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ガリバーからフィンランドへ〜DNA検査で見つけた意外なルーツと新たな夢〜

「ガリバー!」小学生の頃、よく男子にそう言われた。
ガリバーとは「ガリバー旅行記」に登場する主人公で、ガリバーが第1篇で小人の国に行った話から、私はガリバーと言われていた。
それは、他のクラスメートよりも背が高かったから…

私が受けたDNA検査は、アメリカでポピュラーな先祖がどこから来たかがわかる検査です。
実際、夫の両親はDNA検査を受けているのだが、数えきれないほどの多くの国々にルーツがあることがわかった。

私は生粋の日本人で、母方の先祖が誰だったかは、伯父が生前に調べてかなり昔まで判明している。父方も祖父の家系は川越に代々暮らしていて、祖母の家系も小田原にかなり前からいることがわかっている。

私が背が高いのは、両方の家系からだと、両家を見ればわかる。
父方の祖母は、大正生まれにしては背が高く、彼女の友人たちと比べると頭一つ飛び抜けていた。
母方の祖父もまた、背が高くガッチリしていて、肩幅もあり、いつどこにいても目立つ存在だった。

ただ背が高いことが、ルーツが日本人ではない。とは言い切れない。
もしかしたら、本当の日本人は背が高いのかもしれないから…

日本で生まれ、日本で育ち、日本で生活していた私は、何の疑問も持たず、私は日本人で、伯父の話などから私は生粋の日本人だと疑わなかった。

ところが、多くのルーツを持つアメリカの人々と関わり始めたら、自分が本当に日本人なのか知りたくなった。日本は、昔から中国や朝鮮との関わりはあっただろうし、ロシアもすぐ隣の国だし、100%日本人ということはあり得るのだろうか?

そんな疑問を解消したくて、夫から誕生日プレゼントは何がいいかと聞かれた時、DNA検査をお願いしたのだ。

DNA検査は簡単で、キットが送られてきて、両頬の内側を大きな綿棒で何度が擦って、送り返すだけ。
それから約一ヶ月後、検査結果がメールで送られてくる。

結果は、ほとんどが日本と朝鮮だった。

どこかで中国とロシアのルーツもあるのではないかなと思っていたから、全くないことに驚いた。

私を一番驚かせたことは、なんと想像もしなかった”フィンランド”が検出されたのだ。

フィンランド!?

全く興味もなく(好きな方ごめんなさい)、多くの国を旅行したけれど、一度も旅行先候補に上がったことはなく、どんな国なのか全く知らない。(北欧だということくらい)
そんなフィンランドが私のDNAから検出されたなんて!!

それから、夢中でフィンランドについて調べた。

私がフィンランドのルーツを持っていることに最初に納得したのは、フィンランド人は背が高いということ。
あぁ、だから私はガリバーって言われたんだ。
フィンランドに行けば、平均身長だろうなぁ。

実は身長だけでなく、肌が白い。
今は農家をしているので、その面影はないけれど、子供の頃から肌の色が白く、頬が赤く、それがとても嫌だった。

そして髪の毛も茶色くて、癖毛で、高校受験の時には「髪は染めていません。パーマもかかっていません。」と証明書を提出したことを覚えている。

もっと言うならば、瞳も茶色くて周りがブルーグレーなのだ。
その私の目を怖いと言われたこともある。

今、振り返るとなんで自分が生粋の日本人だと思い込んでいたのが不思議なくらい。

そして、ふわっと暖かい毛布に包まれたような安堵感が私の中に生まれた。
容姿に関することでずっと悩んできたことが、スーッと消えていくのがわかった。

そしてフィンランドとノルウェーに遠い親戚がいることもわかり、いつか彼らに会いに北欧に行く夢が新たに生まれた。

あの時、DNA検査をしてよかった。
長年悩んでいた容姿のことが癒やされ、しかも新たに夢が生まれるなんて思ってもみなかった。DNA検査の副産物。
それは貴重で温かく浪漫がある。

私はDNA検査をする選択をして、よかった。

#自分で選んでよかったこと

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