は多種多様です。私の場合、大

          異業種の経験を活かした自分らしいキャリア

          途上国の社会課題をビジネスで解決する仕事とは

          途上国支援や社会課題の解決と聞くとボランティアのイメージがあると思いますが、当社はそれを仕事にしています。学生や転職希望の方とキャリア相談していると、実際にどういう仕事なのか、どうすればそういう仕事ができるのかを知りたいという声をよく聞きますので、オンラインセミナーを開催し、その具体的な仕事内容や、当社の取り組みについてお話させていただきました。 おかげさまで当日は101名の方に参加いただき、70以上質問がでるなど、このテーマに対する関心の高さを感じています。今回は、202

          途上国の社会課題をビジネスで解決する仕事とは

          コンサルタントとして成長し続けるための社内勉強会

          当社が創業した30年前と比較すると、開発途上国と言われていた国も大きく発展し、抱える社会課題も多様化・複雑化しています。それに伴ってプロジェクトの難易度も上がっているため、コンサルタントにはプロジェクトマネジメントや専門性のスキルを向上し続けることが求められています。当社は、年間280のプロジェクトを複数の国で実施しているため、それぞれのプロジェクトでコンサルタントが試行錯誤しながら得たノウハウが数多く蓄積されています。そこで、それらノウハウを共有し、次世代の育成やスキルアッ

          コンサルタントとして成長し続けるための社内勉強会

          開発コンサルタントになるまで

          当社の公式インスタグラムで展開している社員紹介「IC Netに集う人たち」では紹介しきれなかった内容をnoteでお届けします。 今回は、開発コンサルタントとして、水産関係のプロジェクトに携わる西山が、どんな経緯で国際協力の業界を目指すことになったのか、その経緯や軌跡、現場で大切にしているマインド等についてお伝えします。 きっかけは一冊の本から 水産関係の開発コンサルタントとして長年、様々な国のプロジェクトに携わってきた私ですが、実のところ大学卒業まで国際協力という業界すら

          開発コンサルタントになるまで

          社会課題解決に根差した企業の海外展開支援とは

          最近、途上国市場が拡大しており、これにより日本企業のビジネス機会が増えています。このような途上国でのビジネスチャンスを捉え、かつODA事業だけでは解決できない現地の社会課題を民間のアプローチによって解決しようとして立ち上げたのが、ビジネスコンサルティング事業部です。現在ODA事業に次ぐ第二の柱に成長しつつある「民間企業海外展開支援」を実施しています。2期連続で売上が前年比45%増となるなど、ODA事業を超える成長率を誇り、今後もさらなる発展が見込まれている本事業について、少し

          社会課題解決に根差した企業の海外展開支援とは

          途上国で働くのに適した人材ってどんな人? IC Netの人事に聞いてみた

          社会課題解決について関心のある人はたくさんいるけれど、仕事にするには少しハードルが高いと考えている人も多いのではないでしょうか。でも実際にはそこまで別世界の話ではありません。今回は、アイ・シー・ネットで人事を担当している武藤さんに、途上国で働く際に求められるものや、どんな人が働いているのかについて答えていただきました。 Q1:途上国の仕事にはどんなマインドの人が向いていると思いますか? 途上国の課題を自分ごととしてとらえている人だと思います。当社には、途上国の課題を遠い国

          途上国で働くのに適した人材ってどんな人? IC Netの人事に聞いてみた

          途上国のスタディツアーという仕事

          アイ・シー・ネットでは、人材育成事業にも力を入れており、高校生や大学生を対象にした途上国でのスタディツアーや、日本での教育旅行などを企画運営しています。 今回は、最近カンボジアのスタディツアーに携わった大塚恵美子さんに、プログラムの内容や学びを深めるために工夫したこと、そして仕事を通じて感じたことについて話してもらいました。 東武トップツアーズと連携し、令和5年度 「信州つばさプロジェクト(県企画プログラム)」 「SDGs探究コースⅡ(国際協力)(カンボジア)」 企画・運

          途上国のスタディツアーという仕事

          地球の歩き方との連携可能性を探る!

          今回は前回に引き続き、当社取締役でもあり、株式会社地球の歩き方の代表取締役社長である新井邦弘さんに、地球の歩き方とアイ・シー・ネットの連携可能性についてお伺いします。 地球の歩き方、全世界網羅 -地球の歩き方Webではアイ・シー・ネットの社員が月に1回連載記事を書かせていただいていますが、今後更なる連携としてどのようなことが考えられるでしょうか 実は私自身、連携のアイデアはたくさん持っているんです。 その一つに、途上国に詳しいアイ・シー・ネット社員が持つ現地の情報を活かし

          地球の歩き方との連携可能性を探る!

          学研グループ入りの裏側

          アイ・シー・ネットは2019年9月に学研グループ入りしましたが、その立役者となったのが長年学研グループのグローバル戦略室室長として学研のグローバル展開を担い、当社取締役にも就任した新井邦弘さんです。 今回はそんな新井さんに、当時のお話を伺います。 -新井さんがアイ・シー・ネットのM&Aにどう関わられていたかお聞かせください 当時私はグローバル戦略室の室長でしたが、アイ・シー・ネットとのM&Aは厳しく秘密保持がされていたため、最初から関与していたわけではありませんでした。 し

          学研グループ入りの裏側

          私の価値観や哲学

          今回は少しパーソナルな軌跡について書きます。当社の採用面接は、今でも自ら最終面接を担当しているのですが、応募者の多くがWEB上の私のインタビュー等をご覧いただいているようです。 やはり当社の業態では、定量情報以上にどういう人が働いているのか?とりわけ会社の顔といえるトップがどういう人となりをしているのかは大事な情報なのでしょう。 といっても、私の経歴書は一般に国際協力を志望される方からかけ離れているので、ほとんど参考にならないと思います。もし何かお伝えできるとすれば、経歴書に

          途上国の非感染性疾患対策と把握すべき3つの課題

          開発途上国にはビジネスチャンスがたくさんある…とは言え、途上国について知られていないことはたくさんあります。 そんな途上国にまつわる疑問に、アイ・シー・ネットのコンサルタントがお答えしていきます。 今回は、ホンジュラスやパキスタンなどで保健医療分野などの支援に長年携わってきた池田高治が、現地の医療事情や課題について解説します。 生活習慣病予防が途上国喫緊の課題に途上国への医療支援に関しては、従来から母子保健と感染症対策を中心に実施されていましたが、近年は非感染性疾患(non

          途上国の非感染性疾患対策と把握すべき3つの課題