私、心配されてる。

いよいよ目標体重に近づいた。
私の体重は3ヶ月で約10㎏ほど減った。
高校3年の夏。

周りからは人目見て、「痩せた!!!」と言われるくらい、スリムな体型になっていた。

プールの授業だって、堂々と着替えられる。
更衣室で、「細〜」と言われる嬉しさ、優越感、それはもう半端じゃなかった。

それと同時に高校3年の夏、そろそろ受験の時期だ。

ダイエットにハマって、栄養の事を調べていくうちに私の興味は「食」しかなかった。
栄養学を学べる大学を探し、指定校推薦の枠がなかったため一般入試で受験することを決めた。


そんなある日、スーパーでお父さんと遭遇した。

私を見かけると、お父さんはすごく驚いた目で私を見てきた。

「何でそんなに痩せてるのか。怖い。ちゃんと食べているのか?」





いや、嬉しすぎた。




思わず頬が緩んだ。
まさか自分が誰かから心配されるほど痩せているなんて。




お母さんも、食べない私を心配した。
ちゃんと食べろと何度も言ってきた。

その度鬱陶しかった、が、やっぱり嬉しかった。



心配されている自分が何故か嬉しかった。




やっと、親が私を見てくれた気がした。





こう思いつつ、

「自分のことは自分で出来てるから!!口出ししないで!!!何も分かってないくせに」

と言い放った。

しかし、この頃からちょくちょく、決めた量以上を食べてしまう事が増えた。
(やばい、戻る、絶対やだ。)
もう絶対に失敗はしたくなくて、どんな方法でもいいからこの体型を維持したい。





あ。身体に吸収されない内に出せばいいのか。





#摂食障害 #ダイエット #拒食   #エッセイ

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