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教師を志す若者を育てる国際バカロレア校を志す!

※プロフィールに勤務校名を出していますが、
 全ての記事の文責は個人にあります。
 今回も、学校全体の方針ではなく、
 個人の見解(願い)です。

学校教育目標に近づきさえすれば!

 本校の学校教育目標は、「みんなが学ぶことの楽しさを知り、学び続ける力を身につける」です。この教育目標に近づきさえすれば、生徒一人一人それぞれが希望する進路を実現するのが一番だと思います。
 本校は、自分が生徒だった頃から、生徒の意思を尊重する進路指導の方針でした。一学年100人もいない学校ですから、難関大学の合格者数などで競ったところで、あまり意味はありません。生徒本人が希望し、より良い人生を歩める進路を実現するのみです。

医学部は意識せざるを得ないですが

 一方で、教育課程などを考える時、特定の職業や学部を想定することはあります。
 特に鹿児島の私立中高一貫校では、医師・医学部は意識せざるを得ません。医学部進学をねらうのにも十分なカリキュラムや試験の難易度であるかどうかは正直気にします国際バカロレア教育のような探究的な学びと、医学部進学の志望を両立できるようにと。
 医学部の場合、国公立・私立問わず、入学試験合格に向けて高い倍率をクリアしなくてはならないので、どうしても意識せざるを得ません。医師を志す生徒にもその希望をかなえられる環境を整えてあげたいですし、高い志と能力を持った若者に目指してほしい道のひとつではあります。
 ただし、医学部を受験し医師を志すにしても、結局は「みんなが学ぶことの楽しさを知り、学び続ける力を身につける」ことが一番だと考えます。入試にしても、難関であるゆえに、受験勉強の中にも本質的な楽しみを見いだし、自立的に学び続ける力を身につけて臨んでほしいと思います。
 その後、国家試験や医師になってからも同様だと思います。

教師を志す若者が増えてほしい!

 ようやく本題です。
 国際バカロレア教育を導入しはじめた学校として、最近思うようになったことです。うちの学校からもっと「教師になりたい」という生徒が出てくるとよいなと。
 生徒も、しばらくは「国際バカロレア教育は普通の日本の学校教育とは少し違うことをしている」という実感を持つと思います。その教育を受けて、その良さを実感し、「自分もこのような教育にたずさわる教師になりたい」と思うような若者が今より増えると良いなと思うようになりました。探究的な学びや概念的な学びそのものも、それをコーディネートする教師の姿も、「いいな!」と思ってもらえるような学校でありたいものです。
 IB校でなくても、今の生徒たちが教師になるころには、日本の学校全体が変わっていくところだと思います。国際バカロレア教育を受けた経験のある教師が増えれば、その変化が加速するのに貢献できそうです。
 しばらくは、まだまだマイノリティだと感じているので、心強い仲間が増えれば嬉しい限りです。
 万一、本校の生徒でこの記事を読んでいるレアな人がいたら、ご一考を!  



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