イブ@人と動物、人と人。

価値観の出会いを生み出し、育てる。人間は人間が思っている以上に希望にあふれていると信じ…

イブ@人と動物、人と人。

価値観の出会いを生み出し、育てる。人間は人間が思っている以上に希望にあふれていると信じてる。大学院生です。日頃思ったこと、自分の価値観、気ままに呟きます。コントラバスとサルが好き。

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いつも春であれ。

花束を抱えた高校生たちを見た。 そうか、もう卒業式か。 彼らの別れの寂しさの隙間から見え隠れする新生活へのわくわく感が、混沌とした街の空気を少し明るくしていた、ような気がする。 つられて私も当時のことを思い出した。 高校卒業時、私は動物の研究者になりたかった。 憧れていた獣医師への道は絶たれたけれども、好きな研究の道を選んでいこうと意気込んでいた。 当時霊長類の研究に興味があった私は、学部2年生になった春に霊長類研究所のある京都大学大学院の説明会に行った(霊長研は愛知だが

    • 感情は逸話と言う名の瞬間に支配されている

      妹が飼っていたカナヘビが死んだ。 家に帰ると、誰もいない水槽に照明が照らされ、妹は抜け殻のようになっていた。 驚いたのは、私まで強い喪失感に襲われたことだ。 今日もネズミの命は自らあやめてきたというのに。 慣れ、だろうか。 いや、違う。気がする。 今喪失感が生まれたのは、エピソードがあったからだ。 妹が毎日嬉しそうに世話をしながら動画を撮っては私に自慢してきていたからだ。 昨日、ちょうど私もかわいい姿を写真に納められて、友達に自慢したからだ。 死んだと知った

      • 兎が寂しくて死ぬのは

        祖母を訪ねてきた。 毎年大晦日と元日は家族全員で帰省しているが、今年は父と私だけ、元日の短い時間で。 昨年祖父が施設に入ってから、明るくて口が達者だった祖母は静かになった。 電話では毎回孫と話せた歓喜のあまり受話器から音漏れしていた元気な声は、孫の声を聞けた安堵の静かな泣き声に変わった。 ただそれでも祖母は決して、暗くはなかった。 一人で家にいる寂しさと祖父への心配は溢れ出ているのに、どうにかそれに耐える何かがあるようだった。 いつも電話の最後に「がんばろうね」と言われ

        • わたし的動物愛護論。

          "生態系サービスって言葉、あんまり好きじゃないんだよね。" 高校の生物の授業で先生が言った。 ※生態系サービス 人類が生態系から得ている利益。淡水・食料・燃料などの供給サービス、気候・大気成分・生物数などの調整サービス、精神的充足やレクリエーション機会の提供などの文化的サービス、酸素の生成・土壌形成・栄養や水の循環などの基盤サービスがある。生態系サービスは生物多様性によって支えられている。(コトバンクより引用) 目の前の教科書に載っているまあまあ重要なワードを生物教師が否

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          正義になれない悪がいる

          人が殺される瞬間 そこに生まれる感情 悲しみ、哀しみ、愛、怒り そこから生まれるエネルギー 作中で描かれたこういうものは人の心によく響く 実に、感動的。 でも私の心ではそれが変なところに響いてしまうんだ どうがんばったって、物語の正義側にはつけない どんな理由を付けたところで、私は正義に嫌われ、倒される側なんだ 命を滅したことがある時点でもう私には、一生正義に対して純粋に感動することができない それを悟って、 あの時の選択がいかに重いものだったかに気付く。

          正義になれない悪がいる

          人間は所詮人間だから。

          新宿によく行くようになって、人の見え方が変わった。 陽キャ集団と疲れた社会人がうじゃうじゃいる、 私とは縁のない世界に住む人たちがいる異世界だと思っていた。 正直、場所にも人にも好感は持てなかった。 でもなんだろうね、 すれ違う回数を重ねるうちに、 あれ、この人たち案外自分と変わらないんじゃないの って思うようになって、 今まで見てたのって本当に表面、しかも一瞬だけのもの、なんだなって気づいた。 きっとまた違う人から見たら、私も他の若者も同じ、新宿でたむろってる若いや

          人間は所詮人間だから。

          動物と人を語り続けたい。

          動物と人の関係を考えたい人、イブです。 徐々に活動を再開しています^^ ということで私が何をしたい人なのか改めて書いておこうと思いました。 「すべての人が動物を思う社会を創る。」私のやりたいこと。 中でも産業動物や動物園、ペットなど、人の生活に直接関わる動物に関心があります。 動物倫理、愛護、福祉ってやつが厄介な分野。 社会問題っていろいろあるけど、 動物ってしゃべれないから、 つまり当事者の気持ち分かんないから、 どんなに議論したところで正解は出ない。 でも、考える

          動物と人を語り続けたい。

          自分を信じたい

          思ったことを伝えたくて 自分にも聴かせたくて 言葉を探して でも見つかったときには“今”は過ぎてて 感じた瞬間と言葉が見つかった瞬間が離れているほど 嘘に聞こえて 自分が大袈裟な人間に思えて ふと誰かのまっすぐな感情に触れたときに 涙が溢れて初めて 自分の気持ちに気づく 私が嘘つきじゃないたった一つの証拠は涙だった 私が私を信じられる理由は涙しかなかった 信念だって力強く語れない これも嘘なんじゃないかっていつも不安で 自分が信じてないのにみんなが信じてくれるのが怖くて

