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~第148回~「スギの話」

日本では身近な症状「花粉症」。 この時期の花粉症の原因となるのがスギです。 スギの学名は「Cryptomeria japonica」。

Japonicaとあります通り、実は日本固有の樹木です。

「スギ」という言葉は、まっすぐ伸びると言う意味の「直ぐなる木」に由来し、木材に適する樹木として古代より日本文化を支えてきました。 そのようなスギですが、武蔵一宮氷川神社の主祭神・須佐之男命(スサノオノミコト)が深くかかわる樹木で、「日本書紀」巻第一の第八段、第四と五の一書にはスサノオが日本各地に種をまかれる記述があります。 この中で、スサノオは「このアゴの毛はスギとなれ。胸の毛はヒノキになれ。尻の毛はマキの木になれ。眉の毛はクスノキとなれ」と御身の体毛から様々な樹木をお生みになりました。

続けて「木々よ、育て、育て。スギとクスノキで船を作ろう。ヒノキは家に使おう。マキは大事な人が亡くなった時の棺にしよう」と仰いました。 スサノオノミコトは日本の樹木をお生みになると同時に、樹木の使い方を示してくださったのです。

そして私たち日本人が樹木と共に生きていく生活の道筋を作ってくれました。 とはいえ、花粉症は早めに対策をとりたいですね。

〔Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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