マガジンのカバー画像

四字熟語を考える―3

361
運営しているクリエイター

2018年9月の記事一覧

「我儘気随」を考える

わがままきずい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
好き勝手にすること。
「我儘」と「気随」は他人のことを気に掛けず、好きなように行動すること。
似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「我」 ①自分のこと 第一人称の代名詞
    ②ひとりよがり 自分勝手の考え
     自分本位の考え わがまま

「儘」 ①成り行きに任せること
    ②そうある通り

もっとみる

「山雀利根」を考える

やまがらりこん
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新しいことを知ろうとせずに今の知識にこだわること。
「山雀(やまがら)」はシジュウカラ科の鳥。
「利根」は生まれたときから賢いこと。
山雀は一つの芸を覚えることは出来るが、それを応用することができないという意味から。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「山雀」 スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属の鳥

「利」 ①役に立つ
    ②も

もっとみる

「無為渾沌」を考える

むいこんとん
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そのままの状態ではっきりとしていない様子。
「無為」は人の手が入っていない、あるがままの状態。
「渾沌」は物事がはっきりと区別されていないこと。
天地が入り混じっていて、はっきりと分かれていない状態をいう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「無」 存在しない 欠けている

「為」 おこなう する 意識してする

「渾」 にごる 一つにま

もっとみる

「未来永劫」を考える

みらいえいごう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これから先、未来の時間が永遠ということ。
「劫」は仏教語でインドの時間単位の一番長いもので、時間が無限という意味。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「未来」 ①まだ来てはいない時
     ②時間の三区分の一つで
      現在より先(の全体)

「永」 ①長く続く。時間が長い。
    ②将来にわたって時の限りがない。

「劫」 

もっとみる

「閉明塞聡」を考える

へいめいそくそう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目を閉じて耳を塞いで世間との接触をたつこと。または、現実から目を背けること。
「閉明」は何も見ないために目をつむること。「塞聡」は何も聞かないように耳を、塞ぐこと。
「明を閉じ聡を塞ぐ」とも読む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「閉明」 明かりを閉じる

「明」 ①はっきり見える あかるく光る
    ②あかりがつく

「明」は、い

もっとみる

「喉元思案」を考える

のどもとじあん
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軽率な考えという意味。
「喉元」は喉のあたり。
「思案」は考えのこと。
思考を重ねて胸の辺りでじっくり考えたのではなく、胸よりも浅い喉のあたりで思いついた考えということから。
「咽元思案」とも書く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「喉」 口の奥の食道、気管に通ずる部分

「元」 根本 根源 作用の起こるところ
    今より前の時 

もっとみる

「盗人根性」を考える

ぬすびとこんじょう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人のものを盗む人が持つ、ずるくて浅ましい性格のこと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぬすびとこんじょう
ぬすっとこんじょう

読み方は 二通りあるようです。

意味は

盗みを働く者のもつずるくていやらしい性質

盗みをはたらく人に特有の
他人のすきをねらおうとする物ほしそうでいやらしい性質

盗みをはたらく様子を描いた話の文章

もっとみる