あしたのジョー２ アニメ✖️マンガ比較 第四十一話 ホセ来日・・・闘いの日はせまった！
アニメおすすめ度 ★★★★★
タイトルはホセ来日とはありますが・・・。
dアニメで見ると画像が気になってホセの印象が薄れると言うか・・・。
そうです、今回は西と紀子の結婚式なのです！！
（そんなにそこが長いわけじゃないんだけれど）
マンガ版では丹下のセリフで「紀ちゃんだって元はお前のことが・・・」とあったわけで、明確にジョーから西に気持ちを切り替えた、というスタンスで描かれているわけなのです。
それ故に結婚式の時の紀子の狂気すら感じる表情に色々とただならぬモノを感じるわけなのですが・・・。
アニメ版ではというと、丹下のセリフは出てこない。
そして紀子の『あの表情』は今回一話で二度登場します。
その表情に含まれるニュアンスがちょっと違うと言いますか・・・。
一度はもちろん、マンガ版同様の結婚式の時。
そして、その前にもう一度、結婚準備をしている西と紀子の家にジョーが現れた時。
ジョーを見て最初は晴れやかな表情だった紀子が段々と『あの表情』になっていく。
その表情の変化の前に描かれるのが西とジョーのやりとり、西がジョーに「これからもワイはずっとジョーのセコンドや、アホなこと言わんとってや」と。
『あの表情』は昔好きだったジョーへの思いとの決別の表情だと思うわけで。
マンガ版ではボクシングにしか興味を持たず周りに誰も置こうとしない孤独なジョーへの決別。
対してアニメ版でこの瞬間にこの表情が出るのは、すぐ隣でジョーを見守り続けてきた西を見て、そこに入り込めない自分を悟ったように感じられるわけです。
マンガ版では孤独に、誰のことも信用せず闘うジョー。
アニメ版では仲間とともに戦っている。
そんなジョーのあり方がこんな人間関係のあり方にもちょっとした変化をもたらしているのだな、と思う次第なのでした。
ここまでの物語についてはこちら。
脚本 高屋敷英夫
コンテ さきまくら
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