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京浜東北線駅の標高は軒並み低いから水害に要注意!

首都圏の駅の標高を図にしてみるシリーズの2回目。今回は京浜東北線の駅です。大宮、浦和、上野、東京、新橋、品川、川崎、横浜ー埼玉県から東京都心、神奈川県の主要都市を結ぶ首都圏の要となる路線です。

前回の総武線と同様、各駅の標高と東日本大震災の最大津波高と南海トラフ地震の想定最大津波高を重ねてみました。

標高データは、『スーパー地形』(Android版)を利用しています。なお、駅間距離は便宜的に等間隔になっています。

JR京浜東北線駅標高

京浜東北線は、高台になっている大宮台地と多摩丘陵が挟む低地を走る形になっています。

ほぼ全域にわたる96%の駅が南海トラフ地震の想定最大津波高34mを下回る標高になっていることが分かります。それも10m未満の駅がずらりと並びます。いかに京浜東北線が通る土地が低地なのかがはっきりします。東京湾岸を走っているので当たり前と言えば当たり前ですが、海に隣接しない内陸県の埼玉の方まで標高が低いというのもお判りいただけると思います。縄文時代に海面上昇していた際には(縄文海進)、東京湾岸だけでなく埼玉の低地エリアまで海の底に沈んでいたことを思い出します。

上野駅が周辺よりやや高くなっていますが、これは上野駅が上野台地に登る途上に立地しているためです。隣接する標高約20mほどの高台を除けば周辺はやはり標高2mほどの低地です。

川崎や横浜も海に隣接しており低地です。港町のイメージ通りですが、華やかな魅力とリスクは表裏一体です。

もしこの京浜東北線の地域にこんな大きな津波が来たら簡単に水没してしまいます。もちろん南海トラフ地震でこのエリアにこの規模の津波が来ると想定されているわけではありませんが、改めて自治体のハザードマップを確認する必要があります。この図から、神奈川と埼玉の高台のベッドタウンから水害に脆弱な横浜と東京に通勤する人の流れが見えてくるためです。

ぜひ一度調べてみて下さい。ハザードマップと、それから勤務先で災害に遭遇したときにどのように行動すればよいかについて。

津波だけでなく豪雨等による河川の氾濫、内水氾濫がもたらす浸水被害が想定されます。

皆さんは職場で防災訓練はしていますか?それは形だけになっていませんか?ご自身が水害のリスクの高い地域で働いている場合、対処法をあらかじめ考えておくことが重要です。

これを機に行動に移してみてもらえると嬉しいです。


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