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IC Netってこんな会社

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当社の理念や具体的な事業内容、社員が考えていること、社内イベントなどを紹介します。
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記事一覧

現地の人びとのストーリーに触れられる、事後評価の仕事

JICA案件では、その効果を図ったり、改善したりするために事業評価が行われています。案件の実施前や中間時点、終了時、事後といったタイミングで評価がされるのですが、開発コンサルタントの仕事の一つとして、この評価業務の一部を評価の専門家として従事することがあります。当社では長年さまざまな案件での評価を担ってきました。今回はインドを中心にこれまで多くの事後評価を実施してきた当社コンサルタントの大西に、事後評価の仕事内容とそのやりがいについて聞いてみました。 事後評価とその役割JI

途上国ビジネスの実現可能性を探るスリランカフィールドワーク

アイ・シー・ネットは、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(Keio Business School=以下KBS)がエグゼクティブMBAプログラムの一環で実施している「海外フィールド」という科目において、渡航準備から現地フィールドワークまでのアレンジやサポートをしています。2015年以来、これまでにケニアやエチオピア、インド、メキシコなど様々な国で実施してきました。今回は、2024年7月に実施したスリランカでの様子を、担当の山田より紹介したいと思います。 フィールドワーク概要今

AIによるVUCA時代を開発コンサルタントとしてどう生き抜くか

2022年以降、多くの企業によってサービス公開されている生成AIですが、我々開発コンサルタントにとっても無関係な話ではありません。当社でも生成AIのトレンドを追いつつ、どのように活用すべきか、これまで複数回にわたって社内勉強会を実施してきました。直近の勉強会では、開発コンサルタントとして、このAIによるVUCA時代にどう生き抜いていくのかというテーマのもと、最新情報に加えて、活用事例や困りごと、AIと共存するためのコツ等が共有されました。今回はその一部を紹介したいと思います。

技術協力として世界に広がる一村一品プロジェクト

以前の記事で、JICAの業務実施単独型についてご紹介しましたが、JICAのスキームには、技術協力というものがあります。今回は、この技術協力について、どのような仕事なのかを当社コンサルタントの松井より紹介します。 技術協力とは日本政府の技術協力とは、途上国自らの課題解決能力向上のため、日本がもつ技術や知識を活用して、その国の人材育成や仕組みづくりなどをする取り組みです。開発コンサルティング企業や、その他の公的・民間・学術機関などに所属する専門家がJICAと契約し、複数の専門家

JICAのお仕事。業務実施単独型とは

当社の事業のひとつに、JICAから受託して調査をしたり、プロジェクトの実務を担ったりする開発コンサルティング業務があります。具体的な仕事内容がイメージしづらい業務だと思いますので、今回はそうした業務のうちの一つ、業務実施単独型と言われるお仕事を当社コンサルタントの溝上に紹介してもらいます。 まず、JICAのソフト系(*)コンサルティング業務には、業界内で大型と呼ばれるものと単独型と呼ばれるものの2つがあります。大型の場合、複数の専門家が集まってチームで仕事をします。一方で単

日本の経験を世界へ、世界の経験を日本へ

初めまして、アイ・シー・ネット株式会社 代表の百田です。中々実態が知られることが少ない開発援助、途上国支援の世界について、中にいる人間のリアルな生態をお伝えできればと思い、遅ればせながらnoteを始めることにしました!とはいえまずは初投稿ということで、紋切り型ですが簡単に当社をご紹介します。 社会課題に向き合い30年 創業は1993年、今年で30年を迎えました。 基本理念は社会課題の解決という大変広いもので、その理念に合致していれば何でもいい!というかなりリベラルな風土の

途上国の社会課題をビジネスで解決する仕事とは

途上国支援や社会課題の解決と聞くとボランティアのイメージがあると思いますが、当社はそれを仕事にしています。学生や転職希望の方とキャリア相談していると、実際にどういう仕事なのか、どうすればそういう仕事ができるのかを知りたいという声をよく聞きますので、オンラインセミナーを開催し、その具体的な仕事内容や、当社の取り組みについてお話させていただきました。 おかげさまで当日は101名の方に参加いただき、70以上質問がでるなど、このテーマに対する関心の高さを感じています。今回は、202

