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はじめてのマラソン大会は「人生の罰ゲーム」!?★20120408

フルマラソンに挑戦することを決意、
練習を開始してから1か月が経過した。

先日購入した初めてのランニングシューズの効果は抜群!走っても足、膝が全然痛くならない。さすがは世界のアディダス。おかげで練習は順調だ。

そんな中、だんだん気になってきたのがどの大会に出場するかということ。記念すべき初マラソン。きっと一生の思い出になることだろう。やはりそれにふさわしい立派な大会に出場したい。

またそれと同時に、無事に確実にゴールしたい。何しろ初めてのフルマラソンだ。何が起きるかわからない。途中でリタイアなんて嫌だ。ましてや途中体調不良で医務室に直行なんてのは絶対に避けたい。なんとしてでも無事に家に帰って来なければならない。

以上のことを踏まえると、大会を選ぶ際の条件は
・制限時間の長い大規模な大会
・高低差の無いフラットで走りやすいコース
・自宅から日帰りできる大会
となるだろうか。

本命はやはり「東京マラソン」だ。
条件をすべて満たしている上、私がマラソンに挑戦することを決意した大会でもある。初マラソンの舞台としてこれ以上ふさわしい大会は他にあるまい。

ただ、一つ問題がある。
それは出場希望者多数のため抽選によって出場の可否が決まるということだ。倍率はおよそ10倍。当選する可能性は低いと思われ、他の大会への出場も考えなければならない。

となると「板橋Cityマラソン」が良さそうだ。
こちらも全ての条件を満たしている。しかも開催時期も東京マラソンの少し後。東京マラソンに向けて練習しておいて、抽選にはずれた場合は板橋Cityに出場すれば良い。よし、完璧だ。これで行こう。

・・・しかし。

しかしである。

大会は東京マラソンが2月末。
板橋Cityが3月中旬。

大会まであと11か月ぐらいある。ずいぶん先だ。それまで待てない。
もっと早く走りたい。1か月練習してきて、だいぶ体力もついた。完走する自信はある。

なんなら今すぐにでも走りたいぐらいだ。早く走って、
何者でもない自分からマラソンランナーになりたい。 

現時点では、ただ家の近所を走っているだけの人だ。これではダメだ。
私は早くマラソンランナーになりたいのである。
そのためにはマラソン大会に出場し、完走しなければ。

というわけで、日本最大級のランニングポータルサイト、「RUNNET」を利用して、今から出場できそうな大会を探す。
しかし、春の大会は全て受付終了。夏は大会の開催はなく、早くて秋。しかし秋では遅い。もう一度よく探す。

すると、あった!探してみるものだ。
見つけたのはこれ。

 開催日:6月3日
 開催地:東京都
 エントリー期間:4月30日まで
 コース:河川敷の平坦なコース

素晴らしい!条件ぴったりだ。
今から2か月後の開催で、まだエントリー受付中。

よかった、間に合った。しかも大会資料を読むと、どうやら今回が開催50回目ということで、記念に完走メダルがもらえるとのこと。これはうれしい。初マラソンのいい記念になる。早速RUNNETから大会にエントリーする。こうして私の初めてのマラソン大会が決定した。

『第50回・六無月東京喜多(北)マラソン大会』である。

目標は決まった。あとは大会に向けて日々練習していくのみである。大会当日が待ち遠しい私なのであった。

しかし申し込んだのはいいが、どんな雰囲気の大会なのかはまだよく調べていなかった。なので早速RUNNETの大会レポで前回大会の様子を見てみる。

するとどうだろう。
まず「56.9点」という評価が目に飛び込んでくる。かなり低い評価だ。

続いてみんなのレポートに目を通す。

・・・。

思っていたのと違う。

2月に観た東京マラソン。
東京のど真ん中の大通りを駆け抜ける大勢のランナー。
ランナーをサポートするたくさんのスタッフ、ボランティア。
沿道に駆け付けた大観衆。

私の頭の中に描かれていたマラソン大会のイメージが、前回のレポートを読み進める度に音を立てて崩れていく・・・。

内容を少しまとめてみる。

ここがヤバいよ!「東京喜多マラソン」
・全てが良くない。
・クオリティーの低い参加賞。
・参加者全員で行うラジオ体操(しかも第二まで!)
・距離表示が1キロごとではなくなぜか2キロごと。
・コースが狭く往路と復路で人が衝突しそう。
・給水が少なくて人が群がる。
・給水はスポーツドリンクはなく水(しかもぬるい水道水)だけ。
・給食は速いランナーに食べられ、遅いランナーにはほぼ無し。
・コースど真ん中を疾走する自転車。
・コース上を横断する車。
・コース上を横断する野球少年。
・日陰が一切なくとにかく暑い。
・延々と続く炎天下の道。
・会場近辺にコンビニ、自販機一切無し。
・お願いです!水だけは飲ませてください!!

どうやら私は大変な大会にエントリーしてしまったようだ。実にたくさんの参加者の不満が書き連ねられている。しかしその中には「前回よりは良かった。」との言葉も目立つ。

これで前回よりも良かったということは、その前回とは一体・・・。おそるおそるさらに一年前、2010年のレポートを読んでみる。

そこには
『東京喜多マラソンは人生の罰ゲーム』
と書かれている。

人生の罰ゲーム・・・。

私の人生初のフルマラソンは一体どうなってしまうのか。
大会まであと2か月。


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