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#1 【映画評】何者 〜就活の闇〜
はじめに
こんにちは。このページを見ていただいてありがとうございます。
さて、朝井リョウ原作の『何者』という本はご存知でしょうか。
直木賞を受賞した作品なので知っている方も多いと思います。
公開されたのは全然前なのですが、本日は映画『何者』のレビューを書きたいと思います。
ちなみに私がこの作品を見たのはかなり前なのですが、たまに見たくなることが多いのでかなりリピしています笑
生々しくて見ていて気持ちがいいわけではないのですが、なんか見たくなるんですよね・・・
その辺もじっくり言葉にして綴りたいと思います。
あらすじ
さまざまな経験、人脈、ツールを駆使して就職活動に奮闘する5人の若者。ひょんなことから定期的に集まって就活対策で情報交換をするようになった彼らは、自分が何者なのか、そして何者になりたいのかを模索する。そんな悩み多き時間を過ごす中、5人それぞれの関係にも変化が表れ始める。
ここからは感想に入ります。ネタバレも含みますのでお気をつけくださいませ。
拓人の本当の気持ちとは
悪い意味での人間臭さが全面的に出てますね笑
拓人みたいな人って割と身近にいません??
努力してる人を少し馬鹿にしてみたり、寒いと笑ったり。
就活って人が選んで合否を決めるものだから努力しても思い通りの結果が出ないことが往々にしてあるので、苦しくなることが多いですよね。分かります。
拓人は演劇系は受けないと言っていながら選考を受けていたり、理香も大手志望ではないようで受けていたり・・・
あの4人、円陣組んでみんなで就活乗り切ろう!みたいな風に見えて、実は全く心が繋がってない。
一緒にエントリーシート書いたりウェブテストを協力したり、面接対策したりはあるけど、応募企業とかは人にあまり言わないって就活あるあるだなって思いました。
拓人はTwitterの裏垢で自分の心内をつぶやいています。
理香の就活への意識の高さ、ギンジの生き方、光太郎が自由に自分の道を決めていることに対して馬鹿にしたような内容でした。
本当に馬鹿にしている部分もあるのでしょうが、拓人は好きに生きる勇気がある人に嫉妬しているのかなと思いました。
だからそういう人たちの悪評を探したり、自分が正しいと思うために悪口を発信して共感を得ようとしたり。
ただ、醜いなと思いますが、少し共感できちゃうのがこの作品の生々しさなのではないでしょうか。
みんな他人を羨む気持ちがあり、それを素直に受け止められる人もいれば、悔しさや惨めさから相手を下げるような言動をとってしまうこと。
彼は自分を保つために、相手の悪いところを探し出していたんですね、映画を見ていてなかなか崖っぷちだなと思いました、、笑
当時就活していて感じたこと
話脱線するんですけど、当時私が就活をしていて感じたことを書きたいと思います。ちょうど映画を見て思い出したんです、、、
就活って自己分析がすごく大事じゃないですか。
自分はこういう人間だから、御社のこういう理念にマッチしています、みたいな。
でも自己分析をしているうちに、自分はこういう人間なんだというのが強い思い込みに変わってしまって、考えが凝り固まることが多くありました。
本来であれば、自分はどういう人間なのかを日頃から自分自身に問いかけて、疑って、本当はこういう人間なのかもしれないと更新させていくのが健全な姿だと思います。
そういう点で考えると、就活って感性に悪影響が出るのでは、、、と就活生だった時の私は考えておりました笑
さいごに
演出が結構好きでした。拓人の裏垢のつぶやきが演劇形式で表現されていたのは面白いなと。
メアドでTwitterアカウントを検索する理香はやばいと思いますが、裏垢をみんなが知っているメアドで作る拓人もなかなか甘いと感じました。
Twitterで社員に絡んだり、あと実際いますが名刺を作る学生って社員からマジで笑われてる率高いのでみなさん気をつけましょう笑
この作品面白くて私は好きですが、就活を控えているもしくは真っ只中の方は鬱になる可能性大なので、見る時期は考えたほうがいいかもしれません笑
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