リアリズムの古典 モーゲンソー『国際政治』
国際政治学には、ユートピアニズム(理想主義)とリアリズム(現実主義)の二つの潮流があります。
そのうちリアリズムを代表する古典的作品がモーゲンソーの『国際政治 権力と平和』(岩波文庫)。原著の出版は1948年。
1920~1930年代前半のユートピアニズムの時代が終わり、1930年代後半以降はリアリズムの時代でした。本書はその流れを受け継いだ集大成的な作品です。
ちなみにモーゲンソーはドイツ人ですが、後年には国務省顧問や国防省顧問としてアメリカの対外政策にも影響を与えた