          違和感に生きる

          動物と人の関係を考えたいヒト、イブです。 思いつくままに自分の価値観を言語化しています。 怒りではなく、絶望感でもなく、違和感を原動力に生きたい。 他の人と違う点はここだろうか。 動物や環境を大切にできないことへの憤りではなく、 なぜ大切にできないのかという疑問。 各々の主張に対する違和感。 私が動物倫理に関心を持ったきっかけもそうだ。 命の尊厳を守れない社会に絶望したわけじゃない。 目の前に守られていない命があって自分はそれを見ている状況に対する違和感。 絶望しきれな

          仲間が欲しいだけだったのかもしれない

          note、書くたびに本心に近づいている感覚がある。 いや、どれも嘘ではないんだけどね笑 気付いたことがある。 いや、気付いていたけど言いたくなかっただけかもしれない。 私には、たくさんの人の価値観を無限に出会わせたい、という軸がある。 ここにはその理由が、価値観の違いを見つけるのが好きだからとか、ぶつかり合いが嫌だからとか書いてあるけど、 本当の理由はもっと心の奥底にある、もっと自己中心的なものだったんだ。 人同士の価値観を出会わせたい、それはもちろんそうなんだ

          仲間が欲しいだけだったのかもしれない

          その戸惑いを未来に向けて

          みんなの驚き ざわつくSNS どうにかならないものか…という声 素直な戸惑いは何よりもあったかく感じる。 世の中は思ったよりあったかかった。 否定的な声が思いのほか少なくてほっとした。(反応が増えるのはこれからかもだけど) 700匹あまりを飼育するドイツの動物園が経営困難で危機的状況にある。(数記事読んだかんじ、この記事が一番事実が具体的かつ簡潔に述べられてるかな?) 動物がかわいそう、飼育員がかわいそう、命の選別ってなんなんだ、動物園ってなんなんだ、経済ってな

          その戸惑いを未来に向けて

          かきまぜてかきまぜて

          私は、 命を奪っていて 命を守ろうとしている どっちかが表でどっちかが裏ということはない どっちも一人の人間が一つの脳みそでやっていることだ 自分がわからなくて怖い 時に泣きながら 時に無感情で 情緒的に 淡々と 毎日を送っている。 自分の行動が正しいなんて思ってない。矛盾していることくらいわかってる。どちらかと言えば間違っているのだろう。 ただ今日伝えたいことはそこではないので、ちょっと我慢してどうか置いておいてほしい。 行動はジャッジしやすいのに

          かきまぜてかきまぜて

          今の気持ち

          せかせかしていたい のんびりしていたい ロックが聴きたい バラードが聴きたい 予定がないと焦る のんびりしちゃうと後悔する 時間がある人に嫉妬する 嫉妬して行動しない自分が嫌いになる 未来に思いをはせていたい 現実に必死になりたい 論理的になりたい 感性に身を委ねたい 人の情報をかき集めたい 自分だけを信じたい みんなといたい ひとりでいたい 逃げたい 逃げたくない やる気が出た気がする 気がするだけな気もする 全部嘘にきこえる

          客観的になるな、主観的になれ。

          おはようございます☺︎イブです。 どこの動物園も休園が続いていて心配ですが、代わりに公式SNSが頑張っているのを見ると元気が出ます。 でもやっぱりオンラインとオフラインでは感じるものが全然違う。動物は近くで見て初めて感じることのできる何かがある。 そんな“何か”について。 私は定期的に動物園やペットショップに行きたくなるのだが、 私の中で、 「動物園に行きたい」と思う時と 「ペットショップに行きたい」と思う時の 気持ちはだいたい同じだ。 「動物の気持ちと自分の

          客観的になるな、主観的になれ。

          みにくいあひるのこ

          動物が好きで 動物に関わりたい、という、漠然だけど譲れない想いが芽生えた中学一年生のときから 獣医学科を目指して、 でもその道は絶たれて、 ひとまず生物系に進んで、 「今いるフィールドで生きていくんだ、いつか軌道修正できる、慌てるな」って自分に言い聞かせて大学時代を過ごしたけど、 大学院進学を決めて、 社会人になったときを想像して、 軌道修正を諦めてる未来が見えた。 震えた 怖かった そんなの嫌だ やっぱり動物に関わることがしたい でも、何が一

          みにくいあひるのこ

          オーケストラまじ社会

          こんにちは、イブです。 ESのガクチカ(←さっき意味知った遅れた就活生はこちらです笑)書いてて、私の中ではオケの経験値が一番高いのでそこで身についたこと〜みたいなのを考えてたんですけど、考えれば考えるほど、オケってすごいな、、、ってなってます。「オーケストラは社会の縮図」って言われるのがよく分かった。 アマの分際ですがアマなりに気づいたことを書きます( ..) 自由って難しい音楽って、 正解がない そんな音楽をつくる100人近くいるオケで、最初に唯一一致しているゴー

          オーケストラまじ社会