学研グループ入りの裏側

アイ・シー・ネットは2019年9月に学研グループ入りしましたが、その立役者となったのが長年学研グループのグローバル戦略室室長として学研のグローバル展開を担い、当社取締役にも就任した新井邦弘さんです。 今回はそんな新井さんに、当時のお話を伺います。 -新井さんがアイ・シー・ネットのM&Aにどう関わられていたかお聞かせください 当時私はグローバル戦略室の室長でしたが、アイ・シー・ネットとのM&Aは厳しく秘密保持がされていたため、最初から関与していたわけではありませんでした。 し

地球の歩き方との連携可能性を探る!

今回は前回に引き続き、当社取締役でもあり、株式会社地球の歩き方の代表取締役社長である新井邦弘さんに、地球の歩き方とアイ・シー・ネットの連携可能性についてお伺いします。 地球の歩き方、全世界網羅 -地球の歩き方Webではアイ・シー・ネットの社員が月に1回連載記事を書かせていただいていますが、今後更なる連携としてどのようなことが考えられるでしょうか 実は私自身、連携のアイデアはたくさん持っているんです。 その一つに、途上国に詳しいアイ・シー・ネット社員が持つ現地の情報を活かし

社会課題解決に根差した企業の海外展開支援とは

最近、途上国市場が拡大しており、これにより日本企業のビジネス機会が増えています。このような途上国でのビジネスチャンスを捉え、かつODA事業だけでは解決できない現地の社会課題を民間のアプローチによって解決しようとして立ち上げたのが、ビジネスコンサルティング事業部です。現在ODA事業に次ぐ第二の柱に成長しつつある「民間企業海外展開支援」を実施しています。2期連続で売上が前年比45%増となるなど、ODA事業を超える成長率を誇り、今後もさらなる発展が見込まれている本事業について、少し

途上国のスタディツアーという仕事

アイ・シー・ネットでは、人材育成事業にも力を入れており、高校生や大学生を対象にした途上国でのスタディツアーや、日本での教育旅行などを企画運営しています。 今回は、最近カンボジアのスタディツアーに携わった大塚恵美子さんに、プログラムの内容や学びを深めるために工夫したこと、そして仕事を通じて感じたことについて話してもらいました。 東武トップツアーズと連携し、令和5年度 「信州つばさプロジェクト(県企画プログラム)」 「SDGs探究コースⅡ(国際協力)(カンボジア)」 企画・運

私の価値観や哲学

今回は少しパーソナルな軌跡について書きます。当社の採用面接は、今でも自ら最終面接を担当しているのですが、応募者の多くがWEB上の私のインタビュー等をご覧いただいているようです。 やはり当社の業態では、定量情報以上にどういう人が働いているのか?とりわけ会社の顔といえるトップがどういう人となりをしているのかは大事な情報なのでしょう。 といっても、私の経歴書は一般に国際協力を志望される方からかけ離れているので、ほとんど参考にならないと思います。もし何かお伝えできるとすれば、経歴書に

途上国で働くのに適した人材ってどんな人? IC Netの人事に聞いてみた

社会課題解決について関心のある人はたくさんいるけれど、仕事にするには少しハードルが高いと考えている人も多いのではないでしょうか。でも実際にはそこまで別世界の話ではありません。今回は、アイ・シー・ネットで人事を担当している武藤さんに、途上国で働く際に求められるものや、どんな人が働いているのかについて答えていただきました。 Q1:途上国の仕事にはどんなマインドの人が向いていると思いますか? 途上国の課題を自分ごととしてとらえている人だと思います。当社には、途上国の課題を遠い国

コンサルタントとして成長し続けるための社内勉強会

当社が創業した30年前と比較すると、開発途上国と言われていた国も大きく発展し、抱える社会課題も多様化・複雑化しています。それに伴ってプロジェクトの難易度も上がっているため、コンサルタントにはプロジェクトマネジメントや専門性のスキルを向上し続けることが求められています。当社は、年間280のプロジェクトを複数の国で実施しているため、それぞれのプロジェクトでコンサルタントが試行錯誤しながら得たノウハウが数多く蓄積されています。そこで、それらノウハウを共有し、次世代の育成やスキルアッ