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映画やドラマを地元に誘致する仕事。これも、官公庁マーケティング。

官公庁の委託業務で、愛知県岡崎市のフィルムコミッションのプロモーターを兼務しています。

フィルムコミッションとは、何ぞや

フィルムコミッション=地域活性化を目的として、映像作品のロケーション撮影が円滑に行われるための支援を行う公的団体。具体的にはロケ撮影に際して、映像制作者と地域社会(自治体、施設所有者など)との間にフィルム・コミッションが入り、各種連絡・交渉などの調整係の役割を果たす。映像作品は撮影時や上映による経済効果が大きいため、フィルム・コミッションが映像作品の誘致活動などを積極的に行うこともある。

これが私の、本職とは別の委託業務であります。

東京を中心とした制作会社に訪問やリモート会議を経て、地元に映画やドラマの作品を誘致する。簡単に言えばプロモーターです。

どんな作品であっても、正座していれば制作会社から声がかかる訳はないのです。

すなわち、地道な営業活動が必要ですね。

プロマーケターのお仕事として、このフィルムコミッションも行っている訳です。

何もない街にどうやって作品を誘致するのか。

正直話しますと、愛知県岡崎市は特にこれといったものはありません。
ネズミの国や、大きな白い猫が踊り狂うランドもないですし、有名な温泉街もなければ、北海道みたいなスケールのでかい大地が有る訳でもありません。

ありがたい事に、トヨタ自動車のお膝元の真横な街なので、経済活性化は進んでいます。

新幹線がなぜか無い。リニアも外れましたし、観光の拠点でもない。

ここが頭の痛い問題でした(今も現在進行形)。
新幹線はハブ基地として、非常にかかせません。
東京から制作会社はロケ車両か新幹線できますが、

演者(キャスト)はスケジュールの都合でクランクアップ日に、東京へトンボ帰りもザラです。

新幹線という時短な移動手段がないとそれだけ、ロケ地としては不利です。
宿泊が伸びれば、余計な制作予算が発生しますし、制作会社も無限に予算を持っている時代ではありません。

2023年は、全国上映予定の作品を2本誘致できました。


1本目はプレスリリースも大体的に終ったので公開しても良い、「乱歩の幻影」という作品。
2024年春~初夏公開予定です。
https://rampo-genei-movie.com/

2本目は12月に制作発表が行われるH社の作品。ドラマやCMでよく目にする、今が旬のかわいい女優さんが主人公です。
2024年6月公開予定です。

その他、漫画原作の映画や、舞台が原作の俳優さんの初監督作品のお話も頂いています。

でもでもリスキーな地域ですよ?
メリットそこまでありませんよ(岡崎市民の方、すいません)?

これこそが、マーケティングの本質だと考えています。

マーケティングは営業活動の全てです。

どうやって戦うかより、どこの領域で戦うか。これがマーケティングの肝です。どうしても、手法や手段ばかり目が行きがちなのですが、実はマーケティングでどの領域(市場)選択で戦うかが成功の鍵を握っています。

マーケティングて難しそうに見えたり、雛形通りにやれば答えは出るでしょ!なんて考えもあるかもしれません。

実はそんなに難しいものではないですし、誰でも簡単に取り入れて使いこなせるのがマーケティングなのであります。

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