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そら、無限大

2024/8/12(月) PM7:18記 

昨日,海賊のような私の両親たちが,我が家を後にし,実家に帰って行った。

その前にやり残したことを思い出し,急いで準備。

何かというと息子の宿題,習字だ。

絵画や工作,自由研究,習字などから1つ以上選び取り組むという『夏休みチャレンジ』なるものがある。

習字が手っ取り早いだろうと課題のお手本や数枚の藁半紙は事前に学校から購入していた。

しかし,2年生の息子はまだ硬筆で,習字セットは所有していない。

どうせ来年学校で指定のものを購入するのに,今回だけのために新調するのは勿体無い。

そこで,小4の甥っ子のセットを持ってきてもらうよう弟に頼んでいたのだ。

そのことをすっかり忘れて,見送ってしまうところだった。

往復約700kmもの道のりを使われることなく揺らされる習字セットは不憫でしかない。

墨汁
「揮発してボトルが空になってまうとこでしたわぁ。」

そんな声が聞こえてきそうだっだが,何とか最悪の事態は免れた。

課題の字は『空』。

カラじゃなくて,そら。

甥っ子は『笑顔』。
しかも,こちらはお手本が無い。

難しくない?

まず,息子に使い方を教えるついでに甥っ子の課題のお手本を私と母がそれぞれ書く。

という名目だが,久々に使ってみたかっただけである。

あれ?
半紙ってどっちが表だっけ?
墨汁ってどれくらい入れるんだっけ?
筆にどれくらいの量を付けてたかな?
ん?筆圧ってどんな感じだった?

色々と忘れていて思うように書けないものです。

道具の準備もそうですが,筆の運び方というか感覚も過去に置き去りにしてきたことに気付かされました。

頭でイメージしている理想通りには体現できず,当然ギャップが生じます。

習字に限らず絵でも歌でもスポーツでも。
そして,ファッションでも。

その差を小さくするのは日々の鍛錬だと改めて実感。

私にとっても夏休みの良い宿題となりました。

ありがとう,甥っ子。
ありがとう,習字セット。

当の本人である息子も道具の使い方や硬筆との違いに戸惑いつつ,決して達筆とは言えないけれど,めげずにやり直しを繰り返して,楽しんでいた様子。

初めてにしては上出来。

パリオリンピックの終わりに無限大の可能性を感じさせる『空』を見させてくれた。

因みに,タイトルの元ネタである私が大好きだった19の『水・陸・そら、無限大』は2000年に開催されたシドニーオリンピックの日本代表選手団公式応援ソング。

24年前。

当時は小6か中1か。
習字の授業も頻繁にあり,今より確実に頭で思い描く筆運びとのギャップが少なかったことも思い出しました。

以上,子供たちがいつか夢見たあの空までも超えて行けますように。

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