摂食障害が治ったとはいつから言えるのでしょうか? 私自身の考えですが、摂食障害の症状が治まった。とは思っても、摂食障害が治った。とは今でも思いません。 そもそも治るものなのか?とも思います。 症状が治まった理由も、正直あんまり分かりません。 ですが今回は、症状が治まった理由の一つになったであろう出来事を書かせていただきます。 「家族に打ち明けてしまった」 過食がまだ続いていた時期だった。 私の父はフィリピン人で、たまにフィリピンに住む父の母とテレビ電話を
※今回の記事までが私の【拒食】から【過食】、【過食が緩やかになった】までの大まかなエピソードです。 受験は終わったものの、過食によって10kgほど一気に体が重くなった。 (受験本番が近づくにつれ運動どころではなく、運動をやめると同時に猛スピードで体重は増えた。) 恐らくこの時期が一番気分の落ち込みが激しかったと思う。 もう学校は卒業シーズンだったが、同級生の温度にはついていけず学校に行きたくなかった。卒業式に出たくなかった。 朝なんて、来なくてよかった。 夜中の
苦しかった。 一度食べだすと、胃がはち切れそうになるまで食べてしまう。 (前回投稿した記事で言うと、この時期の私は【過食症】で、代償行動の嘔吐や、薬の使用は無いが食べた分のエネルギーを消費するための過剰な運動をしていた。=嘔吐が伴わない為、非嘔吐過食と呼ばれる。) 気づけば頭の中は毎日、「食べること」でいっぱい。 朝は、「何を食べよう」から始まり、 毎日「今日は食べすぎないように」と念じ、 必ず「食べてしまった罪悪感」で夜を迎えるのだ。 高校三年生最後の夏休
ここからの話を進める為に、 摂食障害にはある程度決まったタイプがある。ということを知っていただきたい。 まずは、良く耳にする、 【拒食症】(神経性無食欲症) 〈診断基準〉 ・年齢と身長に対する正常体重の最低限、またはそれ以上を維持することの拒否。 ・体重が不足している場合でも、体重が増えること、または肥満することに対する強い恐怖。 ・自分の体の重さまたは体形に対しての感じ方の障害。 ・初潮後の女性の場合は、無月経、つまり、月経周期が連続して少なくとも三回欠如する。
下剤を買うには高校生の私にとって金銭的に負担がかかる。 選んだ別の方法は、 「食べ物を噛むだけ」 これは「チューイング」と言われる行為である。 チューイングとは、 食物を口に含み、咀嚼だけした後ビニール袋などに吐き出すこと。 恐らく、多くの人がそんな行為をとてつもなく汚い事と思うだろう。 想像しただけで、汚いと思うだろう。 当時の私だってそう思った。 本当に、食べ物が勿体無いと思った。 でもそんな考えよりもはるかに勝っていたのは、 太りたくない この気持ち
革命的すぎる。 「下剤」 この存在は、インターネットの記事とTwitterの情報で知った。 さすがに、「薬には手を出してはいけない」という漠然とした自分のプライドというか、悪いことをしている気分になるような何かがあって、 今まで気になっていたものの手を出さずにいた、下剤。 軽めのやつから使おう。市販薬だし。経験経験。 飲むからにはちゃんと調べた。 便秘でも無い人が飲むとなると、お腹はとても緩くなるし、痛くなるし、トイレに篭ることになるので日中に用が無い時
いよいよ目標体重に近づいた。 私の体重は3ヶ月で約10㎏ほど減った。 高校3年の夏。 周りからは人目見て、「痩せた!!!」と言われるくらい、スリムな体型になっていた。 プールの授業だって、堂々と着替えられる。 更衣室で、「細〜」と言われる嬉しさ、優越感、それはもう半端じゃなかった。 それと同時に高校3年の夏、そろそろ受験の時期だ。 ダイエットにハマって、栄養の事を調べていくうちに私の興味は「食」しかなかった。 栄養学を学べる大学を探し、指定校推薦の枠がなかったため
1日600kcalの生活は、想像以上に、面白いほどに、痩せてく。 いや、窶れていく。の方が正しかった。 まぁ、そんな事にはもちろん気づかない。 ダイエットって楽しい。毎朝毎朝、体重を測るたびに数字が減る。 (なにこれ。お腹もすっきりしてきた。何でこんな楽だし、楽しいし、健康なことをみんなはしないの?! 痩せたい痩せたい言うなら実行すればいいのに。) そう思った。 実際には、ただただ自分を追い込んでいただけ。追い込んでいることにも、そりゃもちろん気づかず、
何回もダイエットを繰り返すと、さすがに失敗にも原因があるのだと知る。 私の場合は、 食事を過剰に減らしていた ↓ 脳内は飢餓状態と勘違いする ↓ 脳が「もっと食べ物を与えてくれ〜〜」と身体に発信する。 それ故に、もっと食べたくなって、そして食べてしまって、戻るのだ。(この仕組みはもっと詳細があるがそれはとりあえず端折らせていただく。) 食べてしまった後は決まって、ドス黒い煙のような罪悪感が私を襲った。 もう失敗なんてしまいと、今度は身体のことをちゃんと調べた。
「痩せよう、絶対痩せよう」 と決めてからは早かった。 とにかく早く痩せたくて、身体のことなんて知らなかったし、どうでも良かった。 1日の食事をカロリーメイト4本で過ごした。 妙な達成感がある。(わ〜私これから痩せるんだ〜。確かにちょっとお腹すくけど、こんなちょっとの我慢で痩せられるんだ〜)と思った。 確かこの生活は3日ほど続けて挫折した。 まぁそりゃそうなる。 けれども、体重は減った。 やっぱり達成感がある。それからは飽きないように色んなダイエットを調べて、片っ端
「痩せてる人が好き」 高校2年生の夏。 当時好きだった人のこの一言。この一言が妙に頭に残った。 自分は元から痩せているタイプではなかったが、当時は夏バテか知らないが体重が落ちた時だった。 恋をすると、その人の事ばかり考えてしまっていた私は、好きな人が電話するたびに口にする 「太らないでね」「スタイルが1番だから」 これらの言葉に取り憑かれてしまった。 その好きな人は言葉で表すと 少しチャラめ。という言葉がしっくりくる。 人間的に見ると、尊敬できるところは沢山あっ
生きていれば当然、嬉しいことも、悲しいことも、楽しいことも、辛いことだってある。その中で、 「嬉しさ」や「楽しさ」は比較的表に出しやすい。 その理由は、世間的に ポジティブ と位置付けられている感情だからだろう。 一般的に、ポジティブなものに人は惹かれるしポジティブなことに理想を置くことが多い。 それはそれでアリ。全然良い。 問題はそこではなく、マイナスな感情=ダメと定義する事。 生きていれば悲しくて辛いことだって、同等に起こるのだ。 しかし、自身のプライ